゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*.。.*.。.*゚
ご訪問ありがとうございます(*^-^*)
コスメへのオマージュを小説に綴っています。
アナタにも、彼や彼女たちのような、素敵なコスメとの出会いがありますように☆
゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*.。.*.。.*゚

『放課後のキス』
先生、私は本気なの。
あなたなら見逃すはずないと分かっている。
今日の国語のテストの解答に隠された私の気持ちを。
それだけで120点を飾れるほどの、秀逸な文章で書いた恋の解釈を。
点数の欄に大きく囲った、あなたへのハートマークを。
私は今日も放課後の教室であなたを待つ。
クラスの生徒の一人一人に、さようならと言って見送るあなたの優しさに、
少し感動しながら、そして、少しはがゆい思いをしながら。
私には言わなくていいの、さようならなんて。
リンメルのピンクリップで染まった唇が、
なお夕陽を浴びて赤く光りかがやく。
私は先生をじっと見つめる。
包み込むようなあたたかい先生の目。
ふと、リンメルのリップを落としてしまったことに気づく。
先生の元に転がっていくその様は、まるでこれからの私たちを予感しているよう。
もう戻れなくてもいい。あなたが好き。
<今日のBGM>
コメント(0件)
※ログインすると、コメント投稿や編集ができます