
香りの意味
2023/3/5 15:12
スキンケアコスメの香りに毎日癒やされています。
けれど40代になるまで化粧品の香りが苦手でした。コスメ売り場にいると匂いでしんどくなりました。
POLAのB.Aを初めて試した時は、匂いの塊をぶつけられた気分になりました。
私が今どはまりしているイグニスのコスメもそうでした。アルビオン(イグニス)の売り場を「きっつい香りエリア」と認識して、そばを通るのも好きではありませんでした。
なのに今や、B.Aの匂いを「芳香」として心地好いと感じていますし、疲労がたまると「イグニスを嗅ぎたい…」と思いを馳せる自分がいます。
我ながら現金なものだと思います。
そしてこの手のひら返しの理由はなんだろう?と考えてみました。
すると、妙に納得できる記憶に思い当たりました。
それは昔みたTV番組です。西洋の人に松茸の匂いを嗅がせるという内容でした。
驚いたことに西洋の人たちは皆が「臭ッ!(なんかの外国語)」と嘔吐いて顔をしかめました。松茸の香りを「使用済みの靴下みたいに臭い」と表現した人すらいました。
その理由を番組で解説していました。そもそも日本人がなぜ松茸の匂いを「良い香り」と認識するのかという話で。それは、大豆に含まれているアミノ酸(だったかな?うろ覚え)と共通した匂い成分が、松茸の匂いに含まれているからだそうです。
味噌、醤油、納豆、お豆腐…、日本人は世界有数の大豆消費量を誇る、大豆大好き民族です。なので日本人の脳は「大豆(のアミノ酸)の香り=美味しい食べ物の香り」と認識するそうです。そして松茸はそれと共通の匂い成分を含んでいるので、日本人は松茸のそれを「良い香り」と感じるそうです。
その香りに「美味しいもの」という意味づけがされているから「良い香り」と感じるわけです。つまり、その匂いや香りにどういう意味づけがされているかで、それを「良い」「悪い」と感じるかが変わってくるという話でした。
これ、私の香りの嗜好の変化にもちょっと当てはまるかなと思っています。
化粧品の香りを肯定的に感じられるようになったきっかけは、POLAのB.Aでした。
スキンケアにハマるまでは、ほぼ無香料のコスメを使っていました。
初めてPOLAのB.Aを使った時は衝撃でした。匂いがキツい。しんどい。軽い目眩がするくらい香料が強くて、試しに使ってみたことをちょっと後悔しました。
でもめちゃくちゃ効き目がありました。たった一回のサンプルの使用で、荒れ放題だった私の肌は翌朝、驚くくらい落ち着いていました。
「まじかー。でもこんなに効果があるなら仕方ない、このキツい匂いには目を瞑るとするかぁ。ま、慣れるかも知れないし」
そんな感じで匂いに関してはかなり妥協して使用を開始しました。
使い始めはその香料の強さが本当につらかったです。けれど日々肌に良い変化があったから、匂いに我慢してでも使っていました。
けれど使い始めて3週間くらいたった頃には、スキンケア中に深呼吸してB.Aの香りを思い切り吸い込んでいる自分がいました。そして今や妥協どころかその香りに癒やされている自分がいます。
「慣れてしまった」という部分もあると思います。でも「好きになった」「癒やされるようになった」というのは、その香りに、私のなかで肯定的な意味づけができたからなのかな、と感じています。
B.Aのローションとミルクを使って、私の肌は驚くほど改善されました。そういった変化に気づく度に心が躍りましたし、スキンケアが楽しくなりました。やればやるだけ結果が出ることもすごく嬉しかったです。疲れて帰宅しても、B.Aでスキンケアをすることで気持ちも癒やされるようになりました。そんな経験のなかでB.A、ひいては化粧品の香りは、私にとって「喜び」や「癒やし」、「達成感」などの意味を持つようになりました。
匂いの感受性には個人差が大きいと思いますし、脳にダイレクトに響くから、生理的な部分も無視できないと思います(私自身も、ちょっと苦手なままの香りもありますし)。でも「意味づけ」で香りの感じ方が変わる部分も大いにあるなぁと思っています。
そして逆に、意味を持つようになった香りは、その香りでもって暗示をかけるかのように、人の心にその「意味」を再現することができる気がします。私がPOLAやイグニスの香りで気持ちが落ち着いたり元気になれたりするように。
つまり良い香りと思えるコスメには、その人に良い暗示をかける力があるってことで。それってまるで魔法のアイテムみたいで素敵だなぁ、なんて勝手にロマンを感じながら今日もスキンケアを楽しんでいます。
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