「ニキビで人間性が決まるわけじゃない」メイクアップアーティスト、Riki Matsuiに聞いたビューティを楽しむ秘訣

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「ニキビで人間性が決まるわけじゃない」メイクアップアーティスト、Riki Matsuiに聞いたビューティを楽しむ秘訣
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性別や人種、年齢にかかわらず、それぞれの「好き」を認め合おうとする価値観が広がっているいま。なかでも@cosmeが注目したのが、男性のビューティ系YouTuberとしても活躍しているRiki Matsuiさんです。今回、メイクを始めたきっかけや愛用コスメ、注目している美容法などをインタビューしました。

ビューティ系YouTuber、Riki Matsuiとは?

アメリカのケンタッキー州に拠点をおくRiki Matsuiさん。

コスメブランド「M・A・C」でメイクアップアーティストとして働くかたわら、メイクやコスメの動画をアップするビューティ系YouTuberとしても活躍中。ていねいなコスメレビューと高いメイク技術で、多くのファンから支持されています。

今回はそんな彼に、メイクを始めたきっかけから、メイクに対する想い、注目しているコスメまであれこれ聞いてみました!

「メイク」は癒しを与えるセラピーアイテム

――はじめに、Rikiさんがメイクを始めたきっかけを教えてください。

「大学生のとき、たまたまメイクアップアーティストMichelle Phan(ミシェル・ファン)の動画に出会ったのがきっかけです。

動画のなかで彼女が使っていたBBクリームに感動しました。塗るだけで、一瞬にして肌が均一に整っていく。その工程を見たときの衝撃は、いまでも忘れません。その後すぐ薬局に走り、BBクリームを購入しました。

ファンデーションは肌をきれいにする魔法のアイテムなんだ』と気づかされてからは、もうメイクのとりこです。もともと何かにハマったら徹底的に調べあげる性格なので、ファンデーションを塗るようになってからは、毎日メイクの研究をしています」

――Rikiさんにとって「メイク」はどのような存在ですか?

「僕にとって、メイクは人に癒しを与えるセラピーのような存在。僕自身、ニキビと葛藤している毎日ですが、メイクをすることでほんの一瞬でも楽になれる時間ができます。

それに、メイクしている時間はとっても楽しい! 『このファンデを使ったらどう仕上がるだろう』『自分にはどんなアイシャドウの色が似合うんだろう』と好奇心は無限に湧いてくるので、ちっとも退屈しません。

また、メイクは僕にとって『芸術』と同じような存在でもあります。

僕は幼いころから絵を描くことが好きで、唯一いつも褒められていた特技でした。物心ついたときから、毎日時間を忘れるほど絵を描いていたのを覚えています。そのため、ずっと大学は美術学校に行こうと決めていたのですが、いざ高校生になったときにはヴァイオリンに夢中で、音楽大学へと進路を変更しました。

音楽漬けの毎日を過ごすなかで、絵を描く時間がなくなってしまったので、また始めたいなと思っていたところ、ミシェルのメイク動画に出会い、『これだ!』とすぐに思いました。

だから、僕にとってメイクは絵を描くのと同じことなんです」

Riki Matsuiが太鼓判をおす愛用コスメ

――毎日メイクを研究しているというRikiさん。実際に愛用しているコスメや道具を教えてください!

▼キャンメイク / シェーディングパウダー

「僕が3年前に初めて手にした『キャンメイク』の商品です。それまで日本コスメは使ったことがなく、最初は正直期待していなかったのですが、使ってみるとそんな自分の予想が大きく覆されました。

とても細かいパウダーの粒子、日本人の肌に合うような絶妙な色味、そして胸をキュンとさせるパッケージに心を奪われました。当分無くならないように、予備に5つ保管してあります(笑)」

▼白鳳堂 / S100 フェニッシング 斜め

「プロフェッショナルとして、常に良い道具をそろえるように心がけています。

楽器は良いものになればなるほど、弾きこなすのは難しいと言われていますが、メイクの筆の場合、良いものは作業を簡単にしてくれます。何をしなくても、筆がすべてきれいに仕上げてくれるし、使い心地もラグジュアリー。メイクの時間がもっと楽しくなります。

