
みなさんは香りで昔の記憶が蘇ることはありませんか?
むか~し、昔大好きだった人がつけていた「タクティクス」(若い人は知らないと思います。。。)柑橘系の爽やかな香りです。
街行く人の中で、この香りがふんわりと香った時に鮮やかにその頃が蘇るのは何故だろうと考えていた。
一緒に過ごした時間、一緒に行った場所などが、フラッシュバックのように蘇る。
もう何十年も前の話なのに。。。そして普段はまるっきり思い出さないのに。
その香りを嗅いだ瞬間にタイムトリップする。
私には「タクティクス」が若い頃の一番大きな記憶だが、大人になってからはジバンシーの「アンサンセ」が忘れられない香りとなっている。
これは大人になってからの香りの記憶なので、この香りで交わした言葉、笑顔など一瞬にしてその頃に戻れる。そしてせつなくもなる。
この記憶のフラッシュバックには名前がついている。
「ブルースト効果」という。
これはフランスの文豪マルセル・ブルーストが20世紀初頭に出した「失われた時を求めて」という小説から付けられた名前だそうです。
香水、食べ物、雨の後のアスファルト、森林の若葉、ハワイの海の潮風・・・。
特定の「匂い」がそれにまつわる記憶を呼び覚ます現象を、この小説の描写にちなんで
ブルースト効果(ブルースト現象)と名づけられました。
人間の五感のうち嗅覚だけは感情を司る大脳辺縁系(古い脳)に情報を送るのだそうです。ここは感情を司る脳なので、匂いの情報を処理する場所と同じなので
「匂いによって記憶や感情が呼び覚まされる」そうです。
そして、他の四感のアンテナが4つか5つに比べて嗅覚は1000種類のアンテナがあるそうです。
匂いで記憶が蘇るのはそういったことだったのですね。この感覚は懐かしくもさせ、せつなくもさせる人間の感覚です。
この小説にも興味を持ち、読んでみたくなりました。
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