クロスポリマーと石鹸で落ちる日焼け止め

最近、化粧品の成分に興味を持ち始めて
 少しずつ勉強していきたいな、なんて思っています


DHCの日焼け止め、ボディサンスクリーンミルクは使い心地も良いし、
何より「石鹸で落とせる・ノンケミカル日焼け止め」と書いてあったのでここ数年使ってきました

でもあらためて成分を見てみると

「(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー」

が気になりました。



ん?ポリマー?合成界面活性剤と合成ポリマーって良くないんじゃなかったっけ

(私の調べた範囲では)
合成ポリマー
→人口の膜を作る“強力クレンジング(つまり合成界面活性剤入り)が必要”

(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー
→伸びを良くする、サラサラ感を与える




成分に関する知識がないので何が何だか分からない状態になってしまいました


クロスポリマーは合成ポリマー?

だとしたらクレンジングいるんじゃないの?

何を根拠に「ノンケミカル」「クレンジング不要」って言ってるの?


成分に詳しい方、是非教えてください!


※DHCボディサンスクリーンミルク成分
成分:水、酸化チタン、BG、イソヘキサデカン、トリエチルヘキサノイン、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、ステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート80、ラウロイルサルコシンイソプロピル、ステアリン酸Al、チオクト酸、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸Na、α-アルブチン、ダイズ油、グリセリン、デキストリン、スクワラン、ジメチコン、ポリヒドロキシステアリン酸、ベヘニルアルコール、ヤシ脂肪酸スクロース、キサンタンガム、トコフェロール、水飴、アルミナ、塩化デカリニウム、フェノキシエタノール、水酸化Na

※DHC公式HP商品ページ(ノンケミだとかの説明が載ってます)
http://www.dhc.co.jp/goods/goodsdetail.jsp?gCode=3122

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2010/5/7 19:54

ノンケミカルUVカットとは
その場合の「ノンケミカル」とは「ノンケミカルUVカット」、つまり「紫外線吸収剤を使用してないUVカット」という意味です。
「紫外線吸収剤」の代わりに「紫外線散乱剤」を使って紫外線防止効果を出しているものです。


通常の日焼け止めは「紫外線吸収剤」を使用しています。
紫外線吸収剤に紫外線が当たると、「化学反応」が起き、紫外線のエネルギーは熱エネルギーなどに変換されて、無効化されます。この働きによって日焼けを防ぐことができます。
この「化学反応」による紫外線防止効果が「ケミカル」と表現されているのです。
「紫外線吸収剤」は肌に塗っても透明感があり、塗ってないみたいに見えるのがメリットですが、人によっては、「化学反応」が皮膚に刺激になる場合があります。
こういう人は「紫外線吸収剤アレルギー」な訳です。


それに対し、「紫外線散乱剤」とは、紫外線を物理的に「反射」(散乱)させて遮ることで、紫外線から肌を守るものです。
「化学反応」の力に頼らないので「ノンケミカルUVカット」になります。
その分肌には優しいのですが、欠点は「どうしても白浮きすること」です。
物理的に紫外線を反射させて遮るので、どうしても白っぽい色が付いてしまいます。
近年は紫外線散乱剤を微粒子化することで、できるだけ白さを抑えてはいますが、やはり透明感では紫外線吸収剤に軍配が上がります。


多くの日焼け止めは、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」を併用して配合することで、UVカット効果を高めています。
配合比率で「透明感」と「肌への優しさ」の妥協点を各社が模索して、思い思いの日焼け止めを作っているのです。


しかし、「紫外線吸収剤アレルギー」の人達は「紫外線吸収剤」入り日焼け止めは使えません。
なので「紫外線散乱剤」のみの日焼け止め(ノンケミカルUVカット)を使うのです。
DHCのその商品もこれにあたります。


「紫外線吸収剤」にも何種類もあるのですが、代表的な成分は、「メトキシケイヒ酸オクチル」や「オキシベンゾン」などです。
「紫外線散乱剤」の代表的なものは、「酸化チタン」「酸化亜鉛」「ポリマー類」です。


DHCのその商品には、吸収剤は入っていないので「ノンケミカルUVカット」と言えそうです。
お気付きと思いますが、「ポリマー類」にも多少の「紫外線散乱効果」があるのです。
通常ノンケミ日焼け止めには「酸化チタン」「酸化亜鉛」の両方を配合してあります。
詳しいことは忘れましたが、どちらかが「紫外線A波」どちらかが「紫外線B波」をより多く反射する性質があります。
でも、件の商品の成分表には「酸化チタン」しか入ってませんね。
「酸化亜鉛」を配合すると「乾燥しやすくなる」可能性があるため避けたのかもしれません。
その代わり、ポリマーの紫外線防止効果に期待したのかもしれません。
質感向上のため配合不可欠なポリマー類が、二次的効果も兼ねているとも言えます。
まあ、ここまで来るとただの憶測ですが…。


しかし「ノンケミ」が絶対肌に優しいとは言い切れません。
酸化チタン、酸化亜鉛は、鉱物の粉なので多く配合すると「乾燥しやすい」です。(勿論そうならないために保湿剤を配合してカバーします。)
ポリマー類は、「毛穴に詰まりやすい」。
だから、「ノンケミUVカット」を「肌に重い」と感じる方もいます。
それだったら、SPF30以下のケミカル併用UVカットの方がサラリとして肌に優しいと思う方もいる訳です。

最後にですが、「石鹸で落とせる」ですね…。
これは「ポリマー少な目に配合してるつもりですよ」程度の意味でしかありません。比較対照の問題というか…。
落ちるかどうかは、人それぞれ。落ちない場合もあります。(私は落ちない事が多い。)

もしかしたらポリマーや何かの成分の配合量が一定以下だと、石鹸の洗浄力で落ちる、というデータがあって、それに基づいて表示してるのかな…とも思いますが、まあ、実際不明です。
もし仮にあったとしても、データはデータに過ぎず、万人共通ではないでしょうし。

昔、企業の相談室で問い合わせたら「石鹸で完全には落ちていなくてザラツキが残ったとしても、肌に悪影響がないレベルまで落ちているので、心配しなくても大丈夫です」という感じの回答が返ってきたことがあります…。
まあ、いいんですけど、やっぱり「石鹸で落とせる」という言葉にあまり多くは求めてはいけないのだな、と悟りました(笑)
まあ、あんまり何でもギチギチな世の中より、この位の方が却って人の心も穏やかというか…(笑)
あんまりヒステリックな世の中になって欲しくないですし…(笑)

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