ボン「あんなこといいな～～できたらいいな～♪」
ふたりっ子「あら・・・ボンえもんですか？」
ボン「いいでしょ？」
ふたりっ子「好物はどら焼きじゃなくって酒・・・」
☆☆☆☆
（その後、2~3日経ってからふたりっ子は七曲署の取り調べ室にいた。取り調べはもちろん島さんとボンだ。供述調書を島さんが読み上げ、ふたりっ子の署名捺印が必要なのだ）
殿下「じゃあ、今言ったことに間違いはないね？」
ふたりっ子「はい」
(ボンは取り調べ室のデスクの側に立って、二人のやり取りを見守っている）
殿下「それじゃあ、ここに捺印して」
ふたりっ子「はい」
（指の腹に朱肉をつけて、書類の枠内からずれないように押すふたりっ子）
殿下「これからはボンを信用して、あぶない行動は慎むように。いいね」
ふたりっ子「・・・あたし・・・」
殿下「ん？」
ふたりっ子「田口さんと一緒にこれからも一緒にいてもいいんですか」
殿下「それは僕が決めることじゃない。君たちの問題だ。そうだろう？」
(捺印した書類を殿下に渡す。殿下はそれを受け取ると、いったん取り調べ室の外に出た）
ボン「さっきのあれ、どういう意味だよ」
ふたりっ子「だって・・・あたし、あんなことしといて、ボンといれるわけないよ、もう無理」
ボン「だったらあんなこと、最初からするな、馬鹿」
（ふたりっ子の頬をつねるボン。山さんが取り調べ室に入ってきた）
山さん「やあ、ふたりっ子。大手柄だったぞ、お前さんの持ってた改造拳銃のおかげでな」
ふたりっ子「はい？どういうこと？」
山さん「なーに。とぼけんでも察しはついてたんだろう？お前さんが監禁されたあそこがアジトだったってことくらいは」
ふたりっ子「は、はあ・・・」
山さん「だから、殿下にもそこはよく言っておくよ」
（ウインク山さん。山さんの御注進のおかげでなのか、ふたりっ子の処罰は謹慎3日で済んだ。そんな謹慎明けの昼すぎ）
ふたりっ子「郵便、めっちゃ溜まってるよ、ボン」
ボン「あ、そう？見といてくんない？」
（大欠伸を噛み殺すボン）
ふたりっ子「Σ(￣ロ￣lll)ｶﾞｰﾝ！！！ねえ！ボン！！ボンの実家からだよ！！」
ボン「なんや姉ちゃんからかい！ほっとけほっとけ！」
ふたりっ子「でもそういうわけには・・・ほら見て」
（ふたりっ子が差し出した葉書には幸恵さんからボンの2番目の姉の美智子さんが結婚するから大阪に帰ってこい、という内容だった）
ボン「俺、いやや。美智子姉ちゃん、ふたりっ子に冷たいから」
ふたりっ子「でも・・・結婚式だよ？行かないと・・・」
ボン「わしが嫌やいうたら嫌なんや！！」
（素が出た、田口良）
ボン「それに前から言おう思ってたんや、姉ちゃんら、ふたりっ子のこと雑用係にしか思ってへん、それも嫌やねん」
ふたりっ子「・・・・」
（どうやら田口家の人間になるには小姑どもとの付き合いが絶対条件のようだ、ふたりっ子）
ふたりっ子「じゃあ・・・ボンだけ顔出しして来たらいいでしょ？そしたらお義姉さんもお義母さんも安心するでしょ？」
ボン「絶対嫌や、死んでも嫌や」
(そんな時、黒電話が鳴った）
ふたりっ子「絶対絶対幸恵さん・・・！」
ボン「出るな！居留守使え！」
（居留守のボン。さてはて今日の予測変換のお題は～～～？「き」です。作者は「謹慎明け」でした。さっきここで使ったからかな？じゃあ皆さんの変換お待ちしてます☆彡）