古いかはわかりませんが、ちょっと違和感が…
年取ったら薄化粧

これを公で言えてしまうのは、他人に対して非常に審判的な目線というか、過干渉的というか、些か乱暴な考えだと感じました。
そういう考え方があることはわかりますが、ひっそり思っているのと、自ら公衆の面前で発信してしまうのでは、やはり違いがあると思います。

私はですが、自分の理想を他人にまで求めるのはちょっと違うかなと考えます。
化粧なんてそのＴＰＯに相応しくて、本人に似合っていて本人が幸福なら、それでいいと思います。
ましてやオフならば…
メイクくらい、好きに楽しんだらいいと思います。

認知症の方へのケアに、化粧を介したセラピーがあります。
彼女らの中には、自身で選択できなかったり、オフすることを忘れている(生活を自律できない)場合もあります。
今風の可愛いネイルアートを施されたチップなども利用されています。
「年を取ったら薄化粧」…には反すると思います。
しかし、出来上がりや鏡を見て、彼女らは少女のように美しくはにかみますよ。
この光景を見て、嫌悪する人もあまりないと思うのですが…十人十色、そうとは言い切れないということですかね。
ケアとして存在する理由には、化粧は嗜好品であり、生活のリズムをつくるきっかけでもあり、人生の中で気分のメリハリができる…興奮を掻き立て、活力がわくものでもあるからです。

この理由は、健常な一般人にも当てはめられることではないかと考えますが、いかがでしょうか。


極端ではありますが、日中真面目に勤労する男性が夜ひっそりと女装し、非日常を楽しんでいても私は気になりません。
(それが肉親、家族でもです)
むしろ新しいファッションを開拓してくれれば尚素晴らしいです。