筆のように職人技を要求されるものは、やっぱり日本製が一番ですね。メイクに興味を持っていなかったときでさえ知っていた『白鳳堂』は、僕のなかで世界一の筆ブランドです」

▼ラ ロッシュ ポゼ / レダミック R エッセンス

「美しいメイクは美しいベースから。ベースが美しければ、どんなメイクでもかなりの仕上がりに見えます。

僕は肌のトラブルが多く、常に新しいスキンケアを探しているのですが、最近見つけて人生が変わったのが「ラ ロッシュ ポゼ」の『レダミック R エッセンス』。肌にツヤが出るだけでなく、クレーター状のニキビ跡などにもアプローチしてくれます。

ニキビ予防にもなるし、敏感肌にもやさしいからおすすめ!」

ニキビの有無で人間性が決まるわけではない

――美容のために心がけていることはありますか?

「心がけているのは、自分の肌のニーズをしっかりと聞くこと。

たとえば、化粧下地は必ずしも全顔に塗る必要はなく、オイリーなTゾーンにはテカリ防止効果のある下地を、ドライなUゾーンには保湿効果のある下地を…といったように、それぞれ必要な部分にだけ塗るものなのです。

肌のニーズを聞いてあげるだけで、肌はメイクをする前からきれいになります。

また、敏感肌の僕は、新しいコスメやスキンケアを試す前に成分を必ずチェックし、分からない成分があればすぐにネットで調べるようにしています。

アルコールが入っていないかとか、香料が入りすぎていないかとか…。このちょっとした気遣いをするだけで、新しいコスメを使っても肌荒れしないようになりました」

「これだけ肌荒れ対策を述べましたが、一番大切な心持ちは『肌荒れなどに自信を左右されないこと』。

肌荒れは不適切な生活や生活習慣が原因ではなく、遺伝や太陽のUVに原因があることも大いにあり得ます。

僕は肌荒れのおかげでメイクに出会えたし、いまではメイクアップのアドバイザーとして、肌荒れのつらさやきれいにカバーする方法などを共有することで、お客様と心で結ばれることができます。

ニキビの有無で人間性が決まるわけでもないし、醜くなるわけでもない。僕はニキビを逆に利用して、ニキビでどうやって自分の人生を良くしようかと常に考えています」

変わっていることを武器にする

――「メイク」というツールを使って、"Riki Matsui"というひとりの人間を表現しているRikiさん。ありのままの自分をさらけ出すことについてどう考えますか?

「いつの時代を見ても、始めは変人扱いされてきたけれど、結果的に大成功をおさめた人たちがたくさんいます。あのアップル社のスティーブ・ジョブズでさえ、一度は自分の会社から解雇され、認められるまで長年かかった。

でも、『ああしたい』『こうしたい』という想いがあるのならば、いくら時間がかかっても『自分はできるんだ』と信じて、努力して磨きをかけなければならないと思います。もし自分がやりたいことが『変わっている』と思うのであれば、逆にそれを武器にして世間にさらけ出すべきです。

大切なのは中途半端な心構えでやるのではなく、自分のベストを尽くすこと。たとえどんなに変わっていても、一生懸命にがんばっている姿を笑う人はいません。

好きなことをがんばっている姿は、密かにかもしれませんが、誰かが必ず見てくれているものです」

中途半端ではなく、ベストを尽くすことが大切――。そんな力強い言葉が胸に響きます。ありのままの自分でいることが怖くなったとき、背中をぽんと押してくれそう。

一生懸命に楽しいことができる日々は何よりしあわせ

また、「目標はメイクをジェンダーレスに楽しめる世界にすること。一生懸命に楽しいことができる日々は何よりしあわせなことだから。この夢を叶えるために、いつも背中を押してくれているYouTubeのファンのみなさんに感謝しています」とも語ってくれたRikiさん。

心から自分の「好き」を追求し、それによってたくさんの人に力を与えているRikiさんの姿を見て、彼が思い描く未来がやってくるのも遠くないはずだと確信しました。

(@cosme編集部)

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