健康で働き者の印象に
業界によって多少の違いはあると思うのですが、基本コンセプトは「一緒に働きたいと思わせる人」にするメイクだと思います。

就職活動のときに相手に好印象な女性は「健康で元気」「骨惜しみせずに働きそう」「親しみやすくツンとしていない」「会社は仕事をする場だと認識している」「きちんとしていてだらしなくない」「自分なりの意志やガッツ、エネルギーがある」といった要素のある人だと思います。

特に技術職で現場の仕事がある人でしたら、「わたし、体弱いから残業できません・・」（→チークなし血色悪い）なメイクの人や「お化粧崩れたら困っちゃうので、汗かき現場仕事は嫌ですぅ」（→アイメイク濃い）なメイクの人、「会社に仕事だけしにきてるわけじゃないしぃ」（→ラメキラキラ・グロスたっぷりのデート風）のメイクの人、「私はデキル女よ！ツン！」（→濃いシェーディング＋きつめ跳ね上げアイライン）なメイクの人、「きちんとするなんて堅苦しいからヤダ」（→だらしない印象の髪や肌）なメイクの人、「自信ない・・誰か指示してくれないかな・・」（→目線が弱弱しくエネルギーが感じられないメイクの人）は、あまりよい印象にはなりませんよね。

なのでこれを全て逆にすればいいわけ！肌は健康的な素肌感を残しつつうすづきセミマットに整える。マット過ぎる肌や完璧すぎる肌はお勧めしません。「化粧頑張りすぎ」の印象を強めてしまうので。

頬にはチークで健康で若い血色をプラス。ファンデがのっぺりしやすいタイプでしたら、自然な質感のほんのりハイライトで立体感を掘り起こす（入れすぎない程度に）。チークとハイライトは顔の「生き生き感」を出すものなので、ナチュラルに入れられるなら、ないよりあったほうがいいと個人的には思います。

アイシャドウはラメ控えめ（完全マットなアイシャドウは今時あまり売っていないので、過剰なラメ・パールでなければ大丈夫だと思います）。また就職活動なら「彫りを深く美人顔にするアイシャドウ」ではなく、「目元全体を明るく見せる」アイシャドウがお勧めです。明るく話しかけやすい印象＋健康な印象を作れるから。就活メイクで迷ったら「美人に見えるかどうかより、健康で明るく見えるかどうかが大事」と考えて選ぶと良いですよ。アイボリーのシャドウを目元全体に筆でふわっと入れる程度でも十分だと思います。

口元はグロスじゃなくて紅筆で丁寧に塗った口紅。グロスだとちょっと「ゆるい」印象になりますので。リップライナーまで使わなくても、紅筆を使うだけできちんとした印象にできます。

眉は素でキレイならそのままでも大丈夫だと思いますが、だらしなくないかだけはチェック。マスカラは私はあって良いと思います。目線が強くなり意志がしっかりした印象を作れるけど、リキッドのアイラインと違って自然に目のフレームを強調できるので。ひじきにならないよう丁寧にセパレートさせた盛り過ぎないまつげは「きちんと感」をアップしますしね。上手に入れられるならペンシルでまつげ際を埋めるラインを入れて、目線の強さを出すのもいいと思います。ただ、あまり上手にできず目元が汚い印象になってしまったり、きつくなりそうな心配があるならナシでもいいと思います。ひじきまつげや、ぼかしすぎて目元全体が妙に黒っぽい汚いアイメイクは清潔感を大いに損ねるので、メイク初心者で裏目に出そうなら敬遠する選択もあり。ただ、マスカラは（塗る前のティッシュオフとか）丁寧にやりさえすれば簡単に効果が出せるのでチャレンジしてみては？と思います。


厳しい経済状況の昨今ですが、そんなときに頑張っている若い女性はそれだけで美しいと思います。就職活動の成功をお祈りしております！