邪魔すんでー邪魔すんやったら帰ってー
あいよー
なんでやねん! 用があるから来とんねん(何:吉本新喜劇)
というわけでおじゃまするのは、
日向市歴史民俗資料館。ここ美々津の歴史についての展示がされてるところ、そして、海運業で栄えた美々津のなかでもいちばん繁盛してた廻船問屋・河内屋の屋敷を復原したもの。いやホンマに、ピーンと来たんよ、河内屋に。
律令制の時代、大阪は3つの国に分かれてた。摂津、和泉、そして……
河内。
ここまでの道中で、大阪でも見る地名が出てきたし、これは何か縁があると思って(笑)、予定にはなかったんやけど寄ることにしたんや。
来館者はどうやらワイだけしかいない模様。というわけで受付のおばちゃんがいろいろ説明してくれた。
まず、屋敷の中は座敷が3部屋続いてて、いちばん手前の部屋が番頭さんが座ってるところで、普段の商談をする部屋ということらしい。奥のフスマが開いてて何かがチラッと見えるけど、それはのちほど。
で、説明を聞いて意外やと思ったのが、いちばん奥じゃなくて2番めの部屋が寝室ということ。しかも仏壇と神棚が同じ部屋にあるというのが面白い。
船箪笥も現存してる。もし船が転覆しても沈まずに海の上をプカプカ浮かぶように高い気密性で造られてるそうや。
いちばん奥が床の間。実は掛軸が掛けられてる部分の見えないところに仕上げを施してない箇所があるらしい。これは手抜き工事とかそんなんじゃなくて(笑)、商売をさらに成長させるという意味をこめて、あえて未完成のままにしてるらしい。
で、いちばん手前の番頭さんの部屋、フスマの奥に階段が隠されてる。なんか、まるで忍者屋敷みたいやな笑
かなり急な階段、どうやら上にも部屋がある。
天井が低い(笑)、屋根裏部屋やね。商談のなかでも特に秘密の取引をする際に通される部屋のようで、河内屋も越後屋と同じくらいのワルやったのか(何)。昔の時代劇で見たのが光景に浮かぶわその商談。まぁそんなんしとったら
上様が成敗しに来るやろうけど(何)
密談部屋から下の部屋をのぞくことができるんやけど、どうも何か違和感がある。梁が通ってる高さが違うような……
で、真ん中の神棚がある部屋の真上を見てみると、やっぱりそうだわ。密談部屋と全然フロアの高さが違う。神様の上を人間が当たり前のようにベタベタと歩かんようにと(笑)、意図的にこんな造りにしてるそうなんや。
ところで、天井の形が独特なのに気づいた。船底みたいな形してるやん。天井を高く見せる効果があるらしいけど、おばちゃんいわく、船大工が屋敷を建てたそうで、造船の技術が建築にも活かされてるということらしい。
床の間の上の部屋から窓をのぞくと日向灘。
往時の美々津の姿も写真で展示されてる。
対岸から写した大正初期の美々津の港、結構な数の船舶が停泊してるのがわかる。
日豊本線全通当時の写真、耳川に架かる橋梁。撮影地としては最高の場所やったんやろなと鉄ヲタのワイは感じた笑ただ、日豊本線が開通したことで、貨物輸送は開運から鉄道へとシフトしていくことなり、美々津の海運業は衰退していくこととなり、いまではこのあたりは「村」という感じになってる。
……まだもう少し、展示が残ってるから次の項で笑
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