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化粧品配合禁止成分“加水分解ヒカゲノツルニンジン根エキス”を考える。

化粧品配合禁止成分“加水分解ヒカゲノツルニンジン根エキス”を考える。

ご無沙汰しております。

ここ最近の私はといいますと、毎日毎日仕事で化粧品の成分表示と戦っております^^;

突然ですが、皆さんツルニンジンってご存知ですか?

ツルニンジンはキキョウ科の蔓性多年草です。

韓国では、トドクといって韓方の材料として、そして食材としてもとてもポピュラーな山菜です。

調理方法は、ナムルにしたり、唐辛子と和えたりしてよく一般家庭の食卓にでてきますし、スーパーでも普通に買えます。

日本ではツルニンジンを食べる習慣はないようですが、調べてみると日本のツルニンジンにはサボニンがほとんど含まれないのに対して、韓国のツルニンジンにはサボニンが多量に含まれており、体にいい食材として昔から食べられてきたそうです。やはりその土地の風土によって成分もかわってくるので同じものでも食材になったりならなかったり…大昔の人は今みたいに成分分析なんてできなくてもどの食べ物が体にいいか悪いか、長い経験から学んできたんですね。

美容においてもツルニンジンは、よく使われる材料です。
ツルニンジンの根には、たんぱく質、脂質、糖質、無機質、ビタミンがバランスよく含まれ、また血液をきれいにしてくれるサボニンが豊富に含まれていて、トラブル肌の改善に効果的とか。

特にニキビ、しみ、小じわ、広がった毛穴の改善に効果を発揮するのだそうです。

韓方医のキムソヒョンさんも自身の著書『貴族肌作り』のなかで、ツルニンジンを以下のように紹介しています。
============
ツルニンジンのパックを根気よく続ければ、小じわを予防できる。朝鮮人参、ツルニンジン、キキョウの根には特有の香りのあるサボニンが入っていて、サボニンは肌の老廃物を除去し、血液循環を助け、若々しくつやのある肌に変えてくれる有用な成分だ。またツルニンジンにはカルシウム、イン、鉄分、などの無機質とビタミンBなど各種栄養素が豊富で、肌の美容への効果が卓越している。
(以下訳して転用)

ーーーーーーーーーーーー
ちなみにキキョウの根は、韓国語ではドラジといい、キキョウ科の多年性草本植物で、こちらも食材として一般に普及していますし、美容でもよくでてきます。

美容法としては、粉として売られているものをパックの材料にしたり、スーパーで生のツルニンジンを買ってきて皮をとってミキサーにかけて、パックの材料にします。

中国ではツルニンジン属の他種を含め党参(トウジン)と呼び、滋養強壮などの生薬として利用されています。

さて、ツルニンジン属の他種に、キキョウ科“ヒカゲツルニンジン”というものがあります。
このヒカゲツルニンジンの根を加水分解した化粧成分が今日お話したい

加水分解ヒカゲノツルニンジン根エキス

です。
化粧品処方開発者のためのデータベースサイト“cosmetic-info.jp”(www.cosmetic-info.jp)によると、
=====
INCI:HYDROLYZED CODONOPSIS PILOSULA ROOT EXTRACT

ヒカゲノツルニンジン Codonopsis pilosula の根のエキスを酸、酵素又は他の方法により加水分解して得られるものである。

配合目的 皮膚ブリーチ剤、保湿・湿潤剤
===========

とのこと。そしてこの成分は、化粧品への添加は認められておらず、もしどうしても配合したいのであれば、日本では、医薬品、医薬部外品での登録が必要です。

この成分を配合している医薬部外品はどんなものがあるのか調べたのですが…

以下の4つしか見つけられませんでした。

1.ポーラさんの『サインズショット』ライン。乾燥からくる小じわを目立たなくしてくれるアンチエイジング化粧品として2014年1月に発売が開始されました。
(http://www.pola.co.jp/special/signsshot/)

特徴は、ポーラオリジナル複合保湿成分“サインズコアリキッド”。

加水分解ヒカゲノツルニンジン根エキスと牡丹エキスをブレンドしたポーラオリジナル複合保湿成分とのことです。

…具体的に比率が特徴なのか、なにがオリジナルなのかわからないのですが、加水分解ヒカゲノツルニンジン根エキスと牡丹エキスのブレンドは、このラインができるずっと前から私の知っている化粧品には配合されていました。なので、たぶん比率やブレンディング方法にオリジナルがあるのだと思います。

2.ロート製薬さんの『アクネロジー』の化粧水。こちらはニキビ肌用化粧水です。
(ちなみにロートさんのホームページ17日まで見られません)

党参抽出物加水分解液と表示されています。

3.シーボンさんの『フェイシャリストホワイト』ライン
(http://www.cbon.co.jp/net/g/gA0001002/)

こちらは美白家化粧品として

4.アンファー株式会社さんの『ヘアメディカル スカルプD シャンプー』
細胞を活性化させて抜け毛を防ぐシャンプー。
加水分解ヒカゲノツルニンジン根エキスは保湿成分と書かれてありました。

と、こんな感じですべて医薬部外品です。

実はこの党参抽出物加水分解液、韓国では一般化粧品にも添加可能です。

最近みたのは、

MISSHA(ミシャ)の
“ミシャ シグネチャー ドラマティック パウダーファンデーション ”
(http://www.misshajp.com/goods/details.php?goods_id=2657)

ミシャは日本にも進出していて、こちらの商品は正規の手続きを経て日本でも販売されていますが、日本版ではこの成分が省かれていました。

かわりに、やっぱり同じキキョウ科の“トウシャジン根エキス”が配合されていました…
日本に持ってくるときに成分を日本の薬事にひっかからないように調整しなくてはいけないんですよね。この作業も結構大変です。

有名なのは、ニキビで有名なとあるアメリカの化粧品を日本に持ってくるときに、その化粧品の一番代表的な成分が、日本の薬事では化粧品成分として配合できないもので、しょうがなく(?)ほかの似た成分を入れて売っているらしい。。。一番の有効成分の入っていない化粧品ってどうなんだろう。。。^^;

でも私も今とっても悩んでいるのです。
海外にすごくいい化粧品があって、ぜひ日本に紹介したいけど、薬事ではだめ。
その成分を省くか、医薬部外品として根気よく費用も掛けて商品化するか、海外から直接個人輸入代行で売るか…

頭が痛い国境の差、薬事の差。

話を戻すと、
この加水分解ヒカゲノツルニンジン根エキス

簡単にいうと、抗酸化作用がものすごい!!アンチエイジング成分です。

抗酸化作用で細胞が若いときのように正常に情報伝達できるように助けてあげて、その結果肌が健康な状態になって、トラブル肌を改善してくれるのだと思います。

私も実は加水分解ヒカゲノツルニンジン根エキスの入ったミラクルな化粧品を使っています。これがはいっているからっていう理由だけでここまでミラクルなわけではないんだろうけど、化粧品の完成度が高すぎて、何かを抜くなんていうことがとてもできない。

とてもややこしい、成分問題です。

韓国にお越しの際は、この成分、ぜひチェックしてみてくださいね!
ミシャの美思ラインにも入っています^^
韓国語で名前を書きたいけど書けないのが残念です。(こんなふうにんなっちゃう↓)
하이드롤라이즈드만삼뿌리추출물
(韓国語ではこの成分、ハイドゥライズドゥマンサンブリチュウチュルムルです)
ビューティストさん、ぜひ外国語対応お願いします><










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