
ヘア&メイクアップアーティストのGeorgeさんに、5色のカラーマスクに合わせるカラーメイクと、おすすめのカラーコスメをプチプラからデパコスまで教えていただきました。


カラーメイクは、眉やマスカラなど狭い範囲からチャレンジ!
黒を抜くことで、簡単に抜け感やトレンド感を出せる
「カラーメイクには、肌を明るく見せる効果があります。マスク着用により血色感が悪く見えやすいときでも、カラーメイクを取り入れることで血色感が高まり、軽やかな印象になれるんです。また、眉毛やまつげなどの黒い要素を顔から抜くと、雰囲気が一気に変わり、抜け感やトレンド感を簡単に演出できます。
ちなみに、鼻根から1〜1.5cmくらい下の位置にマスクをつけると、バランスよく見えるんですよ。上げすぎるとメイクが見えなくなるし、下げすぎると顔が長く見えてしまうので、マスクをつける位置も意識してみて!」
「色鉛筆で隣りあわせの色」を意識すれば、まとまりやすい
「簡単で失敗が少ないのは、マスクとメイクを同系色にすること。ただ、同系色だとポイントがなくなってしまうので、オレンジマスクをつけるときは、マスクより少し濃いオレンジメイクにしたり、逆に淡いオレンジにラメを重ねたりと、濃淡をつけるのがおすすめ。
さらに、隣り合わせの色(類似色)を意識することも大切です。色鉛筆って、オレンジの隣に黄色があったり赤があったり、その隣にピンクがあったりして、きれいなグラデーションになっていますよね。そういった配色を意識して組み合わせると、統一感が出てまとまりやすくなると思います」
オレンジのマスクには…

「オレンジ〜黄色のグラデーションでまとめ、マスクと統一感を出しました。肌なじみのよい色ばかりなので、カラーメイク初心者さんにもおすすめですよ」

アイブロウ

アイシャドウ
アイライナー

「アイラインにはオレンジを使います。こちらはミルキーオレンジのような淡いカラーで、自然な印象に」
マスカラ

ピンクのマスクには…

「ピンクマスクには、類似色でもあるオレンジ〜オレンジブラウンのメイクを合わせるのがおすすめ。血色マスクとしてピンクマスクを使っている人も多いと思いますが、ピンク×ピンクだと甘くなりすぎるので、オレンジでヘルシー感やカジュアル感を出すとバランスよくまとまります」

アイブロウ
アイシャドウ

「ラメ感があるしっかり発色のオレンジ『21 Golden dune』。上まぶた全体と下まぶた広めになじませます」
アイライナー
ヴィセ
発売日 2022/02/16

「ミルキーな発色で今年っぽいアイテムです。アイラインにあえて淡いブラウンを使うことで、ほどよく目力をアップできます」
マスカラ
「マスカラはしっかり発色のブラウンです」
ラベンダーのマスクには…

「類似色の組み合わせで、ピンクやラベンダーを使用しました。モデルが黒髪なので、抜け感や肌の明るさが出るよう、ピンク眉にしたのもポイントです」

アイブロウ

「プチプラで、しっかりピンクが主張してくれるパウダーです」
アイシャドウ
アイライナー
「ピンク×パープルメイクに黒のアイラインを合わせると重さが出てしまうため、グレーで抜け感を演出しました」
マスカラ

「毛の統一感をだすため、マスクに合わせてパープルをセレクト。マスク・まつげ・眉と、上にあがるにつれて色が徐々に明るくなるようメイクしています。上まつげのみでも、下まつげにも塗っても、好みでOK」
グレーのマスクには…

「重く見えがちなグレーマスクは、あえてピンクメイクで甘辛に仕上げるのがおすすめ。メイクだけを見ると甘さが強い印象ですが、グレーのマスクを合わせることによって甘さ控えめになるので『ピンクは苦手だな…』という人にも挑戦してほしいです」

アイブロウ

「眉までカラーにすると少し派手な印象になってしまうので、アッシュ系ブラウンで落ち着かせるのが◎」
「アッシュブラウンの眉マスカラで毛並みをしっかり際立たせ、目元に強さを与えましょう。外国人のような雰囲気も演出できますよ」
アイシャドウ
アイライナー
「ピンクとグレーの甘辛感を抑えておしゃれな雰囲気に仕上げるため、アイライナーはホワイトをセレクト。目のキワ全体にラインを引くのではなく、目尻のみにポイント的にラインを引きます。今回はライブ用にラインを長めに入れていますが、ほんの少し入れる程度でもOKです」
マスカラ

「ピンクより少し深いプラムカラーを使い、ピンクの甘さを抑えながら目元の印象を強めました」

ミントグリーンのマスクには…

「おしゃれ感を出しつつ、色味もしっかり感じられるメイクに仕上げています。モデルの髪色がハイトーンなので、合わせる眉色にも注目を!」

アイブロウ
「髪色がハイトーンの場合、眉色を明るくするとのっぺり見えてしまうため、モーヴカラーで太めに描くのがおすすめ。目力もアップします。
3色入りのパウダーの場合、自眉がしっかり生えている人は中央の色で描けばOK。眉がない人は、濃い色と中央の色を混ぜて下描きし、眉が生えていないところは濃い色で。眉頭は濃すぎると印象が強くなってしまうので、明るい色と中央の色を混ぜて使用すると、メリハリのある眉に仕上がりますよ」

「パウダーに合わせて、眉マスカラもモーヴカラーをセレクト」
アイシャドウ
「透け感のあるベージュ系の『BE387』を上まぶた広めになじませた後、目のキワに重ね付け。『BE387』は長年売れ続けている大人気カラーです」
「下まぶたの目頭には、ラメ感のあるピンクベージュ系の『23 Candle night』をなじませ、瞳の輝きを際立たせました」
アイライナー
ヴィセ
発売日 2022/02/16
「肌なじみのよいブラウン『BR381』でラインをスッと引き、目の形を調整します」
マスカラ
白や黒など、その他の色のマスクとの合わせ方は?
白
「血色感がなくなりやすいので、ピンクやオレンジ系メイクを合わせるのがおすすめ。下まぶたに赤やオレンジ、ピンクを入れると、顔色がきれいに見えるはず!」
濃いピンク
「血色感が強くなるので、ベージュ系のメイクで色味を抑えるとバランスよくまとまります」
ベージュ
黒・紺
「これから暖かくなるので、ピンクのカラーアイライナーにグリッターをのせてキラキラさせてみては。ピンク眉もおすすめ。黒や紺とピンクは相性がよいし、おしゃれに見える組み合わせです」

今まで使いこなせなかったカラーアイテムも、マスクの色に合わせることで、取り入れやすくなりそう! 色の力を借りて、マスク生活を楽しみながら乗り切りたいですね。
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Georgeさん登場! カラーマスク×カラーメイクのコーディネート方法
ヘア&メイクアップアーティスト・Georgeさん

雑誌から広告に写真集まで、幅広い分野で活躍。最新のメイクトレンドを盛り込みつつ、一人ひとりの美を最大限に引き出すテクニックとセンスに、モデルや俳優、アーティストからのオファーが絶えない人気のヘア&メイクアップアーティスト。特にナチュラルにして美しい“肌づくり”に定評があり、美容雑誌や女性誌のメイク特集を数多く担当。2021年6月には自身初となる書籍『ナチュラルなのに肌がキレイに見える Georgeの透けツヤ肌メイク』(インプレス)を上梓。
George Instagram(@george828)
George Twitter(@george_vivo5)
George YouTubeチャンネル「George's Beauty up」
文/イトウウミ
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(アットコスメ編集部)