日本で初めて、クリーム状の洗顔料を発売したロゼット。その代表的アイテムである「ロゼット洗顔パスタ イオウシリーズ」は、今でもファンが絶えないロングセラー商品。洗顔特集やベストコスメの常連で、@cosmeにも多くのクチコミが寄せられています。そこまでの人気アイテムに成長し、支持され続ける秘密とは?商品誕生のエピソードからアイテムの特徴まで、編集部が調べました!
ロゼット洗顔パスタの約90年の歴史には、山あり谷ありの壮絶エピソードが満載。その一部をご紹介!
【episode1】誕生はなんと昭和初期!「クリーム状洗顔料」は画期的な発明だった
レオン洗顔クリームが発売された当時の雑誌広告。壺型の入れ物に入った洗顔クリームは、多くの女性たちの注目の的に!
【episode2】価格は固形石けんの10倍以上!?それでも大ヒットした理由とは
【episode3】多くの人に手に取ってもらうために。1935年頃に「通信販売」スタート
いくら話題の商品でも、薬局や化粧品店に置いてもらうためには、問屋に品物を入れてもらわねばなりません。レオン洗顔クリームの会社は始めたばかりで、そのようなルートを広げていくのは困難だったとか。そこで考えついたのが通信販売という売り方。「ニキビが消えて白くなる」とアピールした3、4行の広告文を新聞に打ち出し、売り場に商品を置かなくてもすむ郵送による販売を開始。今でこそあたりまえとなった通販も、当時は大反響となり、売り上げはさらに加速!
【episode4】あまりの人気ぶりに終戦後にはニセモノ騒動も
やがて日本は戦時体制へ。化粧品が贅沢品とされたため、レオン洗顔クリームも生産中止となる時期がありました。その後、生産を再開できたものの、戦前の人気が災いし、レオン洗顔クリームの模造品が続々と出回る事態に…!
【episode5】1951年「ロゼット洗顔パスタ」として再始動!品質への自信から強気の価格設定
【episode6】「パスタって何?」「この容器は一体?」ユニークな発想が人気を後押し
商品名に用いられた「パスタ」とは、“粉を練り込みペースト状にしたもの”の意味。そして「ロゼット」は、優雅なバラの花飾りやバラ結びのリボンを表現しているそう。このバラダイヤのシンボルマークは、現在も継承され、パッケージのロゴマークとして使用されています。そして、洗顔パスタと言えばパッケージのユニークさ!発売当時は化粧品用のアルミチューブがまだ存在せず、クリームの繊細な硬度を保つためにこの形状が採用されたとか。
昭和26年発売のパッケージ。レトロな雰囲気がかわいい♪当時からバラのマークとこのパッケージデザインで愛され続けています。
現在のパッケージも発売当初から継承されるユニークな形状。フタを開けると約1cmの丸い穴が開いており、その両端を指で押すと中からクリームが出てくる仕組み。
【episode7】間もなく発売90周年!親子3代で愛用するファンも
ロゼット洗顔パスタは登場から現在まで、成分・容器などほとんど変わっておらず、これは老舗化粧品ブランドでも珍しいことで、商品のクオリティの高さを表していると言えます。祖母、母、娘と、親子3代で愛用している熱烈なファンも多数いるとか。2019年には90周年(※1)をむかえ、さらなる注目を集める存在になりそうです!
約90年の時を経て…現在の人気アイテムはこちら!「ロゼット洗顔パスタ イオウシリーズ」の特徴をCHECK
人気の3種類をお試し!
\さっぱりすべすべ!/
\しっとりやさしい!/
\洗うたびに明るく澄んだ肌へ!/
ニキビ・肌荒れ対策、透明感対策まで肌悩みによって選ぶことができる「ロゼット洗顔パスタ イオウシリーズ」。洗い上がりはまるで温泉上がりのようなつるすべ肌を実感できるはず。リピーター続出&熱烈ファンも多いその使い心地の良さを、ぜひ試してみて♪
(※1)1929年発売「レオン洗顔クリーム」から
取材・文/青木麻理(tokiwa)