
久しぶりの投稿は長文となりました。
表題の通りクルジャンの香りをいくつか試しているところです。
クルジャンの香り
クルジャンの香りは以前から知っていたのですが、あまり好みのものを見つけることができませんでした。
こういっては何ですが、値段ほどの価値を見つけることもできず、どこかで嗅いだような一般受けの良い香りを作っているメゾン…そんな認識でした。
今回いくつかの香りを試して、ちょっとだけ認識を新たにしたので、覚書をかねて記事にしてみます。
きっかけは、ウードの香りが良いな、もう少し試したいなと思ってクルジャンの公式HPを見たことだったのですが”Fragrance wardrobe family”という種別がありまして。
内容が「The Essentials」「The Easy to Wear」「The Cocktail Lounge」「The VIP(Very Intense Perfumes)」となっていました。
「The Essentials」は、ブランドの代表作であるアクア ユニヴェルサリスとアクア ヴィタエのシリーズ。
「The Easy to Wear」は、ア ラ ローズ、フェミナン プルリエル、アミリス、プティ マタン、コロン プール ル マタン、アブソリュ プール ル マタン、他。
「The Cocktail Lounge」は、APOM、バカラ ルージュ540、ルミエール ノワール、ウード(と、そのファミリー)、グランソワール、コロン プール ル ソワール等。
「The VIP(Very Intense Perfumes)」は、エクストレ濃度の数種類(とても高価)。
で、この並びに、思う所がありました。
いわゆるニッチ系、メゾン系の香水ブランドで、イージー トゥ ウェアなんて自分で言って売ってる所を見たことがありません(結果としてイージー トゥ ウェアだと思うことはありますが)。
クリエイティビティや原料の良さ、斬新さを打ち出しているブランドが多い中、あえて「普通」な香りを出している。そして、それは昼向きの香りです。
夜向けの香りは、クチコミを見ても個性的ですよね。
私のクルジャンの香りの認識である「調香としては面白くない」というのは、あえてやってるってことなのか…と思いました。
昼間は清々しく、個性を抑えたオフィシャルな香り、夜のプライベートシーンでは個性的な香りに。
…TPOで着替えましょうという提案なのでしょうね。
もちろん、こういうシーン別の香りの使い分けは、他のブランドでもやっているでしょうし、実際、香水を使いこなしている方は意識的にやっているでしょう。
が、クルジャンはそれが徹底している感じがします。
朝用と夜用の香りの新作を、今年また出したぐらいですし。
実際につけてみると、クルジャンの香りは拡散性が低くて、プンプン香らず、かと言って持ちが悪い訳でもないので、そういう意味でもイージー トゥ ウェアだなと思います。
イージーじゃないのはお値段だけ…という感じ。
数年前に、香水離れが世界的に進んでいるという内容の記事を読んだときから「香水だからできること」を折に触れて考えていましたが、クルジャンの香りの使い分けの提案は、明快だし頭がいいなと思います。
RyanRyanさん
香水愛好家
mojyaさん
香水愛好家
mojyaさん