今日は初めて香水の記事を書かせていただきます。
(これまでの香水遍歴)
思えば色気づいた(笑)10代、学校にこっそりつけていったアナスイ EDTが初めての香水でした。
その後ジャンルやブランドを問わず本当に色々使いました・・・。
20代前半に背伸びしてつけていたランスタン・ド・ゲラン EDP。
大好きだった祖母の鏡台で出会ったシャネルNo.5 EDP。
尊敬する先生からいただいた久邇香水。
南仏グラースやアイルランドなど、旅先で出会った香り。
香りとの思い出はつきる事がありませんので、これからも時々記事にしていきたいと思っています。
(それでは本題です。)
多くの思い出を持ちながらも、現在の私の香りのコレクションはとても少ないです。
年齢を重ねて好みがはっきりしてきたのか、トップからラストで一つでも気に入らない香り成分があると、他がいくら好きでもアウト。Pickyという言葉がぴったりの人間になってしまいました(^^;)
そんな私ですが、最近は専らパルファン派です。香りが拡散しすぎずまろやかで、胸の奥まで吸い込める感じが大好きなのです。
ただ、最近はパルファンを定番品としているブランドが少ないのが現実です。よって理想の香水探しも難航しておりました。
アメリカではNieman Marcus、Saks fifth avenueなどの高級デパートは香水部門が充実していますが、それでもパルファンは現品の在庫が少ないです。さすがに香水だけは試さないと買えませんので、オンライン購入する勇気もなく過ごしていました。
そんな中、先週末にBarney's New Yorkへ。ここの香水セレクションは前から面白いなと思っていました。
優しそうな女性店員さんと、香り専門の男性店員さん(以下おじさま)が対応してくれました。
「フローラルが一番好きで、柑橘もOK。甘すぎるのはちょっと云々・・・」と好みの香りを話すと、おじさまが片っ端からムエットにオススメを吹き付け並べていきます。
試すのは4種類ぐらいが限度、そしてトップノートだけで選ぶのは危険なため、ちょっと控えめに遠くからお試ししながら伝えました。
「実はパルファン(pure perfume)が一番好きなのですが・・・」
その瞬間、おじさまがぴくっと反応したのを私は見逃しませんでした(笑)。 彼は即座に黒いボトルをとりだし、にやっとしながら手首に数滴のせてくれました。
その香りを嗅いだ瞬間、瞬殺されました!!1ラウンドKOです。
今回私の心を射止めた香りは、
BYREDO(バレード) Casablanca Lily Night Veils (Extrait de parfum)
(写真左)外箱。30mlなのにあまりに外箱が大きいので、その驚きを伝えるために比較対象としてゲランの100mlボトルを置いています。(写真右)中身。黒いシンプルなボトルですが、とにかく蓋が固くて最初開けるのに苦労しました笑。
この香りは、甘すぎず上品なホワイトフローラルから始まります。
まずトップノートとして、ガーデニアが華やかにたちのぼり、ブラックプラムが甘過ぎないフルーティさを加えます。
派手すぎない、絶妙な華やかさと甘さに、素敵な花束をプレゼントされたような気持ちになります。一目惚れするに十分でした。
平熱37℃の私には早くからミドルノートが現れますが、それがチュベローズ!最高にセクシーな香りと呼ばれる、月下香ですよ。
そこにカーネーション(クローブに似た香り)のスパイシーさがぴりっと効いてきます。とにかくそのバランスが秀逸。
この時点で購入を決意しました。
時間が経ち、少しずつラストノートのローズウッドが顔を出します。ウッディなだけでなく、ハニーがほんのりと甘く立ち、アロマセラピーを受けている気分になります。心地よい、温もりのある香りが5-6時間持続します。
素晴らしい香りやコスメはつい音楽に例えたくなります。
この香りを例えるなら、トップがリストの「ため息」、続けてミドルがモーツァルトのピアノ協奏曲20番 第2楽章 ロマンツェ。ラストはビル・エヴァンスのWaltz for Debbyが静かに流れ出す感じです。
ここで、バレードの紹介を簡単に。
バレードは2006年、インド人の母とカナダ人の父を両親にもつベン・ゴーラムが、ストックホルムで創立。「私の私的かつ濃密な“香りの記憶”が、本作をまとうひとの別の記憶を呼び覚まし、あるいはあたらしい記憶となる。それが香水というアートの魅力なのです」とベンが言うように、自身の私的な記憶や想像世界をコンセプトに、豊かな物語性をはらんだアーティスティックな香りで独自の世界を確立している。 -OPENERSより引用ちなみにベンさん、元バスケットボール選手だそうです(笑)。
このパルファムシリーズはナイトヴェールシリーズとして2015年に発売。3種類の展開で、他にMidnight CandyとReine de Nuitという香りがあります。アメリカでは公式サイトとBarney's New Yorkでのみ販売されているそうです。
(Midnight Candyがこれまた、唯一無二の名作でした。改めて記事にしたいと思います)
さて、無事にCasablanca Lilyの購入に至り、毎日つけて楽しんでおります。
皆様にも是非お試しいただこう・・・と思っていたら、日本未発売のようです(T_T) 輸入代理店さん、どうか日本でも販売してください!!
バレードのEDPのいくつかは、伊勢丹で手に入ります。こちら
一応、Barney's New Yorkは日本に配送もしてくれるのでリンクを貼ります。こちら
ちょっと話がそれますが、太っ腹なアメリカの話です。
今回、ものすごい量のサンプルをいただきました。
これ、バレードのパルファムが計8ml、EDPも4mlと結構な量だと思うのです。しかもディプティックまで!!嬉しすぎます。
そして大好きなヘアケア、Oribeのサンプルと、(ブランドは知りませんでしたが)スキンケアのサンプルもこんなに。
アメリカはいつでもサンプルを気前良くくれる国ですが、今回もサンプルの多さと店員さんの感じのよさに大変満足して買い物することができました!
長くなりましたが、最後に。
大手メゾンがパルファムや歴史のある香りを廃盤にしていく背景には、親会社のマーケティングや原料価高騰があるのかもしれません。それはとても悲しいことですが、今回その事がきっかけで私は大手メゾンに限定することなく、このByredoというブランドと巡り会えました。ブランドに固執して選んでいたら、このシンプルな黒いボトルを手にとりさえしなかったでしょう。
私が知らなかっただけで、素晴らしい香りのメゾンは世界中にあるのですね。今後も新しい香りをどんどん試して行きたい!と思える素敵な出会いでした。
またお気に入りメンバー様たちをはじめ、@cosmeの口コミや記事にも、香りの楽しみ方を教えていただいております。いつもありがとうございます。
そうそう、6年前に恋に落ちた香り、ゲラン イディールのお話はまた改めてさせていただきます(*^^*)。
大好きな香りに出会った時はいつも、人生が豊かになった気がします。
読んでいただきありがとうございました。
AtIiさん
アメリカ在住の働く日本人
ララランロロロンさん
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