
数多の芸術家に愛された1人の女性、キキ。
豊満な肉体と個性的な美貌、そして愛らしい性格で多くを魅了した。
キスリングからマン・レイ、フジタからピカソまで競って彼女を描いた。
どれも後世に残る名作ばかりで、彼女が素晴らしいモデルだった事が分かる。
ただのモデルでなく、インスピレーションを与える女神でもあったんだ。
私はキキに関する事はたいてい読んだ、キキの絵の出る主な展覧会も行った。
そこで分かるのは彼女の子供のような純粋さ、そして眩しい奔放さ。
お金が無い時も他人に食べ物を分け与える優しさ、また麻薬に溺れた晩年の悲哀。
知れば知るほど、何故か知りたくなる。その魅力は今も語り継がれる。
キキはただの美しい女性ではない。何か人を惹き付ける強烈な魅力があった。
それは多面的な魅惑で、内面的な深みともいえる。
そしてもう一つ、どこか謎めいてて掴み所が無い。
妖艶かと思えば無邪気で、素直で明るいかと思えば破滅的で刹那的だ。
大人のような母性もあれば少女のような我が儘さもある。まさに不思議な女性だった。
画像6 このプライベートのような写真を見れば、少し彼女が分かる気がする。
こっちを見据える謎めいた眼差し、蠱惑的に誘惑するような表情。
だけど何だか計り知れない深い暗さもたたえている。その瞳に明るさはない。
この退廃的な魅力が彼女の魅力の元かも知れない。何を知ってるか分からないという神秘性が。
華やかな彼女の人生は、晩年になると孤独なものだった。
浮浪者のような生活でも他人への優しさを忘れなかったという。
麻薬にも手を出した彼女が何を考え生きてたかと思うと、とても胸が苦しくなる。
キキは幸せだったんだろうか、どうかそうであって欲しい。
彼女がいない今、祈るように彼女を見つめるしか出来ない。





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