金メダリスト・阿部詩さんに聞いた美しさの引き出し方

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金メダリスト・阿部詩さんに聞いた美しさの引き出し方
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一年を華やかに締めくくる「@cosmeベストコスメアワード2021」が発表されました。

キャリアやライフスタイルなど、今年もっとも美しく輝いた方に贈られる「BEAUTY PERSON OF THE YEAR」を受賞したのは、「東京オリンピック」柔道女子52kg級で金メダルを獲得した阿部詩さん。心身から輝きを放つ阿部さんの現在の想いと、2022年の目標を聞いてみました。

たくさんの物語があった2021年

数え切れないほどの激闘を制し、日本中に感動をもたらした阿部詩さん。困難な状況でも前を向き戦い抜く姿は、あきらめない心の強さと美しさを再認識させてくれました。

そんな阿部さんに、2021年の「BEAUTY PERSON OF THE YEAR」を受賞した感想を聞いてみました。

「まさか私が受賞させていただけるとは思っていなくて、とてもうれしい気持ちでいっぱいです。今年はものすごい早さで一年が経過しましたが、そのなかにたくさんの物語がありました。笑顔があふれる一年にできたと思います。まわりのみなさんに感謝です!『BEAUTY PERSON OF THE YEAR』を受賞でき、最高の形で2021年を締めくくることができそうです」

きつい練習、周りからのプレッシャー、不安や苦しみとの戦いばかりの毎日――。しっかりと受け止めて逃げずに立ち向かった結果、勝ち取った念願の金メダル。

「一歩でも逃げていたら勝利はなかった」と、ブレない心の大切さを教えてくれました。

カラフルなコスメがお気に入り!阿部詩さんの美容アイテム

「東京オリンピック」での金メダル受賞以降、さらに華やかな舞台に活躍の場を広げている阿部さん。道着から着替え、艶やかなメイクアップをした姿を目にする機会も増えました。

美容情報はいつもTikTokで流れてきた「検証系」のビデオをチェック。コスメランキングや「使ってみた」を参考に、購入することもあるそうです。

最近は、スチーマーや炭酸パックなどを使ってスキンケアに力を入れているほか、カラーアイシャドウなども集めているのだそう。

「『アディクション』や『ディオール』などのカラフルなアイシャドウを集めています。ブラウン系よりもオレンジやピンクなどの明るい色が好きですね。マスカラもオレンジを選ぶことが多いです。リップも好きなのですが、マスクが気になるので、いまは目もとの色使いを楽しんでいます」

スチーマー ナノケア EH-SA0B

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税込価格 オープン価格
発売日 2020/11/1

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容量・税込価格 10回分・19,800円(税込)

メンタルケアも技のうち。落ち込んだらまず睡眠を!

いつもメディアなどではハッピーでポジティブなエネルギーを感じさせてくれる阿部さん。落ち込んだときや不安なときのメンタルケアも、トップアスリートには欠かせません。

「じつはとても気分の波が激しく、落ち込むことも多いんです。女性はいろいろな周期もありますし、練習がうまくいかなかったり、調子が悪かったりするときには、考え込んでしまうことも…。そんなときは早く寝るようにしています。睡眠をとると、翌日にはウソのように回復しているんです」

自分だけのメンタルヘルスの処方箋を心得ておくことが、ポジティブな状態を保つカギとなるようです。

魔物を作り出すのも制すのも、自分次第

「気分を上げるためには、走ったり身体を動かしたり温泉に行ったりします」と話す阿部さん。一流のアスリートにとって、メンタルコントロールは欠かせません。

「技術が誰よりも高くても、メンタルがボロボロだったら、試合でよいパフォーマンスはできませんから」

そのプロ意識の高さが、“オリンピックの魔物”を制したようです。

「『これが“魔物”なのかな』って思う瞬間はありましたね。すごく緊張して、世界選手権とはまったく違う、オリンピック独特の雰囲気に飲まれそうな瞬間もありました。でも、そこを冷静に受け止めたら、自然と消えていきました。プレッシャーや空気は自分が感じるもの。“魔物”は自分が勝手に作り出すんだと思います。畳の上に上がってしまえば、やることは変わらないと、いつもと同じ気持ちで挑みました」

ポジティブな自分も、そうじゃなくてもOK!

自分を客観的に見つめながら、よい精神状態を保つことの大切さ。分かってはいるけれど、なかなかうまくはいかないものです。

「悲しいことや落ち込むことはありますが、そのできごとをどう捉えるかによって変わると思っていて…。基本的にポジティブに捉えるようにしていますが、ネガティブになることもあります。でもまぁ、それはそれでよいんじゃないでしょうか。普段どおり生活するなかで、楽しいことを想像したり、今日の用事が終わったら何がある、とかを考えたりすることで、よい状態を保てるようにしています」

ネガティブな自分をやさしく受け入れていく分だけ、強くなれるのかも。「とにかく引きずらない」ということが大切なようです。

小さな目標の積み重ねが、美しさを引き出してくれる

「美しいと思う人とは?」と尋ねると、阿部さんは「目標を持っている人。笑顔が素敵な人。人生を楽しんでいる人。肌がきれいな人!」と即答。

阿部さんにとって美しさとは、見た目だけではなく、心から放たれる輝きや躍動感によってもたらされるようです。みずみずしい心のきらめきを持ち続けるためには、どうしたらよいのでしょう?

「大きな目標を持とうとすると、しんどくなると思うんです。だから、たとえば『今日はイヤなことがあっても一日笑顔でいよう』とか、そういった小さな目標を積み重ねていったら、やがて輝いていくと思います。小さなことでも今日はああしよう、こうしようと、少しでも積極的に思うことが大切なんじゃないでしょうか」

きついことも楽しみながら努力していきたい

大きな目標を達成した2021年。来年の抱負を聞いてみました。

「2022年は、さらに行動・言動に気をつけることを心がけ、歳を重ねるごとに品格のある女性を目指していきたいです。2024年に開催されるパリオリンピックで優勝するまでは、今年ほどのよろこびはなかなか味わえないかもしれませんが、なにかしら今年を超えるような一年にしていきたいです。優勝した分、きついことが増えるかもしれないですが、そういう部分も楽しみながら努力していきたいです」

常に前を見据えて、挑戦を続ける阿部さん。芯の通った心身からにじみ出る強さはまばゆく、勇気や感動を与えてくれます。2022年のさらなる飛躍が楽しみです。

阿部詩さん

阿部詩さん

柔道家(日本体育大学所属)。2000年兵庫県神戸市生まれ。兄を追いかけて始めた柔道で頭角を現し、2017年「グランプリ・デュッセルドルフ」を史上最年少で優勝。2018年・2019年「世界柔道選手権東京大会」を2連覇。他多数の世界大会で優勝を果たす。得意技は袖釣り込み腰。2021年7月、「東京五輪」柔道女子52kg級で金メダルを獲得。

取材・文/佐藤由佳
撮影/田所瑞穂

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