こんにちわ
以前OEM化粧品の研究開発の仕事をしていました。
山ほど化粧品ブランドやアイテムあって、自分に何が合うのか、何が肌にいいのか選ぶのは大変ですよね。

よく耳にするのが「界面活性剤は肌に悪い」というフレーズ。
結構昔に発売された本の影響が根強いのか、聞く度にびっくりしてしまいます。

界面活性剤というのは、水と油をなじみやすく（活性化）させる性質をもっています。
その為、乳液やクリームなどは、時間が経っても水と油に別れず、こっくりとした質感を保てるんです。

たまに、「界面活性剤は肌に悪いから一切使用していない」とうたうものもありますが、天然系か合成系の界面活性剤を使用していないと、安定するクリームや乳液を作るのは、現在の技術ではまず不可能です。

知っていてほしいのは、界面活性剤は天然ものから合成品まで、数え切れない数があります。
なかには、使用する人の肌そのものに合わなかったり、かぶれを起こす原因になることもあります。
どのくらい前か忘れましたが、化粧品被害を訴えられた方々もいらっしゃいました。

訴えがあったことで、化粧品に対する関心が増し、日本の薬事法はいまや世界トップクラスの厳しさになりました。
その薬事法のテストをクリアした安全性の高い成分が、必要な分量だけ配合されているので、現在市場に出回っている化粧品は、肌への影響は少ないといえます。

これだけ沢山の化粧品が市場に出回っているのに、会社それぞれ説が違うのって、変だと思いませんか？

化粧品は医薬品と違って、イメージの世界なんです。
「この成分は怖いですよ～」「うちはこんなに良いもの使ってますよ～」
「乾燥を防ぐにはこれですよ～」みたいな。
だから、こんなに沢山のブランドがそれぞれの説を唱えてるんです。

よく、メイクの上から保湿できるとうたうミストがありますが、あれも個人的な意見では嘘ですね。
油は水を通さないので、最近多い水や汗に強いファンデ下地などを使っていると保湿できません。
ミストをかけると肌が水に触れて湿るし、配合されている保湿成分で一時は潤った気がしますが、それが肌内部に浸透しているかというと別です。
これもイメージのうちの一つです。

話が脱線してごめんなさい。

冷静に判断することが大事ってことです。