ようこそのお運びで。
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はたまた、
クリップだけの方、そして素通りの方と、どちら様も厚く御礼申し上げます。
3連休は、どっぷり読書をしようと思い図書館で本を借りてきました。
どっぷりと言っても、最近読書意欲が低下し、あまり本を読んでいなかったので、
軽く流し読みできる本から入ろうと借りてきたのが、
『ことばの花束~岩波文庫の名句365~』です。
この本は岩波文庫の名作から心を揺さぶられる印象深い文章を選び出した
アンソロジー。
短い文章ではありますが、その中に凝縮されたことばの深い意味を考える。
良い頭の体操になりました。
下記に書きだしたものは、私が「深いイイ~!!」と思ったことばたち。
みなさんの心に響くことばはあるでしょうか。
『「それが女というものの本性じゃ。」と、ドン・キホーテ。
慕いよる者をさげすみ、いやがる者を慕うのがな。』
(セルバンテス/ドン・キホーテ 正編)
『希望とはもともとあるものとは言えぬし、ないものともいえない。
それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。
歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。』
(魯迅/阿Q正伝・狂人日記 他十二篇)
『ほどほどに愛しなさい。長つづきのする恋は、そういう恋だよ。』
(シェイクスピア/ロミオとジュリエットの悲劇)
『「これが最悪」などと言える間は、まだ実際のどん底ではない。』
(シェイクスピア/リア王)
『鳥の歌声がいつも同じ調子にしか聞こえないというのは、無頓着な人間の
粗雑な耳だけのことです。』
(ローザ・ルクセンブルク/獄中からの手紙)
『世の中はしつこい、毒々しい、こせこせした、その上ずうずうしい、
いやなやつで埋まっている。元来何しに世の中へ面をさらしているんだか、
解しかねるやつさえいる。しかもそんな面に限って大きいものだ。』
(夏目漱石/草枕)
『どこの国だってほんとうの善人は多くない、はなはだ少ない。
美しい人も多くはない、はなはだ少ない。しかし、いないということはない。
ただそういう人にめったに会うことができないだけだ。』
(武者小路実篤/友情)
『吾れ十有五にして志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って
矩をこえず。』
(論語)
『人が生まれたときには、実は口の中には斧が生じている。愚者は悪口を言って、
その斧によって自分を斬り割くのである。』
(ブッダのことば)
私が特に心に響いたことばは、論語とブッダのことばですね。
論語は小学生の頃、爺様の後について「子曰く・・・」と音読させられましたが
(まるで寺子屋)、その時はさっぱり分からず。
でも、今、こうして読み返してみると、なるほど~と思いますね。
四十を過ぎましたけど、いろいろな情報に踊らされまだ迷ってばかり。
ブレない心が欲しい。しっかりせねばと心に誓う四十二のおっさんであります(笑)
爺様から教わった論語の中で、唯一、覚えてるものがあります。
私の幼心にも響いたことばです。
『子曰わく、 人の己を知らざることを患えず、 己の能なきを患う。』
(人が自分を分かってくれないと気にする暇があったら、自分の能力のなさを
気にしなさい。)
なんでもかんでも人のせいにしないで、まず、自分の悪いところから反省しなさい。
ということを爺様から言われました。
ブッタのことばも、祖母に同じようなことを言われた記憶があります。
「人の悪口を言ったりすれば、必ず自分も悪口を言われていますよ。
悪いことをすればそのことが必ず自分にも返ってきますからね。」と。