手作り石けんに防腐剤は必要ないのでしょうか?ソーパーさん教えてください

これから初めて手作りのCP石けんを作ろうと思います。
前田京子さんや小幡さんの書籍を読むと、1年ぐらいなら防腐剤や酸化防止剤はいらないとありましたがちょっと疑問に思ったので質問させていただきます。

前田さんの著書で熟成期間が6ヶ月ぐらいたつと泡立ちなどが良くなるとありました。
500グラムのパッチで8個ぐらい作るとすると、石けんが最良の状態になるまで待つと半年で8個使い切らないといけないように思えました。

CP石けんを作ってから熟成期間が2~3ヶ月ぐらいは必要なようで、同時に色々な種類の石けんを作るとさらに待つ時間が長く1年で使い切るのは無理なような気がします。

そこで天然防腐剤を調べてみましたが、色々あってよくわかりません。
GSE(グレープフルーツシードエキストラクト)ROE(ローズマリーオイルエキストラクト)あたりかなぁと思いますが、違いがよくわからず迷っています。

せっかく作った石けんがダメになる前に準備したく思います。

よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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2011/12/23 15:25

防腐剤が不要???
こんにちは。

前田さん・小幡さんがどなたなのか存じ上げませんが、石鹸で防腐剤が要らないというのは、無知識もはなはだしいと言わざるを得ません^^;
しかも、書籍でそんな事をお書きなのですか?
ほんとに、ビックリ致しました・・・。

確かに、石鹸はアルカリ性なので菌に少しは強いというのはありますが、そんなのはごく一部の菌に対しての事であって、とてもじゃないですが生活中に存在する菌に対応など到底ムリです。
品質維持にpHを活用するなら、pH11.5以上を維持しなければなりませんので。

次に酸化防止剤ですが、これは遊離脂肪酸があまり残留していないのであれば必要ありませんが、もしもpHが9程度と低い目であれば脂肪酸が残っていますので、酸化防止剤が必要になります。
特にオリーブ油などのオレイン酸ベースの石鹸は必ず配合する必要があります。
あと、ご質問を拝見する限りコールド法でお作りと判断しましたが、お書きのようにコールド法は何か月もかけて反応を進めますので、その間に酸化されてしまう可能性が高く、結果的に酸化防止剤は配合しなければならないと思いますね。

次いで防腐剤・酸化防止剤の選択についてです。

■防腐剤
BSE(グレープフルーツ種子エキス)ですが、0.1%程度配合すれば防腐効果を発揮しますので、大丈夫です。

ただし、このエキスはカチオン活性剤(塩化ベンゼトニウムなど)が含まれていますので、公的な成分リスト(CTFA)では殺菌剤として取り扱われている点をよく認識してお使い下さい。

一部では天然成分の抗菌力と書かれていますが、私自身も検証のために全メーカーのBSEを取り寄せて分析したところ、全ての原料からこれが確認されていますので、PR文句は偽りとお考え下さい。
ちなみにこれが分かっているために、大手をはじめ化粧品メーカーは一切使っていない、というのが現実です。

■酸化防止剤
ROE(ローズマリーオイルエクストラクト)には酸化を防止する性能がありますが、ぶっちゃけそれほど強いものではありません。
ですので、1%以上配合するのが間違いありません。
それを考えると、天然ビタミンEがオススメです。
こちらは、0.1%程度の配合で十分に効果を発揮しますね。

以上ですが、一部に防腐剤と酸化防止剤をごちゃまぜになさってる方がおられるのですが、「酸化防止」と「防腐」は全く関連性がありませんので、それぞれに配合しなくてはならない点、ご注意を。

参考にされて下さい。

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