
■ としょかんライオン
■ 岩崎書店
■ 作:ミシェル・ヌードセン 絵:ケビン・ホークス 訳:福本友美子
子供たちに読み聞かせをして反応がいいのが
『としょかんライオン』です
ある日図書館にライオンが突然きて、びっくりした図書館員が
「ライオンがいるんです!!」と館長に言うと
「そのライオンはとしょかんのきまりを守らないのですか?」
「いいえ・・べつにそういうわけでは」
「それならそのままにしておきなさい」
館長と図書館員が良い味を出してて、ふたりの掛け合いがすごくいい
館長の温かさと心の広さはとてもステキ
ライオンは毎日図書館にやってきて、図書館の手伝いをしたり
子供達と一緒にお話しを聞いたりして
図書館に来る人も最初は怖がっていたのですが
だんだんライオンに会いにやってくるようになります
ある日、ライオンがいつものように館長の手伝いをしていると
踏み台に登った館長が足を踏み外してしまう・・・
ライオンはどうやって館長のピンチを皆に伝えれば良いのでしょうか
その時ライオンは、図書館での決まりを破って
うおおおおおおおお!・・・・と叫んでしまうのです
決まりを破ったライオンは自分から図書館を去っていったのですが
ライオンのいない図書館は、とてもさびしくなってしまい
いつの間にかライオンが図書館になくてはならない存在になっていたことを
みんなは知るのです
最後はちゃんとハッピーエンドが待っていて
ライオンが図書館に帰ってきたときには、私まで嬉しくなりました
いつも『はしっては いけません!』がくちぐせの館長
ライオンが戻ってきて嬉しさのあまり駆け出し
図書館員の『はしっては いけません!』 の注意にも耳を貸さずに走っていく
このシーンは読み聞かせをしている時に
子供たちが一番喜ぶお気に入りの場面です
大型本なのですが、ライオンの絵が柔らかで優しくて
画集のような魅力もあるのでプレゼントとして誰かに贈っても素敵ですね
たくさんの決まりごとの中で私たちは生活していますが
大好きな人が困ったときに何をすればよいのか
子供達にわかりやすく伝えてくれ
読み終わったあとに胸がジンとしてくる優れた絵本だと思います
anzu_ameさん
ステップライフさん
anzu_ameさん
いちじく小町さん
anzu_ameさん
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らび.Sさん