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お熱な人たち

お熱な人たち

京都で芸姑さんをしていたという、大おばあさま(祖母の母)は、エルヴィス・プレスリーのことを、「プレスリー」ではなく「エルヴィス」と呼ぶ、粋な方だったそうだ。

(祖母の箪笥には、大おばあさまが着ていたという、白地に真っ青のストライプ、そのストライプに金色の縁がついている、粋でド派手なお着物が残っております。)


ジェラートみたいな、とろけるように甘いマスクですね。

彼の歌は、CMなどで多用されておりますが、聴く度に、ほっそりとしたお顔に似合わず(後年はがっしりとした体型だったようですが?)、しっかりとした太い骨に響くような、低音ヴォイスに驚きます。


体格のよい感じの、低音の声って、とても好きです。


ヨン様こと、ペ・ヨンジュン氏も、あの優しげな笑顔も人気のもとだったでしょうが、わたしとしてはあの骨格の良さと、あの低い声が良かったのではないかと思っているのですが。


『冬のソナタ』も良いですが、『太王四神記』の、のらりくらりとした柔らかなところと、すっとした冷たい感じが、素敵で好きです。

友人は、以前、「韓流ブームもヨン様も、もういいよ~」と言っていましたが(わかってないね、まったく)、ペ・ヨンジュンさんは、いいですよね。



お熱をあげた人(この言い方、通じるんでしょうか^^;でもなんだか好きで使います)って今まであまりいないのですが、これ以上好きな俳優さんはいない、と思うのが、三船敏郎さんです。


黒澤明監督(画像:左)の映画『生きる』を観て感銘を受け、それ以来、黒澤映画を観ていくうちに三船敏郎さん(画像:右)の魅力にはまっていきました。ありがちですよね。ふふふ。

ですから、岡本喜八監督や市川崑監督が撮った三船敏郎さんも観ましたが、やはり黒澤監督が撮る三船敏郎さんが好きです。(これでは黒澤映画が好きなのか…とも思えますが、このふたりは切っても切り離せないものですので、仕方ありませんね。)



『静なる決闘』で、三船敏郎さんは梅毒に侵されてしまった医者を演じています。

主人公が病のために婚約者とキスをすることも叶わず、苦悩し、涙を浮かべて告白するシーンは本当に胸を打たれます。このときの三船さんのカメラ目線よ。


言わずと知れた名作『七人の侍』は、言うまでもなく。凄まじい。

三船さん演じる、農民出身の菊千代が、侍たちに「農民は神か何かかと思っていたのか」と、言い放つシーンは、まさに三船さんの魅力でもって菊千代は生きている、と言えます。

最後の決闘シーンからラストまでは本当に凄まじいです。圧巻。


そして、わたしが勝手に、三船さんの真骨頂だと思っているのが『天国と地獄』。

画像は、じぶんの子と間違われて誘拐された子どものために身代金を持っていく場面。
身代金は、会社を立て直すために集めた資金で、本当なら手放すことは絶対できない。
男の一世一代の決断。もうこの表情、たまりません。

そうして、誘拐犯から開放された子どもが泣きながら走ってきて、駆け寄った三船敏郎さんがその子を抱きしめる、その時の三船さんの大きな背中。涙が止まりませんでした。



名女優の高峰秀子さんのエッセイで、三船敏郎さんのことを「正直なところ、演技者としての三船さんはギクシャクとしてぶきっちょだと思う」と愛情をもって書いておられて、そうだよね、と妙に納得してしまいました。

黒澤監督は、男性の演技には細かく指導していたと言われています。監督にコントロールされることによって三船さんは輝いていた。けれど、その、「ぶきっちょ」なところが、本当に、三船敏郎さんの魅力だったと思うのです。



あと、黒澤映画で語らなくてはならない、志村喬さんは、またいつか。


ちょっと、マイケル・ジャクソンに続いて、好きな方について語ってしまいました^^;

