ヴァセリンの成分について

初めて投稿させていただきます。
読みにくいかもしれませんが、お答えいただけると嬉しいです。



さっそくですが、ユニリーバジャパンで出されている「ヴァセリン(ピュアスキンジェリー)」について、ひっかかることがあるのです。


無添加と聞いていましたので安心して買ってしまいましたが、後々成分表をみると「BHT」の文字が(入ってるのは微量らしいですが…どうなんでしょう?)

BHTは確か発ガン性の疑いがあると聞いていたので、顔や体のあちこちに塗っても大丈夫なのかが不安です。特に顔が…!


成分を気にしすぎているのでしょうか?
大丈夫ならいいのですが、もしあまりオススメしない場合、詳しくその内容を知りたいのですが。
塗るのにオススメしない箇所などありますか?
あまり塗るのはよくない、という場合は、あまりというのがどれぐらいなのかがイマイチわかりません…!頻度はどれぐらいがいいんでしょうか?



細かくて申し訳ありませんが、回答のほう、よろしくお願いします。

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2011/9/13 12:40

ワセリン悲喜こもごも・・・
おはようございます。

ヴァセリンについてかまゆさんのアドバイス、きちんと正しい化学的側面も付帯して明記頂いたアドバイスで、大変参考になりましたね。

理解しやすいように私からも少し補足させて下さい。
まず、該当商品の全成分は以下ですね。

ワセリン、酢酸トコフェロール、BHT

で、このうちの主たる原料(基剤)となるのが「ワセリン」で、いわゆるミネラルオイルのドローっとしたモノ、と考えると理解しやすいかもしれません。
ほとんどの成分をこれが占めており、いわば「ピュアなワセリン」と思われるのが良いでしょう。

そして他の2成分は酸化防止剤として配合されており、だいたい酢酸トコフェロールが0.1~0.2%程度、BHTが0.01~0.05%といった配合量だと思います。

さて、これを前提に見た場合、この商品は日本製ではない事から、かまゆさんのおっしゃるように日本人の私達は少し気になる点があるわけです。
つまり、この「酸化防止剤」です。

欧米の消費者は、微量の酸化防止剤や防腐剤が人体に与える影響や刺激がどうこう・・・という点をほとんど問題にはしません。
それよりもむしろ、以下のトラブルが大問題というのが一般的な認識です。

■防腐剤の有無)商品が腐って菌が繁殖し、人体に病気やトラブルを引き起こす事が大問題。

■酸化防止剤の有無)商品が酸化され、過酸化脂質によって老化促進やシミ・シワになる事が大問題。
しかもこれは、紫外線によって急速に促進される事。

現実問題として、原料のグレードによって色が黄色くなったり、異臭が出て明らかに酸化が進んでいるのを見てきました。

こうした点に注意を払うか、各成分の人体に及ぼす影響を気にするかは、敏感肌の方が多い日本人との相違、といった説明がよくなされますが、日本人のお肌が敏感というのは信頼性に乏しく、実際は日本で生まれた特有の「表示指定成分」という規制を逆手にとった「危ない○○○商法」のキョーレツなイメージ戦略で作られた特殊な文化、と思います。

前置きが長くなりましたが、こうしたバックグラウンドから、この商品はこうした成分構成になっているというわけです。

さて、事の是非は別としても「できればこうした添加剤はないモノがないだろうか?」という観点からみて、この商品の場合はワセリンという原料の100%モノですので、かまゆさんがアドバイス下さったような選択肢がありますね。
もう少し品質の詳細をつけ加えると

サンホワイト→もともと某原料メーカーの原料商品名。もっとも純度が高く不純物が少ないと世界的にも認められた高品質ワセリンで、商品名そのものがブランドになるほど世界的にも有名なワセリンです。
主に医療用途(『局方 ワセリン』も含め)、昨今の国産の化粧品にはこれがよく使われます。
また、この原料名をそのまま商品名にした商品も市場に存在します。
おもしろいのは、医薬品とした販売されているプロペトよりも品質が高いのに、これは化粧品として市販されています。

プロペト→これも医薬品メーカーの商品で商品名です。
医薬品に使用されるため、以前はこれがもっとも品質が高いと言われたワセリンです。

白色ワセリン→原料名ですが、その昔使われていた原料が品質が少し悪く黄色かったため、それよりも黄色くならないという意味で品質の良い白いワセリンと呼ばれていました。当時は高品質とされていましたが、今はさらに化学精製技術が進歩しましたので、品質的には下位に下がってしまいました。
日本では工業用途以外ではほとんど使用される事はなくなりましたが、格安コスメや外資系コスメ、特に○国や○国といった朝○諸国・欧米ではいまだに使われている事が多いようです。

以上ですが、ここで注意すべきは『商品名』です。
プロペトとサンホワイトは商品名ですので分かりやすいのですが、薬局で販売されている局方ワセリンも原料はサンホワイトですし、一方ではワセリンHGといった商品も市販されていて、中にはどの原料を使用していて品質がどうなのか私達でも分かりにくい商品もあります。
まずは価格のお安いワセリン商品は避けておくのが懸命かもしれませんね。

最後になりましたが、念には念を入れて書いておきますと、いくら限りなく100%に近い精製を誇る品質のワセリンであっても、紫外線という特別な光があたると化学的な変化を急速に促進する事があります。
それにも増して、お肌そのものが超過敏になったり紫外線アレルギーの方もおられます。ですので、くれぐれも軟膏基剤だからと安心せず、紫外線が照射される境遇では使われない事をおすすめします。

余談が長くなり、申し訳ありませんでした。

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