
友人に借りました。
映画は沢尻さん主演だと
テレビで観て知っていましたが、
岡崎京子さん原作なのですね、、!!!
学生時代、岡崎京子さんの漫画が大好きでした。
あと いくえみ綾。
(奥田民生を素敵に書いてくれるから愛してる。笑)
岡崎さんの漫画は、若い頃の
リアル
だったんですよね。
気持ちとか、イライラとか空虚だとか。。
今回、10年以上ぶりに岡崎京子の漫画を読みましたが、
すごいね、
相変わらずの、リアル。
整形、美容、アンチエイジングブームの果ての怖さを、
美や若さを無理矢理手にした
主人公りりこの絶望を通して、
こちらに訴えかけているようです。
りりこ役が沢尻エリカさんということですが、
りりこに比べたら、沢尻さんの性格は
可愛すぎる。沢尻さんは普通の、女の子だ。
りりこのような人間、いないようで、
でもどこかにいそうだからこわい。
自分のなかに、りりこはいるのかいないのか
それも、わからない。両方言える。
でもやはりわたしは、整形することはないだろうし、
こうして35になっても、愉しくやれている。
だからりりこには、今後もならないと思う。
特にいまの、10代20代の若いこたちに、
岡崎京子が投げたメッセージなのかな。
りりこの日常には、
整形、薬、化粧、異性、整形、薬、化粧、異性
しか
ありません。
表面は美しいが
中身は虫に食い荒らされている果物
という描写があります。
美容やコスメで嬉しくなるのは事実。
しかし、” 若さという名の美 ” と
” 他人からの目 ” のほかに
何も知らないで生きるのは
趣味も友人もなく
老いの恐怖だけを感じながら生きるりりこの日々は
あまりにも可哀想すぎて。
どんなに暴言を吐いて暴れようと
りりこがなぜか愛しくて仕方が無い
(母性なんかな)
不思議な気持ちになる、けれども怖い、
漫画でした。
現代の美容ブームのなかで、
女の子を育てるお母さんにも、
考えさせられる本のような気がします。
映画版。
気になりますがこれは完全には、
演じられないのでは。
原作は本当に、激しいです。
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