
つまり、採油までに6~7年の歳月がかかること、何百kgもの根茎から、ごくごくわずかな量の精油しか採れないこと、それゆえに世界で最も高価な香料というわけだ。
ヴァニラの熟成にしろ、アイリスの熟成にしろ、おそらく長らく放置されていた物が香りを生み出したという、歴史の偶然によって生まれた芳香なのだろう。そんな高価なアイリスの精油を使った香水は多い。ただ現代では、アイリスの香りの主成分であるイロンが合成イロンに置き換えられるようになり、それを用いたものが多いようだ。天然のアイリスを使用するのは、本当に高価な一部の香水になってしまったという。
そんな稀少な天然のアイリスを使用したのが、ディオールのボア・ダルジャンだ。その穏やかな香りだち、美しいパウダリーな変化は、専門家に言わせると決して合成イロンでは出せない香りだという。男女を問わず、心をときめかせる香りだ。

2010年より展開されているディオールのパフューム最高の特別ライン「ラ・コレクシオン・プリヴェ」。それは、クチュリエにしてパフューマリーであったムッシュー・ディオールのこれまでの歴史や、ブランド創設期より受け継がれるエスプリを香りで象徴したものだ。12種類のオー・デ・パルファンは、いずれもディオールハウスと関係が深い名前を持ち、値段は各3万1,500円(125ml)。高価でノーブルな原料を使い、パッケージングとボトルは全種共通だ。
ボア・ダルジャンは、その中に選ばれた1本。これまで体験したことのなかった、美しいパウダリー・アイリス。それは、長い時間をかけてじっくりと熟成された香りを凝縮した贅沢なオー・デ・パルファン。限りなく7点にしたい6点。分かっちゃいるけど、庶民には高価です(泣)。
気持ち的にはこんな感じ。「毎日500円のワインを飲んで満足していた庶民が、ある日年代物の何十万円もするワインを飲ませてもらったら、その味が忘れられなくなり、あまつさえ、毎日満足していたはずの500円のワインさえボディの細さが気になり、もう味気なく感じちゃって、あーもう、どうしたらいいの?」←やばいなそれ
誰もがそんな気持ちになるわけではないと思うのでご安心ください(笑)。それでも、香水が好きな方なら、試香にいくときもどうぞご注意を。そのへんの適当な香水には戻れなくなるかもしれない恐ろしいシリーズです。「ラ・コレクシオン・プリヴェ」の12本はいずれも。

2014年10月に表参道ヒルズ1階にオープンした日本初のディオール パフューム & ビューティーブティック、 新宿伊勢丹、ディオール心斎橋など、限定店舗で購入可能。
あーもう、どうしたらいいの?
君と出会わなかったらこんな気持ちになることもなかったのに。←恋かよ、濃いね
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香水ドラマストーリー 「ボア・ダルジャン」
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