
■ ホームレス中学生
■ ワニブックス
■ 田村 裕
テレビに麒麟の田村くんが出演していた。彼は一般女性と結婚したという
印税が2億円も入って、さぞおしゃれなマンションで新婚生活かと思ったら
今はほとんどお金がないので、今住んでいる家賃30万円のマンションから
半額のマンションに引っ越すという
あの2億円の印税は、父親に一軒家を買ってあげたほか
ホームレス時代にお世話になった方への恩返し
施設の子供たちへのクリスマスプレゼント、困っている人への寄付
それと3月11日の大震災にも寄付をしたので、今は貯金ゼロとか
おぉ、なんてイイヤツなんだ
という訳で、人のよさそうな笑顔の田村くんを見てたら
もう一度ホームレス中学生が読みたくなって再読
この本はサラサラと2時間くらいで読み終わるほど読みやすい
文章はたどたどしいけど、素直な文体に好感が持てるし
表現は拙くても田村君の思いは充分に伝わってくる良い本だ
登場する人がみんな温かくて、いい人達に助けられたけど
困っている彼を見過ごせなかったのは
結局は田村君の素直さや性格の良さのおかげだったんだと思う
いいなあと思ったのはしっかり者の彼のお兄さんとお姉さん
弟を思う気持ちには肉親の愛情がタップリ詰まっていて
読んでいるこちらを安心させてくれる存在でした
そして何よりも大きいのが田村君の心の中に今でも生き続けているお母さん
母親と過ごした子供時代の思い出がどんなに素晴らしかったのか
彼の人生にとってそれがどれほど大きかったのかが伝わってきた
彼の素直さ優しさの基は全てそこに集約されているように思う
ホームレス生活の彼を家に招いてくれた友人の家族
亡き母への思いが募って生きる気力を失いかけた田村を
手紙で励まし、再び生きる気力を取り戻させた担任の女教師
日本人にはこういう人情がまだまだ残っているんだなあと
ホッとするようなエピソードに読んでいてホロッとした
ホームレス中学生という題名から、何年も公園生活してたのかと思う人は多いけど
結果的には1ヵ月半のホームレス生活だったんですよね
それは良かったけど、題名からの想像と違って拍子抜けした読者も多かったみたいね
『いつか、僕を見て周りの人が、僕でなく、
お母さんのことを褒めてくれるような立派な人間を目指して。』
この本の締めくくりの言葉が泣かせるね・・・
anzu_ameさん
みゆママ32さん