婚活の必要のない今、婚活の必要性が理解できないのは当然でしょう
いきなり結論ですが。
私も28の頃はそう思ってました（笑）

28歳じゃ、そりゃまだ結婚したいなんて思わないですよー。
何もかもまだ楽しさだけで集中できる年頃じゃないですか。
今は（都会では）28で結婚って早いほうですよね。
確か平均が29とかなんとか。

そろそろ、結婚式への出席依頼も落ち着いてきた頃かと思いますが、
あと数年後、もう一度、周囲で地味ーに結婚ブームが起きます。
30代前半の数年間で、ポツリポツリとみんな結婚して落ち着きだします。
そうなってからなんですよ、若い頃結婚願望がなかった人が、
結婚したい、家庭を持って安心したいと思い始めるのって。

それを過ぎて35にもなれば、早く結婚した友達は、
もう子どもは小学生中学年になる頃でしょうか。
友達同士集まったって話題は子どもやママ友、子どもの習い事、
PTA活動、お小遣いかせぎでやってるパート先の愚痴、
旦那の実家の悪口、住宅購入等々のことばかり。
子どもの年令が上がるにつれ主婦歴も上がりますから、
独身で好きにお金使って気ままに生きてるあなたと
生活環境の違いは年々大きくなり、話題はどんどん合わなくなります。
一緒に学生時代を過ごした友達でさえ、
その頃の古き良き思い出話なんて、
現実が忙しすぎて誰も付き合ってくれなくなります。
あなたがバリバリ働いてる職場の話、昔から変わらず続けてる趣味の話、
最近行った海外旅行の話、なんて主婦には正直ちんぷんかんぷんです。
早くいえば話すことがなくなるんですよ、付き合いの長い友達ほど。

自分が年を取るということは、親だって年を取ります。
親の体調がリアルに心配になってきます。
最近なんだか物忘れが激しすぎやしないか。
いつからうちの親はこんなに疲れやすくなったんだ。
都会で独りで好きにやってきたのに、そう遠くない将来、
実家にこもって親の介護一色の人生を過ごすようになるのか。
気付けば誰もがそれぞれ家庭を持ち、
何があろうと支えてくれる心強い家族がいつも側にいるのに、
私がいつか行き詰った時、誰が話を聞いてくれるんだろう。

…というのが、現在の婚活ブームの背景です（笑）

あなたがもし30代後半になって、恋人もいず、結婚の予定もなかったとしたら、
きっと気持ちがわかるようになるでしょう。
恋人もいて未婚の友達もいっぱいいて、
若くて健康で何の不安もない28歳の今でなく、
婚活ブームの主役である30代後半という年齢を迎えて、
恋人もいず単調な生活の中で独りぼっちだった時、
同じことを思うかどうか。
ってことなんじゃないかな。

でも実際は、結婚したって早くに奥さん旦那さん亡くす人もいるし、
子どものいない夫婦だっているし、
子どもがいたって何か事情があって行き来のない家族って結構いるし、
何も独身の人だけが寂しい老後を過ごしてるわけじゃないと思います。
老後に寂しくしてる人はみんな独身貴族のなれの果て、
意地張って好き勝手やってきたしっぺ返し、
のようなイメージはちょっと偏見じゃないかなー、と個人的には思っています。
今後ますます独身のまま老後を迎える人が増えるでしょうから、
なにかそういった人たちのためのコミュニティのようなものも
これから増えていくんじゃないかな、と思いますね。
独身だって老後が寂しくない時代、もきっと遠くないんじゃないかと
私個人としては思っています。

とりあえず、28歳の今、そう思うのはこの時代ではたぶん普通です。ご安心下さい。
お友達はきっともともと、結婚願望の強い人だったのでしょう。
もしくは『30までに結婚！』が自分の中で急に復活したのでは（笑）

『女性は男性に「お金」や「安定」を求めちゃうものなのでしょうか？』
という質問に対しては、まあ一般的にそういう傾向は強いでしょう。
だって男性だってそのつもりでしょ。男性は誰もが、結婚したら自分が働いて
家族を養っていくものだと誰に教えられなくても思ってる。
というかね、真面目な話すると、
社会そのものが「男性が働くもの」という考えが前提です。
だから女性が男性に生活の安定を求めるのは、
世間の流れとしては無理のない形なんだと思います。
社会的な力が、男性と女性がまったく対等になったら、
また違う考えが生まれるのでしょうが。