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はたらくことにこだわる人は、 働く事で癒される。

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2012-04-17 16:25:02NEW !



テーマ:わたしのチャレンジ





はたらくことにこだわる人は、
働く事で癒される。

会社から解雇された社員が解雇事由を不当と考える場合、社員としての地位の確認を求めて訴えることができます。これを、地位確認といいます。
私は2010年10月1日にKDDIグループに解雇された国際オペレータです。局番なしで0051とダイヤルすると、24時間新宿のKDDIビルで応答するオペレータでした。2006年11月におなじ国際オペレータの人たち約30名と一緒に全国ユニオン傘下の派遣ユニオンの支部として労働組合「KDDI エボルバユニオン」を結成し、安心して働き続けられる待遇を求めて活動してきました。
KDDI株式会社は一貫して国際オペレータとの団体交渉を拒否し、その上2010年10月1日に、国際電話センターを廃止してしまいました。外国の番号調べ、外国のオペレータから要請される自国の電話番号案内、国際電話のコレクトコール、世界中の国々のあらゆる電話や洋上の船舶・衛星電話をつなぐ有事の際の緊急連絡を取り次いでいる「国際電話センター」のない国は、世界230ヶ国と地域の中でごくわずかです。島国である日本が国際電話センターをなくすのは不自然なことです。
一度は2010年3月末での廃止と発表されていましたが、4万筆を超える存続を求める署名が寄せられ、総務省とKDDIに提出されました。これを受けて総務省はKDDIへ存続を要請、KDDIも存続を決定しました。ところが、国際電話センターで担っていた業務の一部だけを沖縄のコールセンターへ移し、オペレータを時給650円で募集し、KDDIグループは新宿のオペレータを全員解雇してしまいました。
2010年12月24日、国際オペレータ9名がKDDIらに地位確認と損害賠償を求める裁判を提訴しました。
私もその原告の1人です。原告は7~36年国際オペレータとして働いて来た女性たちです。お盆も暮れも正月も、土日祝日も関係なく、24時間365日の国際電話センターで、世界中からの要請に対応してきました。私たちの賞与や退職金、通勤交通費が途中でカットされたりすることはあっても、国際電話センターは最後まで黒字経営でした。
私たちが職を失うだけでなく、世界の人々が日本の東日本で起きた未曾有の震災を、緊急時の窓口としても機能する「国際電話センター」を失ったまま迎えねばなかった理由った何なのでしょうか?
2011年3月11日、私は同じように解雇と闘う仲間の支援の為、館山の地方裁判所で被災しました。停電したままのコンビニのトイレに何十人もが行列をつくり、信号も停止、見た事ももない勢いで潮が引く海を横目に見、市原のコンビナートが真夜中の空を焦がすのを見ながら走るマイクロバスのなかで、自分が新宿KDDIビルに今いないということを、そこにいれば必ず人々の役に立てたはずの自分がそこにいられない事に、胸をかきむしられる思いで過ごしました。
実際に被災3県には11万人以上の外国人が滞在していた事がのちに解りました。
国際オペレータの解雇は、「非正規労働者への差別的待遇」「有期労働契約を悪用する企業の身勝手」と無関係ではありません。
私たちは全国ユニオンとその傘下のユニオン、その他多くの人々の支援を得ながら、毎週金曜日にはKDDI本社や新宿KDDIビルなどで抗議行動を繰り返しています。今年もKDDI株式会社とKDDIエボルバに春闘要求を行っていますが、KDDI株式会社は団体交渉拒否、KDDIエボルバは形ばかりの団体交渉を行うばかりです。
KDDI国際電話センターで働きはじめてから12年。やりがいの大きさと責務に見合わない劣悪で品位に欠けた待遇、そして、国が始めた公共サービスである国際電話センターで散々利益を上げた末に黒字のまま廃止と言う「反社会的な」KDDIグループのふるまいを、日本人として正したいと考え、行動しています。
闘いつづける中で、同じように、公共から開始している民間企業による非正規労働者への差別的待遇が日本中にはびこり、とくに若い人々を苦しめている事実を数えきれないくらい目の当たりにして来ました。
誰もが知っている企業の、みなが見過ごしている「不都合な事実」は、巧妙に隠蔽されてきましたが、これ以上放置することはできません。団塊ジュニアの私も40歳を迎えました。多数の世代が不安定なまま高齢化社会を迎え、日本の社会が破綻してしまう前に軌道修正をしたいと思います。
裁判を続けながら、生活の為に国際オペレータ以外の仕事をいくつか経験してきました。天職を奪われた悲しみ、人権を踏みにじられた日々、世界と日本をつなげなかった3.11。多くの悲しみを背負いながらの日々ですが、つくづく感じるのは、人とつながり、人といっしょに人に役立つことに時間を費やす事、つまり「働く事」が、なによりの癒しになるという事です。
社会の一部として機能する権利を誰も奪われないこと。
きれいごとでなく、ほんとうにそう言える世の中にして50歳、60歳を迎えたいものです。









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