Diorの動物実験について

KtK...

KtK... さん

化粧品の動物実験について知り、クレドを使用していましたがやめることにしました。(問い合わせへの返信が非常に不快なものだったので)
ネットで調べたところ、Diorは実験をしていないとあったので洗顔フォームを購入しました。

しかし、よくよく調べると実験をしているというところも発見しました。
HPから問い合わせをしようとしましたが、どうも海外のDiorへの問い合わせになってしまうようで日本語入力ができませんでした;(英語は不得意なもので・・・)

それならと思い、店頭のBAさんに確認したところ「動物実験に関する情報はありませんでしたが、アレルギーテストなどは有志のボランティアを募り人でテストしています」との答えでした。

うーん、これは動物実験をしていないといえるのでしょうか?

正直、Diorは日本人向けの商品を出しているので、動物実験をしている可能性もあると思います。(開発は日本で、製造はフランスなど海外だそうです)
ただ、アレルギーテストなどを人間でしているということは、動物で実験をする必要はないのではとも思います。(新成分ということであれば別ですが)

私は、同じブランドでライン使いが好きなので、問題なければ全てDiorで揃えていきたいと思います。もし実験しているのであれば、他のブランドを検討するつもりです。

どなたか、詳しい方いらっしゃいませんでしょうか?

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2011/8/24 14:08

動物実験と、それを利用した悪徳商法
おはようございます。
動物実験の問題は、専門分野(生物生体学や細胞学)の方にしか分からない奥深い問題がありますので、私も含めあまり一般論で深い議論をしても仕方ないと思っています。
知りえない事を情報としてユーザーの方に流して正論とするのは罪と認識していますので、申し訳ありません。

で、これまで皆様の回答の中に出てきたEU諸国と国内メーカーのスタンスですが、EUREKAさんがユーザーの方々が知りえない業界バックグラウンドの良いコメントをお書き下さったので、私も少しフォローさせて頂いてエンドとしたく思います。

■EU諸国のスタンスについて
EU諸国が先陣を切って動物実験を禁止にせざるを得なくなったのは、捕鯨禁止を例とした動物愛護運動組織と政治とのパワーバランスの問題がバックグラウンドに存在するためです。
字数が限られておりますので、現時点でEU諸国においては動物愛護団体の政治的な影響力が強いという言葉でご想像下さい。
つまり、動物実験に代替する試験法がきちんと確立されない状態での見切り発車、という事になります。
ですので、大局的にこれが正しいかどうかはまた別問題ですね。

何を信じるかはお任せしますが、私が書いた「不十分な試験しかされていない。」と書いた深い意味はここにあります。
実際問題、試験の目的と内容をきちんと知れば、生体を使わずにアレルギー試験はできるはずもないのは道理ですから。

■日本の中小コスメメーカーの状況
「動物実験をしていません」と書かれた製品やメーカーPRには、さらに大きな問題が隠されています。
これはまさにEUREKAさんがお書き下さったように、『大手数社以外のメーカーでは、試験をする設備や費用すらない』というお話から、その隠されたしっぽの『大人の事情』をたぐって頂きたいのです。

原料を含め、商品の安全性試験を独自で行うには、代替試験法で百万単位での費用がかかりますし、動物実験やパッチテストでも同じかそれ以上の費用がかかります。
ですので、実際は中堅以下のメーカーで安全性試験を行っているところはほとんどないのが現実です。

では『試験をやれない』現実をうまくPR広告に使うのはどうしたらよいか?
答えはカンタン。
『動物実験やヒトを使った実験をしていません。』
最近目にしたひどいところになると
『弊社では、動物実験を否定しています。』

ここでもまた悪徳商法の芽が露呈しますが、後は皆さんの想像力にお任せします。

■安全性確保済みの原料のみしか使用しないという言葉のからくり
これも上のからくりと通じているのですが、「安全性確保済み原料」とは、つまり「既に過去に動物実験済みの原料」という事になります。
なので、新規原料ではない成分を使う事は「自社で動物実験はしていない」のでしょうが、実はその原料は既知の原料ゆえに、既にずいぶんと以前に動物実験を済まされた過去の原料の事です。

さて、過去の事だから良いのかどうか議論の分かれるところですが、いずれにしても日本にある全ての化粧品は、自社で試験を行っていない限りは、『動物実験済み化粧品』になるわけです。

例えば、皆さんがよくご存じのグリセリンだってヒアルロン酸だって、全てそうですから、世にある全てのコスメは、自社で原料から作らない限り漏れなく動物実験済みなのです。

ですので、もしもユーザーから『全ての配合原料について、代替試験法で試験を行った資料、もしくはMSDSを下さい。』といった問い合わせをしたとしたら、動物実験以外のデータが出てくる事は絶対にありません。(ユーザーの方、どなたか一度お試しください。)

もしも機会がありましたら、原料メーカーのMSDS(安全性データシート)を見ればすぐに分かります。(インターネットでも見れる事があります。)
必ず『LD50=○○○』といった数値が必ず入っていますので、これらの数値はすべてラットによる試験データです。

という事で、「自社では動物実験をしていません。」とホントのようなウソをつくか、実際にはどの原料も動物実験済みですし、もしもデータ公開を求められた時には分かるのだから、そういう事を表記せずに正直な姿勢でのぞむか、だけの事です。

言うなれば、現時点で「非動物実験(代替試験)済み化粧品」は日本には存在しません。
前に書かせて頂いた「実際問題として一般消費者の皆さんが思うほど結論は安直な事ではなく・・・」は、こうした様々なバックグラウンドあっての説明です。

事は、私達が安易に結論が出せるほど簡単ではない事だけを認識頂ければと思います。

この項、これまでとさせて頂きますが、ご了承下さい。
長文、失礼致しました。

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