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相変わらずグルマン系の香水が人気ですが、初夏は少し苦味を感じるフルーツ系の香りに挑戦してみてはいかがでしょうか？ ただジューシーで甘いだけでは、大人にはちょい物足りません。元気があって、いいのですけどね。ちょっとフックが足りないというか、何というか。
そこで今季の新作で注目している香りがこちら。まずは、シャネルの「ブルー ドゥ シャネル パルファム」です。そう、これはあの名香「ブルー ドゥ シャネル」の新作。“オードゥ トワレット”、“オードゥ パルファム”に続くもので、なんと男性用なのに“パルファム”なんです。
真ん中が新作の「ブルー ドゥ シャネル パルファム」100ml 1万6000円。50ml1万1200円もあり。左は同オードゥ トワレット、右はオードゥ パルファム。2018年6月1日発売2010年にジャック ポルジュが生み出した「ブルー ドゥ シャネル オードゥ トワレット」ですが、その息子のオリヴィエ ポルジュが今回の新作を担当。シトラスとウッディのバランスが素晴らしいのです。特にグレープフルーツの苦味がいい。ジューシーなのに果皮のビターさがあるから軽々しくない。ラベンダーやゼラニウムというアロマティックな要素で落ち着きをプラス。しかも、シトラスと対比的なニューカレドニア産の高品質なセダーウッドが実にいい働きをしている。ウッド系の持つ温かみが大人の雰囲気を醸しているんですね。
“パルファム”というとすごく重いと勘違いしがちですが、これは重いのではなく包容力というべきもの。きちんと纏うことができれば、これほど魅力的にその人を包み込んでくれるヴェールはないでしょうね。さすが、シャネル。さすが、オリヴィエ。男性のための“パルファム”という新しいチャレンジは成功ですね。男性用ですが、これ絶対、女性も好んで使うはず。
もうひとつ、苦味に注目してみると、ロジェ・ガレの「フィグパフューム コレクション」から新作の「フィグリーフパフューム ウォーター」が登場します。こちらも2013年に登場したフィグ（＝イチジク）のシリーズで、今回は“葉”にフィーチャーしたもの。
ロジェ・ガレ「フィグリーフパフューム ウォーター」50ml 4500円。100ml 6000円。2018年5月14日～発売だが、2018年4月20日(金) 松屋銀座、阪急うめだ本店にて先行販売中実は2月の終わりくらいからサンプルを纏わせてもらっていたのですが、とにかく周りの評判がいい。あの頃はまだ寒くて、コートを脱ぐと「それ何の香り？」「どこの香水？」と女性から聞かれることがしばしばありました。女性は本当に香りに敏感ですよね。
元来、甘い香りやフローラル好きなボク。イチジクも大好きなんですけど、“葉”の要素を前面に出したこれだとグリーン感があってとても肌なじみがいい。ベルガモットや安息香とも言われるベンゾインが組み合わされているので、単なる爽やかとも一線を画しています。イチジクのどことなく青い香りって、セクシーですよね？ 多分、あれが周りの人を惹きつけて止まない理由なんではないか、と分析しています。
まあ、とにかく気持ちがいいの一点に尽きるわけ。初夏に纏わずして、いつ始めるのか？というくらい。ユニセックス仕様だから、カップルでシェアしても素敵だなと思います。あ、香水って同じものを使ってもその人によって香り立ちが違います。肌にいる常在菌のせいなんでしょうか？ それとも元々の体臭のせいなんでしょうか？ その辺りは判然としませんが、絶対、同じ香り立ちにはならない。だからお揃いでつけて、香り立ちがどう変化するのか、そんなことを確かめ合うのも愛が深まるというもの。
先ほどのシャネルが夜の香りだとしたら、こちらは初夏の昼の香り。テラスでソーヴィニヨン・ブランでも飲みながらこの香りを纏いたい。香りって、それを纏ってどこに行きたいとか誰と会いたいとかそんないろいろな想像をさせてくれるのから、本当に好き。服を着替えるように、香水も着替えて、初夏を思いっきり楽しみましょう。
Profile
男性美容研究家・エッセイスト
藤村 岳 Fujimura Gaku
＊新刊『一流の男はなぜ爪の手入れをするのか？』を上梓！
http://goo.gl/nXIUNs
http://tkj.jp/book/?cd=02525901
『男の身だしなみ100の基本』はこちら
http://goo.gl/2uclP
https://www.ei-publishing.co.jp/magazines/detail/mook-406239/
○オスカープロモーションに所属しました
http://www.oscarpro.co.jp/
○DANBIKEN～男性美容研究所～
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○All About
【男のコスメ・スキンケア】ガイド
http://allabout.co.jp/gs/menscosmetic/
男性美容研究家
1973年、東京生まれ。大学卒業後、植物関連の雑誌・書籍の編集を行い、ハーブやアロマテラピーの知識を得る。そんな中、男性が読む美容記事を日々ヒゲを剃らない女性が書くことに違和感を覚え、独立。シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動中。総合情報サイト『All About』にて「メンズコスメ」のガイドも務め、数々のテレビ番組やラジオなどの出演のほか、講演・イベントなども行う。
また、コンサルタントとしてコスメの開発に携わる。その他、男性用コスメのマーケティングやコンサルティングも行う。国内外のスパを訪れ、男性が楽しめるスパ・エステについても造詣が深い。
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