美容意識が高く、世界の中でも研究熱心と言われる日本の女性たち。美容大好きな@cosmeメンバーの声をもとに、NIPPON女子のリアルな美容事情を探ります。記念すべき第1回のテーマは、「初めてのメイク」。みんながメイクをはじめたのはいつ?そして初めて使ったメイクアイテムとは!?
回答数は1,700名以上。中心は20代〜40代
素顔の自分から“KAWAII探求”への一歩を踏み出すともいえる「初めてのメイク」。今回のアンケートには1,700名を超える方から回答をいただきました。回答者の年代は10代〜70代まで幅広く、20代、30代、40代が合計83%を占めました。
メイクをはじめたのは、10代後半がトップ
「初めてメイクしたのはいつですか?」という質問に対して、「高校生」が1位の30.7%。続いて「大学生」が29.45%。6割以上の女性が10代後半〜20代前半にメイクをはじめたようです。
どの世代も個人差がありますが、総じて40代以上の女性は、「大学に入学する時、とりあえずひととおりメイクセットを買った」(niwanocchiさん・42歳)「社会人になって初めてメイクした」(ぱんぱかぱん★さん・43歳)など、メイクデビューは大学入学や就職のタイミングが多いようです。
一方、30代以下の世代になると「初めてメイクしたのは中学1年生。細眉が流行してました」(とむちむさん・32歳)「高校に入ってオシャレな友人が眉を整えてくれたのが、メイクにハマったきっかけ」(ぶぅこさん・35歳)など、中高時代にメイクデビューする方が増えてきます。ちなみに、40代は「バブルメイク」、30代は「ギャルメイク」、20代は「プリクラを撮りに行く前にメイクした」というキーワードが目立ちました。それぞれの時代を感じますね〜。
少々意外だったのは、「社会人になってから」よりも、「中学生」でメイクをはじめた人のほうが多かったこと。これはメイクデビューの低年齢化に加え、“紫外線ダメージ”が広く知られるようになったことも関係しているようです。「中学2年生の頃から、夏から秋にかけて日焼け止めクリームを塗っていました」(りさこさん・29歳)など、通学時や屋外の体育の授業でUVケアがする方が増えています。
初めてのメイク、NIPPON女子はリップから
全世代を通じてリップアイテムとベースメイクが上位を占めましたが、世代ごとにもう少し詳しく検証すると、「傾向」が浮かび上がります。今回は回答者数が多かった、20代〜40代をピックアップしてみましょう。
40代以上は「口紅」ほぼ一択!
30代は「目力命」! 口元はグロスでツヤUP
30代がメイクを始めた頃は、「アイメイク全盛」だったんですよね。「目ヂカラ」なんて言葉が生まれ、雑誌でも頻繁にアイメイクの特集が組まれたほど。
「中学生の頃アムラーが大流行し、眉を細くしました」(はるんるんさん・35歳)「高校3年生の時、友達がカラオケボックスでビューラーとマスカラをしてくれました」(くーさん・34歳)など、マスカラや眉からメイクデビューした人が目立ちます。確かに、マスカラ13.33%とアイブロウ8.38%を合計すると、21.71%。トップの口紅を越える数値ですね。
目元をバッチリ際立てた分、口元は色を抑えてグロスでツヤを添えるという。“引き算メイク”が流行した時代でもありました。
20代は個性重視、アイテムもさまざまに
「中学生の時、友達が使っているのを見てグロスに挑戦」(あさみんさん・27歳)「目が小さいのがコンプレックスだった私。あの頃はつけまつ毛をつけたら、目が大きく見えると思ってた」(ゆちんちゃんさん・26歳)など、メイクアイテムの選択肢が増え(メイクに関する情報も増えて)みんな「自分のお悩みや、理想に合ったもの」を選んでいるようです。また「100均が流行りだした頃で、メイク道具を買いまくりました」(みっびさん・28歳)というように、手に取りやすいプチプラアイテムが充実したことも理由のひとつ。
ちなみに、さらに下の10代になると、再び「口紅」の人気が復活します。このあたりは、メイクのトレンドとリンクしているようです。
アイテム選びは「店頭重視」。SNSや口コミは意外に少数派!?
さて、そんな初めてのメイクに、みんなどのくらいお金をかけたのでしょうか?
1位は1,000円以下で47.28%。2位は2,000円以下で29.22%。7割以上が2,000円以下という、プチプラコスメが圧倒的多数です。
では、「そのアイテムを選んだ理由は?」と聞くと、回答の多い順に「店頭で見て何となく」28.53%。「友達が使っていたから」19.73%、「当時流行していたから」15.15%。
あれれ、意外に消極的な印象が…(指名買いが多いのかと予想していたので)。そして、最も意外だったのは「クチコミやSNSの評価を見て」が、たった1.37%だったこと。
コレは回答者の半数以上が30代以上なのが理由だと思います。SNSやクチコミがこんなに一般化したのは、スマホが浸透したここ5〜10年くらいのことなんですよね。それまではTVのCMや雑誌、店頭の広告が主な情報源だったはず。
一方で、10代〜20代前半の方の回答からは「YouTubeでひたすらメイクの仕方を調べてマネしています」(クリスタルさん・17歳)など、動画やWEBで情報収集している様子がうかがえます。数年後に同じアンケートを実施したら、全く違う回答になるのかもしれません。
初めてメイクは「失敗」がつきもの
世代が変わると、メイクの傾向も変わりますが、どの世代にも共通するのが「初めての時は、やっぱりうまくいかなかった!」という失敗談です。
「ネットで調べながらメイクしたら、30分以上かかって“お母さんのマネをした子供”みたいな仕上がりに」(ariiiiinさん・22歳)
「ヤマンバメイクが流行っていたので、友達と雑誌を見ながら挑戦。目の周りが真っ黒で、ゾンビみたいになった」(AKさん・34歳)
「太眉、くっきり目、濃いリップのいわゆるバブルメイクが流行った時代。最初は加減が分からず、ツタンカーメンのような顔になってしまった」(mikkiさん・44歳)
最初の失敗から試行錯誤を重ね、多くの方が、少しずつ自分に似合うメイクを研究しているようです。さらに、全世代に共通していたのが、「メイクをはじめたきっかけは、好きな人ができたから」という回答。もうひとつ、「実際にメイクしたら、いつもの自分と変わってうれしかった」という回答も数多くみられました。こういうポジティブな気持ちを元に、日本女子のKAWAIIは磨かれていくんだな〜としみじみ感じたアンケートでした。
今回のKAWAII白書、いかがでしたでしょうか?次回は夏に気になる「脱毛事情」について、リアルなNIPPON女子事情に迫りたいと思います。お楽しみに♪
取材・文/宇野ナミコ