弱小ローカル私鉄の、そこぢから
2020/12/6 19:52
社名は、銚子電気鉄道。
銚子ー外川間6.4kmの路線を有するローカル私鉄。もともとは関東大手私鉄の京成電鉄のグループだっだが、地元の建設業者に全株を譲渡。
そしてバブル崩壊を期に建設業者の経営が大きく傾き、1000億近い負債を抱えて倒産、市の支援を受けるも、またも経営危機に。
「電車の修理費を稼ぐために」(笑)、ぬれせんべいの購入を呼びかけてなんとか凌ぎ、「銚電=ぬれせんべい」のイメージがついたのがいまから15年ぐらい前の話。
しかし、あの3.11の震災によって観光客が激減して同様の危機を向かえる。そのときに社長に就任したのが、当時銚電の社外取締役で税理士を務めていた竹本勝紀氏。
依然経営は苦しいものの、それを逆手にとったまずい棒などの自虐をウリにした商品を展開したり、あるいは企画列車としてプロレス電車やお化け屋敷電車、イルミネーション電車を走らせたりするなど、いろいろと仕掛けていってる。
それらは全てが竹本社長のトップダウンによる指示ではなく、社員たちがアイデアを出しあって実現したものももちろんある。
また、脱線事故が起こった際は、修復費を地元の高校がクラウドファンディングで500万を集めるなど、窮状が続くなかも、運営側と利用者側ともに手を携えて存続させようと頑張ってる。
鉄道会社としては王道ではなく、あるいは邪道ともいえるかもしれない、しかし「銚電にしかないもの」として竹本社長が標榜する「グローカル」な道を進んでいく銚電。
まぁずっと茨の道進んでるねんけどね(何)
きっぷの手売り、黒板に手書きの時刻表や運賃表に、「手作りの鉄道」を感じる。
ICカードだったり自動運転だったり、便利になったりしたけど、ともすれば無機質なものに囲まれることになる都会の鉄道にはないものが、ここにはあった。この会社は、人こそが力であり、資産。
これは全力で応援せんとな。
帰りに、本社と車庫のある仲ノ町に寄り道。
車庫の見学も¥150で出来るそうなんやけど、いまは車両の「全般検査」ていう、いわゆる車検が行われてて、しばらく見学は中止のようや。
銚電で使ってる車両はもちろん新車で買えるわけでもなく、中古のさらに中古ぐらいの車両を安く譲ってもらったもの。
古い車両ていうのは構造がシンプルなためにメンテが容易な反面、部品の調達が難しいという難点もある。
この電車たちも、果たしていつまで走らせれるかはわからんけど、長く活躍できるように、日々のメンテにも余念がないことやろう。
絶対にあきらめない。ふざけるのも真面目に行くのも、すべて全力、電車を止めたくないから。
社員わずか24名の弱小ローカル私鉄の底力を感じた1日やったで。
ありがとさんやで。
なお、カネがないというのに「電車を止めるな!」というほぼほぼ自主製作の映画までつくってるんやけど、銚子超C級と銘打つあたり、やっぱりただのダジャレやないかとツッコミたくなる(何)
↓参考動画 犬釘栓抜き
レールを固定するために枕木に打つ釘を犬釘て言うんやけど、古くなったものを加工して商品化、さすがに線路の石なんかより実用的(笑)、でもこれも発想力の勝利なんやろな。
オンラインショップで購入化やで。
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