他人と比べるより、過去の自分と比べましょう
最近、好きな男の子や、仲良くしていたい仲間ができたのでしょうか。もしくは、「こんなふうになりたい」と憧れている友だちがいるのかな？だから周りからどう思われているかが余計に気になってしまうのかしら。

まずいえることは、大人でも子どもでも、人間生まれてから死ぬまで、周りの人の評価が気にならない人はいません。これがひとつ。

ふたつめは、ご自分でも気付いているように、今はそういうことを考えやすい年頃です。高校生までは、他に行き場がないために、学校が“世界のすべて”になりますよね。大人は「仕事」「家庭」「趣味」等とそれぞれ個人の世界を確立していますので、会社で先輩に無視されたりしてもそれほど気にせずにいられますが（年を取って経験値を積むと神経が図太くなるから、というのもあります、真面目な話）、『学校』と呼ばれるところに通う年頃までは、その学校が生活の場そのものであり、趣味（部活）の場であり、仕事（勉強）の場でもありますから、どうしたって依存します。だからそこで自分がどのような立ち位置にいるか、どうしたら居心地良く過ごせるか、気になるのは当然です。だから、こういっちゃ何ですが、今は仕方ないのかもしれません。

でもね、世界中にいる何億人だか何十億人だかの中高生も、きっとあなたとまったく同じことで悩んでいます（笑）同じ年代の人って、同じ時代を過ごしているので、国や地域が違っても、だいたい同じことを考えて暮らしているものです。もっというと、私たち大人だって、あなたと同じことを考えてその思春期を過ごしていました。

こんなにくよくよイライラしてばかりいる私なんて誰だって嫌だよね。
どうしたらあの子みたいにいつもニコニコしていられるんだろう。
『あの子と一緒にいると楽しい』って思われたい。
もっとかわいく生まれたかった。

大丈夫、みんな同じです。

ただ、『ちょっとしたことを言われただけでいつまでもへこんでしまいます…』とありますが、その“へこみやすさ”は人によって違います。同じことを言われても、まったく気にしない人と、考え込んで眠れなくなる人がいます。また、“へこみポイント”も人によって違うものです。あなたがちっとも気にならないことでも、私は気になって仕方がないことがあるかもしれません。だから、他人と比べて「私はすぐくよくよしちゃうからダメな人間だ」と考えるのはあまり良くない上に意味もありません。

人と比べるのなら、「前にあんなこと言われた時は一人で考え込んで何日も落ち込んじゃったけど、今回は○○ちゃんに聞いてもらったからなんだか早く楽になったな。人に悩みを話せるようになったなんて、私成長したよね～」というふうに、過去の自分と比べるほうが建設的です。また、この方が、「よし、じゃあ今度もし○○ちゃんが悩んだ時には、私が話を聞いてあげたいな、相談相手になれるといいな」というように、次への目標も明るいものになりやすく、結果自分の成長に繋がりやすいように思います。人と比べるとどうしても「こうしないようにしよう」「自分はここが足りないんだ」というようなネガティブ目標が立ちやすいですが、比べる相手が自分なら、上を目指すしかないわけですから、悩み方も多少は健康的になるような気がします。

素敵な中学？高校？生活をお過ごし下さい。どうか青春を思い切り楽しんで欲しいと思います。少しでも参考になれば幸いです。