その子たちの家庭環境がわからない限り、なんとも言えません
キレイ事は一切なしで、わたしの経験を語らせていただきます。

不愉快に思われた方がいらっしゃったら、すみません。



数年前、わたしの知っているある老女が亡くなりました。

通常ならば、みんなで涙にくれるところですが・・・・・彼女のお葬式で泣いた人は、誰ひとりとしていませんでした。

・・・・・それどころか、むしろ、ホッとしたような顔をしている人、清々しい表情をしている人たちが大勢いたんです。



普通、そんな光景を見たら、「なんて冷たい親族なんだろう。」と怒りを覚えますよね？

・・・でも、その時わたしは、「ホッとしたような顔を浮かべている人たち」や「清々しい顔をしている人たち」をせめることはできませんでした。

怒りがわくこともなかったです。


それはなぜか？

わたしが、その亡くなった老女が生前、「人間的にかなり問題がある人物」であり、親族たちの生活を引っ掻きまわしていたことを知っていたからです。

彼女のせいで人生が目茶苦茶になってしまった人も、もちろんいます。


・・・・・そんな事情があるわけですから、亡くなった彼女の親族が彼女の死を喜んだとしても、それをせめることはできませんでした。

少なくとも、わたしには。


もちろん、彼・彼女たちは一般常識のある大人ですから、声をあげて老女の死を笑うことはありません。

でも、心の中で高笑いをしていた人は、多分一人や二人ではなかったと思います。


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＜病気になったのだって自業自得じゃん！！


というセリフは、たしかに、本人の責任ではない病気に対しては「絶対に言ってはいけないこと」です。


ただ、わたしの知っている男性で、周りが止めるのもきかずに「度を超えた飲酒」を続け、その結果として病気になった人がいて・・・・・その人に関しては、「自業自得」という言葉がふさわしかった・・・・・いや、それ以外の表現が見つかりませんでした。


もちろん、先程の話と同じで、常識人は「自業自得じゃん！」なんて言葉を口に出したりはしませんよ。

ただ、心の中でこっそり思うだけです。


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長くなってしまいましたが、私が言いたいことは次の３点です


☆彼女たちの家庭環境がわからない限り、彼女たちがどんな思いで「人の死を笑う」のかは、誰にもわからないということ


☆事情によっては、誰かの「死」を喜んでしまう人をせめることが「できない」場合もあること


☆しかし、どんな事情があったにせよ、それを他人の耳がある場所で言うべきではないこと（自分の胸の内にとどめておくべき）