ボン「もうすぐ10月1日だぜ！」
ふたりっ子「ですねえ、和の日でございます。神様がご不在なので争いごとをやめて、平和に生きようってことです」
ボン「まあざっくり言えばそういうことよ」
☆☆☆☆
（ボンと山さんは煙草屋さんに向かった。座敷犬みたいに座って店番をしているおばあちゃんは老眼鏡の奥から二人を見つめた）
山さん「ですからね、おばあちゃん」
（いつもより2割増しの声で言う山さん）
おばあちゃん「はいはい、その男の人なら見ました」
山さん「確かにその人だったんですね」
おばあちゃん「ええ」
（ピーピー！無線が鳴っている）
ボン「はい、田口。え・・・？大学で爆発？マジですか」
山さん「誰と電話しているかまではわからなかったな・・・」
（すると、煙草屋の奥から高校生くらいの女の子が出てきた）
女の子「うちになんか用？」
ボン「君、ここの子？」
女の子「あたし、ここの子なんだけど」
山さん「そうか・・じゃあマルボロ３つ」
女の子「まいどあり」
ボン「ねえ、おばあさんにも聞いたんだけど・・この人知らないかな」
（今度はボンが尋ねる）
女の子「ああ・・うちの赤い電話使ってたわ、あの赤い電話。女の人に電話してたんじゃないかなあ」
ボン「どうして、そう思う？」
女の子「だって、頼むよ姉さんって言ってたから」
山さん「頼むよ姉さんか・・ありがとう」
（煙草を受け取り、店を出る。一方殿下たちは大学の構内に規制線を張り、爆弾の分析に当たっていた。ロッキーとゴリさんは大学の卒業アルバムを当たっていた）
ロッキー「ゴリさん、これ見てください！」
ゴリさん「これ・・・あの図書館の館長！」
ロッキー「同じ大学の先輩後輩・・・」
ゴリさん「まさか・・この女があいつに指示を出していたってことも充分考えられるな・・山さんたちが訪ねて行った時も全くの平静を装っていたって言うし・・」
(ロッキーは無線でボスに報告する）
ロッキー「ボス！犯人はどうやら女のところに転がり込んでいるようです！しかも同じ大学の人間だと思います。どうしますか」
ボス「わかった、山さんたちも面識がある人間なんだろう」
ロッキー「ええ。このまま張り込みますか」
ボス「住所わかってるならそうしてくれ」
ロッキー「はい！」
ゴリさん「よおし、飛ばすぞ！二人一網打尽にしてやる！」
（アパートまで飛ばすゴリさん。真昼間なのに雨戸を締め切って、カーテンもぴしゃりと締め切っている女の部屋。外で物々しい音がする）
館長「何・・？」
（普段はひっつめにしている髪を腰のあたりまでおろして、ネグリジェを着ている。カーテンを開けると、パトカーが自分の部屋の近くに来ている）
館長「誰よ・・」
爆弾犯「サツか」
(その時、玄関をたたく無機質な音がした）
（ちょっと涼しくなったと思ったのに～～ムシムシする！さてはて今回の予測変換のお題は「か」です。「霞が関」でした。なんでや・・・皆さんの変換お待ちしております☆彡）