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コメント(10件)

  • nm73様、いえいえ、そんな、コメント頂けてうれしいです。ありがとうございます。記事は、へえ~と思って頂ければうれしいな、と思って書いております^^ それに三船さんは、もっと世代が上の方なら頷いて下さるような方ですものね。ヨン様が大好きとは!やはり低い声がいいですよね~♪女性は低い声に弱いですよね~

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    2013/1/17 00:21

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  • ヨン様、低い声が素敵ですね♪大好きです^^韓流あまり詳しくないんですけど。のうまさん色々ご存知なんですね。芸能面や映画はあまり詳しくないんです。お話ついていけなくてすみません(>_<)

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    2013/1/16 22:08

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  • わきんぼうや様、いつもありがとうございます。うれしいです。わたしも、プレスリーは後年のイメージが強いです。画像のお顔、甘いマスクという言葉がぴったりですよね。『羅生門』名作ですね。『天国と地獄』は今観ても非常にドラマチックでおもしろいですよ。おすすめです♪若い頃の山崎努さんの演技も見どころです^^

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    2013/1/16 16:20

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  • 渋いセレクトですね♪エルヴィスプレスリーは、後年のがっしりされたイメージがあったので、こんなに甘いマスクしてらしたのね♪と思いました(*^_^*)黒澤映画はほとんど観たことがないのですが(羅生門くらい)、『天国と地獄』も観てみたくなりました☆

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    2013/1/16 15:28

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  • 青いかぼちゃ様、うれしいです。ありがとうございます。千石さんといえば『野良犬』の踊り子役で目が釘付けになりました。本当にいい役者さんでしたね。『白痴』だけ原作を読んでから観たいと思って、まだ観ていないんです…!たのしみになりました。『赤ひげ』の三船さん本当いいですね。加山雄三さんも好きになりました。

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    2013/1/16 12:09

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  • 静かなる決闘懐かしいですね。三船さんの相手役をされた千石規子さんがこの間亡くなりましたね。この方もいい役者さんでしたよね。私は「白痴」の三船さんと森雅之さんの演技が大好きです。あと三船さん、赤ひげも恰好よかったよね。私も大好きな役者さんの一人です。身のこなしがキレキレで恰好いい。

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    2013/1/16 10:44

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  • john-y様、コメントありがとうございます。とてもうれしいです。同意!うれしいです!骨格と低い声、やはりそうですよね。はー…うれしいです。わたしも吹き替えで見ていて、しばらくして字幕で見たとき「ひょ~!」でした!笑。男性の声、かなり重要ですよねえ。しみじみ。「危険な関係」も観てみたくなりました♪

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    2013/1/15 21:29

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  • 麻宇様、コメントありがとうございます。とてもうれしいです。そうですよね、そう言って頂けてうれしいです。麻宇様もお使いになられるんですね♪「太王四神記」の時、本当に格好いいですよね。ワンピースの着想!知りませんでした。そう言われると、なるほど…。ぜひご覧になってみて下さいね。感想お待ちしております♪笑

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    2013/1/15 21:24

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  • ペ・ヨンジュン氏の骨格の良さと、あの低い声!同意です!正直冬のソナタはじっくり見たことがないのですが、ラクロの「危険な関係」の韓国版の声と姿には「ひょ~!」っとなりました。(まあ、こちらは話が好きだからかもしれませんが・・・)男性の声、かなり重要です!!

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    2013/1/15 20:58

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  • 「お熱」ってとても可愛いらしい表現ですよね、私もときどき使います♪ペ・ヨンジュンさんは「冬ソナ」の眼鏡姿が好みではありませんでしたが「太王四神記」でのお姿はカッコイイ!と思いました。黒澤映画は実はまだ拝見したことが無いのですが、漫画「ワンピース」の着想が「七人の侍」だと聞いて興味が沸いてる所です。

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    2013/1/15 20:56

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