病院薬剤師をしています。医療にはどうしても限界というものがあって、悲しませたくなくても致し方ない、どうしようもない時が多々あります。
だからといって、限界のある中でも最善を尽くした医師、看護師たちは価値のない人間なのでしょうか？違いますよね？
確かに以前の勉強の仕方に問題があって単位を落としてしまったこと、それでもこれから実習や国試に気持ちをもっていかなければならない辛さ、私にも想像はできます。
だけど以前の方法に問題があったことに気付けただけで、意味はあったんだと思います。
私も卒試、国試と泣きながら毎日夜中まで勉強していました。もう嫌だとか、高い学費を払ってもらってるのに落ちたらどうしようとか、ずっとそんなことばかりが頭を巡っていました。
だけど、そんな時ふと前向きになれたことがありました。就職先から、白衣とシューズの大きさを調査する書類が送られてきたんです。
そこに書かれていたのが私の名前と、「薬剤師」という肩書だったんです。
これ程気持ちが前向きになったことはありませんでした。
自分のために頑張るのが苦手なのであれば、この先出会う多くの患者さんたちの笑顔を思い浮かべてみて下さい。
医療ですから、どうしても救えない患者さんはいます。せん妄で暴力をふるう患者さんもいます。だけど、多くの患者さんは笑顔で「ありがとうございました」「お世話になりました」そう言って退院されます。
そんな患者さんの笑顔を見たくないですか？こんな自分でも役に立てたんだと、とても心が温かくなるはずです。
まだ見ぬ患者さんたちの笑顔を想像して、頑張ってみましょう！
現場でお待ちしています♪