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この世のものではないような程、美しい女性を見た時のはなし。

この世のものではないような程、美しい女性を見た時のはなし。

以前、都内で10年ほど仕事をして、独立して会社を興し、メディアにガンガン
取り上げられてそれなりの報酬が手に入るようになった頃。

店舗も4店舗。全部黒字だが、私には身なりや化粧などに時間をかける暇が無かった。

移動手段も車だったし、着いたらすぐに商談、と言う化粧直しも出来ない毎日。

何度か電車を利用した事が有った時。

その「この世のものではないみたいな、美しい女性?」を見た。

それもエスカレーターで。何百人もが一斉に上に下に降りてくる、あの大混雑した
あの中で、彼女は目を見張る位に、美しくて目が離せなかった。

彼女に付き添うようにエスコートしていた男性は、結構年がいっていて
眼鏡をかけて髪が長く、アーティストのような雰囲気を持った品の良い人だった。

そんな事もかすむくらいに、ただただ、その女性は「そこに存在する」だけで
他の人間なんて別格に美しかったのだ。

白い肌。日本人。髪は黒くショートに近い長さ。微笑み、化粧っけがあまり分からない。

だが、確実に格段に肌のつやが美しく、眼光は優しく、微笑んでいるかのように

「そこ」に居た。

あまりにも人間っぽく無かったので、あまり見てはいけない、と目をそらしたけれど
彼女は、あのナチュラルさは、化粧なんかでは作られるものでは無いと思った。

品。品格。堂々としたその存在感。全く人間っぽくない、あの日常生活感を感じさせない
風体。

あれはいったい、何だったのだろうか。

自分がはた、とほぼすっぴんだったのを思い出したが、すっぴんで出るような品格じゃなかった。

神々しい、と言う言葉を、はじめて使いたいと思った人に会った時の、
もう10年近く前の鮮烈な思い出でした。

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