◆ワンシーズン履き続けた靴は、しっかりケアを
春らしさがだんだんと感じられるようになると、洋服と同じように靴も軽やかなデザインに変えたくなるもの。
忘れがちなのが、冬の間に履いていた靴をしまう前のケア。何もせずに靴箱に放り込んでおくと、いつのまにかカビが生えたり、イヤなニオイが発生してしまうことも……。
そこで来シーズンもキレイに履くためのお手入れのコツを、注目のシューズブランド「En punto」ディレクターの石田彩さんに伺いました。

En puntoルミネエスト新宿店。「安心」と「遊び」を持ち合わせた、自分らしさを大切にする女性のためのシューズやバッグを展開している。
◆カビやニオイの原因になる汚れをしっかり落とす
シーズンオフの靴を長期間しまっておくときに、まず気をつけたいのが「汚れを落とす」こと。
「汚れたまましまっておくとカビの原因になるので、まずしっかり靴の汚れを落としましょう。でも靴のお手入れ法を知らないというお客様も多く、お店で質問されることも多いんです。面倒で難しいというイメージがありますが、意外と簡単にできるんですよ」(石田さん)
お手入れ法は靴の素材によって多少異なりますが、一般的な表面がなめらかなレザーの場合は4つのステップが基本です。
【基本のお手入れ法】

<STEP1>
靴のホコリを専用ブラシで落とします。縫い目などのホコリがたまりやすい場所はとくに念入りに。
<STEP2>
専用のクリーナーを柔らかい布にとって薄く伸ばし、汚れを拭き取ります。
<STEP3>
靴クリームを全体にぬり、クリームが乾いたら柔らかい布で軽く磨きます。
<STEP4>
撥水スプレーをかけ、シューキーパーを入れて形を整えます。
秋冬シーズンの靴によく使用されているスエードの場合は、起毛部分にホコリがたまっているので丁寧にブラッシングを。スエード専用のクリーナーで目立った汚れを落とし、撥水スプレーをかけておきます。

「家で簡単に落とせないような汚れがついてしまった場合は、靴クリーニングを行う専門店に相談してみてください」(石田さん)
◆靴の弱点「湿気」は陰干し&乾燥剤で防ぐ
もうひとつ気をつけたいのが、カビやニオイの原因になる「湿気」。
「どの素材でも共通しているのが、湿気に弱いこと。しまう前にはしっかり乾かすことも忘れないようにしてください」(石田さん)
風通しがよい日陰で1日程度陰干しし、しっかり乾燥させてから高温多湿の場所を避けてしまっておきます。
「保管する際は、箱に入れるのがおすすめです。100円ショップなどで販売している靴用の乾燥剤を入れておけば、梅雨時期など湿度が多いシーズンでも安心です。また、箱に入れないと靴同士がくっついてしまい、色移りの原因にも。ラベリングすれば、さらに整理しやすいですよ」(石田さん)
とくにブーツやパンプスなど型崩れしやすい靴は、シューキーパーを入れてシワを伸ばし、形を整えて保管しましょう。シューキーパーの素材には木やプラスチックなどがありますが、靴の中の湿気を吸収する木製のシューキーパーを入れておくとさらに安心です。
◆履く前の足のケアで、靴にニオイをうつさない
そして覚えておきたいのが、履く前に足のイヤなニオイを防止すること。きちんとお手入れをして乾燥させたのにニオイがなかなか取れないという場合は、履いている間についてしまった足のニオイが原因かもしれません。
足特有のニオイとムレを考えて開発されたデオナチュレ「足指さらさらクリーム」や「ソフトストーン足指」をお出かけ前に塗れば、一日中汗を防ぎ、イヤなニオイの発生を抑えます。
しまう前のしっかりお手入れ&履く前の足のニオイケアで、お気に入りの冬靴を来シーズンも快適に履きましょう。


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