前回、紅茶の香りがマイブームだと記事にいたしましたが……
〇ほっこり、ぬくぬく、ティータイムな香り。

ということで、本日はフレグランスがお好きな方以外にとっては少々マニアックな内容かもしれませんが、ご興味おありの方はお付き合いくださると嬉しいです。
皆さまはどんな香りがお好きですか?
私はね、マテリアルで言うなら
バニラ、ムスク、アンバー、イランイラン、チュベローズ、ジャスミン、ヘリオトロープ……
……お詳しい方ならもうお気づきですよね。
とろけるような甘い香りが好きなんです。
オリエンタルノートや、蜜っぽいフローラルが大好き。
ところが今年に入って……オリエンタルやフローラルが、何となく物足りなくなってきてしまって。
惹かれたのはことごとく、ベースとしてはオリエンタルやフローラルでありながらも、ハーバル・アロマティックやスパイスのアクセントが効いたフレグランスでした。
時系列順にご紹介していいきますね。
まず、初夏に恋に落ちたのがこちら。

75mL/¥9,000+税
○クチコミ
調香師:ティエリー・ワッサー
香調:フルーティシトラス
トップ:カシス、ヒノキ、ベルガモット
ミドル:ザクロ、ローズ、セージ
ラスト:ホワイトムスク、フォーム、パチュリ
6月1日(月)に発売された、今年のアクア アレゴリア新作2種のうちのひとつ。
情報が出た段階でその名前にときめいてしまい、香りが好きじゃなくても名前買いしたいと思ってしまったほどだったんです。
ところが香りそのものにも、カウンターにテスターが来た時に試香させていただいて一嗅ぎ惚れ。
あまりにも大好きすぎて、もうこの夏は毎日これでした。
グラナダはスペイン南部アンダルシアに位置する都市。
アルハンブラ宮殿があるところ……というと分かりやすいでしょうか。
かつて不落の王国として、硬い皮で果実を守るザクロに喩えられたグラナダは、今も街のいたるところにザクロモチーフが存在するとのこと。
ザクロ&ローズの甘酸っぱくみずみずしいフルーティフローラルに、セージのアクセントが最高にオシャレに効いています。
ジューシーなのにエレガント。
アクアアレゴリア(=水の寓話)らしい透明感と、GUERLAINらしいクラシカルな上品さ。
このバランス感がたまらなくツボでした。
同時に発売されたオランジェ ソレイヤも非常に良かったです。
惜しむらくは、生まれた瞬間から短命と決まっているアレゴリアシリーズとして登場していることかな……。
そして気温が下がってからの頻出フレグランスは、こちらの2つです。

30mL/¥8,500+税 ・ 100mL/¥26,000+税
※写真は30mL
調香師:パトリシア・ド・ニコライ
香調:フローラル
トップ:アカシア、ベルガモット、ガルバナム
ボディ:チュベローズ、ジャスミン、イランイラン、ローズ、ネロリ、アイリス
ベース:サンダルウッド、オークモス、ムスク、シベット
調香師でブランド創設者のパトリシア・ド・ニコライ氏は、祖母がゲラン家の出身です。
自身もGUERLAIN 3代目調香師“天才”ジャック・ゲランに手ほどきを受けたという、いわばフレグランス界のサラブレッド。
……そうなんです。
試香した瞬間、私の口から一番に出た感想は
「ジャック・ゲランっぽい……!」(笑)。
GUERLAINの夜間飛行を非常にまといやすくしたような雰囲気です(夜間飛行はクラシカルな重厚感に加え、その日の気温や湿度でものすごく香り立ちが変化して予測不可能な気まぐれさもあるので……こちらは香り立ちが比較的一定という意味でも)。
ガルバナム&シベットが割としっかり仕事してるので、ミドルのマテリアル群の白いフローラルをイメージして嗅ぐと、ちょっとびっくりするかもしれません。
これほどまでに甘く蜜っぽいフローラルを使用してこの香りに仕上がるという点においては、CHANELのNo.5の調香師エルネスト・ボーの
「私がこんなにも大量のバニラを使用したらクレームグレーズドが出来上がるが、GUERLAINならばシャリマーが完成する」
という言葉を思い出しもします。
春先に、同じくNICOLAIのジュスト アン レーヴ EDTを愛用してたんです。
少し秋めいてきた頃、ジュスト アン レーヴよりも秋冬らしい甘みのキスミー アンタンスが欲しいな、と足を向けたNOSE SHOPで、こちらの方に射抜かれてしまいました。
でもやっぱりキスミー アンタンスも欲しかったりする(笑)。

