購入の前日、迷っていたときにお店でアイシャドウと一緒にタッチアップしてもらったらすごく可愛かったので♪
こちらの限定色は大人も似合う、透明感のある青みピンクです。
リリールーという名前も可愛い!
私はキッカの口紅には特別な思い出があったので、良い意味で買うのをセーブしていました。
だからリップはたくさん持っているものの、キッカは今回ので2本目。
しかも1本目を買ったのは、もう5年も前のことです。
でも今回の口紅は特別な出来事やイベントがあったから買ったというよりは衝動買いだったので、結局今までセーブしていた意味が全くなくなってしまいました(^_^;)。
思い起こせば初めてキッカの口紅を買ったのは、大学を卒業した春。
それまで四年間付き合ってきた彼が就職の関係で地方に行くことが決まり、駅まで見送りに行った帰りのことでした。
家を出るときは「笑顔を覚えていて欲しいから笑って見送ろう」なんてカッコつけたことを考えていましたが、いざ新幹線の改札まで行くと涙がボロボロと溢れてきて、小さな子どものように嗚咽が止まりませんでした。彼の姿が見えなくなったあともしばらく泣くのを止められず、涙を拭いて、落ち着いてその場を離れたのは、それからずいぶん経ってからでした。
冷静になってまず考えたのは、ボロボロになった顔をなんとかしなきゃということ。どこかの化粧品カウンターでタッチアップをしてもらえたらなと思い、駅を出てフラフラと歩いてる途中、最初に目に入った百貨店に駆け込みました。
そこでパッと目をひいたのが、キッカのカウンターでした。入り口近くで外からの自然光が入るせいか、他のカウンターより一段と明るく、柔らかな光りに包まれている印象を受けました。
柱に貼られた広告も淡く発光しているように見え、そこに写るモデルさんも春の陽光のなかで瑞々しい透明感を放っていました。
吸い寄せらるようにカウンターに近づいてみると、どの商品のパッケージにも一粒ずつ、ちょんと、スワロフスキーが嵌め込まれているのに気づきました。優しい光りの正体は、この上品なストーンたちだったのだとそのとき知りました。
みとれたようにぼうっとコスメを眺めていると、BAさんが「何かお探しですか」と声をかけてくれました。
私は特に何を買おうと考えていたわけではなかったのですが、考えるより先に言葉が口をついてきました。
「リップをください!」
自分でも驚くほどハキハキした、大きな声でした。泣いて、泣いて、もう声を出す気力もないと思うほど凹んでいた自分に、まだこんなにも元気が残っていたなんて。
力強い、けれども漠然としたリクエストを、BAさんはしかと受け止めてくれました。すぐに私を席に通し、いくつか商品を見せてくれました。そして私が気に入った1本を見つけると、それに合わせてメイクをしてくれました。
メイクの段階で鏡を出されて、数時間ぶりに自分の顔を見たことに気づきました。そこに映っていたのは、誰がどう見ても泣き腫らしたことが分かるパンダ目。それに涙の筋が残るファンデ。きっと私の顔を見たとき、BAさんは内心驚いていたことでしょう。でもそんな素振りを少しも出さず、普通に接客してくれたのはさすがプロだなと思いました。
ベースを直し、アイメイクも整えて、仕上げにリップを塗ってもらったとき。鏡のなかの自分を見て、思わずホッと笑みがこぼれました。と同時に、自分がそれまで口をきゅっと一文字に結んでいたことに気づきました。無意識のうちに、ずっと何かを堪えるように緊張していたのだと思います。それが不思議とメイクが仕上がった瞬間、ふわっと解れていくのを感じました。
透明感はあるのに、生き生きして見えて。薄付きなのに、スッピンとは見違えるほどキレイ。
キッカのコスメは素の私に優しく寄り添いながらも、より美しく、より明るく見せてくれました。
口紅を購入し、百貨店を出たとき、思わず太陽の眩しさに「わっ」と声を漏らしたのを今でも覚えています。早朝から地下鉄に乗ってきので、天気のことなどそのときまで気にもとめていませんでした。でも改めて見上げてみると、空は深く、澄んだ蒼。見渡しても雲ひとつない快晴でした。凛とした肌寒さが残るなか、私は清々しい気持ちで帰り道につきました。
あのときほど私はメイクに救われたと思ったことはありません。今でもメイクをすると自信や元気がわいてくるようになったのは、この時の体験があるからかもしれません。
特にメイクのなかでもリップは特別な気がして、メイクそのものに生命を吹き込むような、表情にライブ感を生み出してくれる存在だと思います。体のなかで唇は鼻の次に立体的で、最もよく動くパーツだからでしょうか。私はメイクの仕上げにリップを塗ると、それまで平面に描かれていた絵がその瞬間、立体となって動き出すような感覚を覚えます。だからどんなに忙しくてメイクをする時間がないときでも、リップだけは塗るようにしています。
今回5年ぶりにキッカのリップを買ったときはあのときほどの強い気持ちや意味はなく、単純に「可愛い!」と思っただけのことでした。リップを気持ちのままに選んで買えるようになったっていうのは、昔のちょっと寂しい思い出も忘れられたからかな、なんて思ったり。
ちなみに5年前に離れ離れになった彼は、今の主人です(*^^*)
新しいリップをつけたら、彼は気づいてくれるだろうか。
そんなことを考えながら、今朝は早起きした分のんびりゆっくりメイクを楽しみました♪
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