色素沈着の正体
こんにちは。



【色素沈着について】

色素沈着とは、メラニン色素が局部的に蓄積してしまい、シミの発生原因となってしまうことです。
沈着する色素とは「体が作り出すメラニン色素」であり、化粧品に含まれる色素ではありません。

もちろん、濃い色素を長時間肌に乗せたままにしていますと、表皮が着色され、洗っても落ちにくくなる、という現象も「まれに」起こります。
ですが、これは一過性の「着色」なんですね。
着色であれば、皮膚のターンオーバーよって自然と薄くなり、やがて消失します。
これが着色と色素沈着の違いです。



【色素沈着の原因】

色素沈着の原因は、メラニンの異常な増加です。
メラニン増加の原因は、

1.紫外線
2.外的刺激

現在では、この２点に限定されていると言ってよいでしょう。

なお、伝説として広まっている「化粧焼け」という現象は、数十年前に実際に起こっていた現象です。精製度の低い粗悪なミネラルオイルが配合されていた時代に、肌に問題を起こした歴史があるのですね。
しかし、現在のミネラルオイルは大変精製度が高く、オリーブオイルや馬油・ホホバオイルやスクワランといった天然オイルに比べ、格段に酸化しにくく安定性に優れています。

さて、紫外線対策は日常的に行われていますので、問題は外的刺激です。
肌を「こする」ことが原因で起こる色素沈着ですね。
メラニン色素は、そもそも炎症から肌を守る働きをするものですから、肌が炎症を起こしたときに生成されます。
肌をこすれば、軽い炎症が起こります。これが長期にわたり続くと、メラニン生成が暴走し、局所的にシミになる…という訳です。

洗顔時、クレンジング時、スキンケア時。
「極力、こすらない」
これで、色素沈着のほとんどは予防できるはずですね。


※なお、糖化などが原因で起こる、タンパク質変性による「くすみ」は、色素沈着ではありません。
こちらについては、
1.血糖値の急上昇を避ける
2.抗糖化成分を取り入れる
これが対処法となるか、と考えられます。