15mL/¥6,000+税 ・ 60mL/¥19,000+税
※写真は15mL
調香師:ジェラルド・ギスラン
香調:スパイシー アロマティック
トップ:カルダモン アブソリュート、シナモン、ガルバナム、ラベンダー
ボディ:マーガレット、サフラン、ガイアックウッド
ベース:バニラ、キャラメル、パチョリオイル、ムスク、アンバーグリス、オークモス、ベンゾイン
調香師でブランド創設者のジェラルド・ギスラン氏はもともと料理人。
なのでスパイスの使い方が他のブランドとはかなり毛色が違っていて、すっごく大胆なんですよ。
アミューズブーシュからデセールまで、香りがひとつのフルコースのような変遷を遂げることが、このブランドの特徴だと思います。
こちらもトップはかなりアロマティック&スパイシーで、ともすると非常にメンズライクな“前菜”からスタートするのですが……
ゆったりとバニラやキャラメルの甘さが加わってきて、最後はシナモン&カルダモンとあいまって、ちょっとシュトーレンやパンデピスやジンジャーブレッドみたいな雰囲気になります。
今の季節にもぴったりでしょう?
あまり気温が低すぎると私の場合ラベンダーが際立って、パチョリ&オークモスとのハーモニーによって整髪料感(≒オジサマ感)が出てしまうので(苦笑)、一日暖かい室内にいる日なんかによくつけます。
HISTOIRESで次に狙っているのは1969とチュベローズ3。
(と言うかチュベローズ3は買う気満々でいたら、ちょうど在庫が……なかったの…… 笑)
15mLサイズがあるのも、いろんな香りを気軽に試せて良いですよね。
そしてそして……原点回帰(笑)。
こちらも最近なぜだか妙に愛おしくて、よくつけています。

50mL/¥12,600+税
調香師:ジャック・ゲラン
香調:オリエンタル
トップ:ベルガモット、レモン
ミドル:ローズ、ジャスミン
ラスト:バニラ、オポポナクス、アイリス、トンカビーン、ベンゾイン
上記のNICOLAIのパトリシア・ド・ニコライが師と仰ぐジャック・ゲランが生んだ、オリエンタルの歴史的名香。
インドの大帝シャー・ジャハーンと愛妃ムムターズ・マハルの壮大なラブストーリーを、ジャックがボトルに閉じ込めたフレグランスです。
シャリマーのPの発表は1925年。
何と今年95周年を迎えた香りなんです。
写真のボトルは、5月1日(金)に発売された限定品のコレクターズボトルと、ノベルティでいただいた5mLサイズ。
これがあまりに可愛すぎて載せたかったというのも、ちょっとある(笑)。
今まで私はシャリマーは初夏(梅雨の時期辺り)につけることが多かったんですけれども、今の気分の影響なのか、この季節にやたらと恋しくなってしまって。
私は体温低めなのでお香っぽい雰囲気が出やすいのですが、この香りをつけて吸い込む度に、一瞬で異国にトリップするような、それでいてどこか懐かしいような、不思議な感覚を味わうことができます。
朝、服を着る前にウエストにつけると、夜、お風呂に入る時にふわ~んとバニラの残り香に包まれるのも、たまらなく幸せな気分になれちゃう。
30代になってから、20代の頃よりもさらにジャック制作のフレグランスの魅力が分かるようになった気がします。
女性はホルモンバランスや年齢によって嗅覚がすごく変化すると言われていますが(GUERLAINのマスターパフューマ―が男性でないといけない理由もおそらくそれ)、私自身も、20代の頃は絶対に選ばなかったであろうフレグランスやあまり魅力を感じなかったフレグランスが今は大好きだったりもします。
あと極度の冷え性や乾燥肌が改善されているので、香料と肌や香料と体温との相性も変わってきていたりしてね。
でもそれって、今まで好きだった香りを好きじゃなくなっているのではなくて、好きな香りがどんどん増えてるんです。
安価な香料ですぐ酔ってしまう体質は変わってませんが(苦笑)、でも、それでも楽しめる幅がずいぶん広がったなと幸せに感じています。
来年はさらに多くの魅力的なフレグランスと出会えるといいな。
……破産しない程度に(笑)。
ちなみに記事のタイトルは歌詞の引用です。
確か椎名林檎さんご本人も出演のMAQuillAGEのファンデのCMソングでしたよね。
あと、椎名林檎さん(ソロの方)の『公然の秘密』という曲も、歌詞のモチーフがフレグランスになっています。
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございます♪
*ameblo
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コスメ蒐集OL
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美容で癒されたい人。
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