
ここ数年でよく聞く言葉となった「SDGs(エスディージーズ)」。コスメを楽しみながらSDGsに貢献するってどういうこと? VOCEウェブサイト編集長・三好さやかさんと@cosme編集長・篠田慶子がそんな疑問にお答えします。
この記事は2022年4月21日(木)に配信したインスタライブの模様をまとめたものです。
美容のSDGsって何だろう?

「美容のSDGsって何だろう?」
そんな問いかけから始まったインスタライブ。冒頭ではVOCEと@cosmeそれぞれでおこなった読者アンケートの結果が発表されました。
人や環境にやさしい美容を意識している人は7割以上


「SDGsについて学んだり、調べたりしたことがありますか?」という質問では、VOCE読者は73%が、@cosme読者は58.5%が「ある」という結果に!
学校や会社で勉強会があった、自分で気になってインターネットや書籍で調べたなど、意識の高さが垣間見える結果となりました。
他に「SDGsやサステナブルなど、人や環境にやさしい美容を意識していますか?」という質問の結果も披露。
@cosmeは「意識している」と「意識していないが興味はある」と答えた人を足すと、70%近くになることがわかりました。VOCEは77%近くという、いずれも高い関心を示す結果に。
“推しSDGsコスメ”をピックアップ!
SDGsに関心はあるけれど具体的にどんなことをしたらいい?
そんな人たちに向けて両編集長が提案するのは、「SDGsへの取り組みをおこなっているコスメブランドに意識を向けてみる」こと。意外なあのコスメも当てはまるんです!
ラグジュアリーかつサステナブル

「フタがバイオ由来原料を90%配合してつくられた、ラグジュアリーかつサステナブルなアイテム。美容液の成分も97%が自然由来のものです。『シャネル』はカメリアの花の保護に本気で取り組んでいるブランドでもあります」(三好編集長)
大切なミツバチの保護活動を
「自然界において大切なミツバチの保護や、女性の養蜂起業家の支援に取り組んでいるのが『ゲラン』。『キスキス ビーグロウ』は、ハチミツを含む天然由来成分を98%配合。しっとりしたテクスチャーで、唇のpHによって軽やかに色づくタイプです」(篠田)
リフィルを利用してプラスチックを削減
コスメデコルテ
発売日 2021/9/16
「2021年にリニューアルし、業界で話題になったアイテム。植物性樹脂ボトルを採用し、75mlサイズはリフィルがあります。通常の75mlサイズに比べて、プラスチックを49%カットすることにつながります」(三好編集長)
紙でつくられた、使い切りサイズのアイシャドウ
「パッケージが紙でできている『KANEBO』のアイシャドウ。小さく使い切れるサイズ感で色もかわいい。丈夫で軽いのでこのままポーチに入れて持ち運べます!」(篠田)
海やサンゴ礁に配慮した日焼け止め
スキンアクア
発売日 2022/2/1
SPF50+・PA++++
「海やサンゴ礁への悪影響を懸念して、海外では禁止されている国もある紫外線吸収剤。その紫外線吸収剤を使っていない日焼け止めです。きしむかな? と思いきや、美容液のようにすぐなじんで、うるうるしっとりな仕上がりに。顔や体に塗るアイテムは洗い流すことで、ゆくゆくは海に流れていくもの。デイリー使いのアイテムこそ気を配りたい」(三好編集長)
ビーチフレンドリー処方の日焼け止め
「こちらも一部の国・地域・ビーチの規制に配慮したビーチフレンドリー処方の日焼け止め。ジェルタイプで伸びがよく、しっとりうるおいます。ラベンダーカラーのものはトーンアップして白浮きもなし。『アリィー(ALLIE)』のブランドコンセプト”Think Sustainability, Be Beautiful”も素敵です」(篠田)
捨てるはずだった素材を再活用
「コルシカ島に咲く、イモーテルという小さな花の成分を配合しているオイル。花からエキスを抽出したあとに残ったものをもう一度研究したところ、有用な新しい成分を発見したのだそう。捨てるはずだったものを蘇らせて、肌にもよいアイテム。コルシカ島での雇用の促進や、トレーサビリティの面でもしっかりしているブランドです」(三好編集長)
スキンケアの詰め替えができる!
「衛生上の理由でなかなか難しい、“スキンケアの詰め替え”をできるのが『WHOMEE』。『モイストローションN』はローションの詰め替えが3回までOKで、詰め替えボトルのみもアリ。ブランドは動物実験をしないクルエルティフリー、ゴミを減らすゼロ・ウェイスト、ジェンダーフリーを掲げ、SDGsに本気で取り組んでいるのも魅力」(篠田)
はじめてみよう、半径数メートル以内のSDGs
ドラッグストアコスメからデパコスまで、少し目を向けてみるとSDGsへの取り組みをおこなっているブランドはたくさんあります。
いま自分にできるところから少しずつ「半径数メートル以内のSDGs」を始めてみませんか?

文/長谷川佳織