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I am always watching you,,,,

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今からだいぶ前のハナシですが、インドを放浪しておりました。

ある高名な観光地のある街につきましてやることのなかったかぼちゃは何を血迷ったか、骨董品のお店でシタールを買いました。
で、その町の楽器屋さんにシタールを習いに行きました。

やることはまいんち「どれみふぁそらしど」を弾いて、それから「ドレドレ」とか「ドミドミ」と爪弾いてとにかく指が覚えるまでいやというほど反復練習。
朝から晩まで止まっているホテルの屋上やら、楽器屋やらで練習。

やることがない身でしたので、ちょうどいい時間つぶしでした。

でもなんとなく、毎日楽器屋の主人と顔を合わせているうちになんとなくですが、その男にひかれている自分に気がつきました。
で、男もなんとなく私にひかれてるのがわかった。

でもね、男は妻子持ち、私は所詮は旅行者で日本へ帰る身。
なんとなく、気持ちは通じあっても私たちはそのうち別れ別れになることがわかっている感じでした。
ので、何をするでもなく、毎日楽器を習っては、そのあとお店にあるアルコールランプでお湯を沸かしてお茶を入れてもらって、お茶して、宿に帰りました。
私の英語も大したこともなく、相手も英語はかなり不自由そう。なぜか英語よりフランス語の方がラクというインド人でしたが、フランス語は私は得意ではなかったので、たどたどしい英語で話をしておりました。

大した話はしておりません。
毎日そんな風に過ごしていましたが、ある日「こんなんじゃあかん」と思い、その町を起つ決意をしました。
「ムンバイに行くことにしたので」と言ったら、彼はすがるように「いつ?」と聞いたので「明後日の夜だよ」と言ったら、明日、お店を休みにするから、どこかへ行こうと言ってきました。

で、まあ、おつきあいしてみました。

大した旅ではなかったですね。

彼と彼の友人と名乗る若い男が中古のスズキアルトで宿まで迎えに来ました。
で、そのあと郊外にあるおおきな湖とそこに面しているお茶屋に連れて行ってくれました。

車の中で男と話していくうちになんとなく、ですが、男の魂胆がわかりました。
多分、まあ、すいていてくれてはいるのでしょうが、男は「取引」をもちかけてきました。
結婚して日本に連れて行ってくれ、そのころ私はイギリスに留学中という身でしたので日本がダメだったらイギリスに連れて行ってくれ、もしくは別に一緒になってくれなくてもいいから日本で楽器の教室をやってミュージシャンとして自立できるようなスポンサーになってくれという申し出を持ちかけてきました。
それができないなら、簡単に大人の関係を持とうじゃないですか、と彼は割に慣れた口調で言ってきました。

まあ、もうわかりきっていたハナシ。なんというかインドの気候にならされたのかなんなのか、私のこころもがっさがさだったので、割にショックを受けることもなく、
「ハイそうですが、大人の関係なんかいらねーし、あんたをスポンサーする金もない」と思えたので、「別の女を探せ」と言ってしまいました。

別の男はその反応にも慣れていたらしく、さっと流して、観光地を案内してくれて、私を宿に落として帰って行きました。

まあ、なんというかそういうことですよ。
でも私がこの旅を強烈に覚えているのはわけがあります。

ドライブ中に車の中でかかっていた音楽が非常にひっかかっていたのでした。
ヒンズー語に英語のラップが絡むという摩訶不思議な曲でしたが、曲はかなりキャッチーでしたので、今でも全部鼻歌で歌えるくらいです。サビの歌詞はよくわかりませんが「ハリランハリラン、ハリクルシルチャハリラン」でした。
で、ラップの部分が「あなたを常に見守っています。あなたを常に愛してます。あなたを常に見つめています」という歌詞でした。

I am always watching you,,,,,,

一緒に車に乗っていた男のハナシだと、これはラブソングだけど、また違った意味があると言っておりました。「神様があなたを常に見守っている。あなたを常に見つめている。あなたを常に愛してるという意味だ」と言っておりました。
「私は無神論者なのよ」と言ったら
「それはそれ、でもあなたを見守っている大きな何かがあるんだよ。それを忘れるなってこの曲は言っているんだ。それは神様かもしれないし、あなたのことを愛している男かもしれない。わからないけど、あなたを見つめている誰かは必ずいるんだよ」
と力説をされました。

インド人ってやつは、私はひとくくりにするのがあんまり好きではないのですが、旅で出会ったやつらはなんというか子ずるくて小賢しくて、とにかく油断ならない、抜け目ないやつらでした。油断させておいて、人の財布に手を伸ばしているようなやつらです。財布がみつからなかったらおっぱいかお尻に手を伸ばします。欲の塊なんです。

でも、でも、どうしようもなく俗っぽい人たちなんですけど、時々ですが、こちらがはっとさせるような、ものすごいいいことや人生の真理をついたことを言います。なんというかものすごい鋭いときがあったりします。

今回も相手の思いっきり俗な面に触れながらも、妙に感心させられたのを覚えております。
見つめている、見守ってくれている誰か、ね。

で、その時日本でも似たような歌があったっけね、と思いました。
かなーり古い歌ですが、私の中では強烈なインパクトを持っている歌です。
岩崎宏美の聖母たちのララバイです。

この歌もなんというか、疲れ切った私たちを包んでくれるような歌ですよね。
で、常にマドンナはさ、私たちを見守ってくれていて、包んでくれているというか、宗教的というか、スピリチュアルな歌だと思います。
でこのころの宏美様は歌唱力もピーク、容貌もピーク、心身ともに充実した人だけが放てる輝きに満ちていましたっけね。


なんで今更こんなことを書いているかというと、最近、ゲランで買い物をしました。新しいマスカラ目当てでしたが、ついでと言えば言葉が悪いんですが、ずっと憧れていて買わなかった色を清水の舞台から飛び降りるつもりで買いました。ゲランのルージュジェ60番ガブリエルです。

天使の名前がついていますが、ある種、ものすごーいスピリチュアルな色だと思います。もうね、この色、なんというかただの口紅を超えた色なんですよ。
かなり肌のコンディションが良くないと映えないとは思いますが、誰もが似合いそうなミルキーなピンクオレンジぽい感じの色なんです。これ一本あれば、口紅もしかしていらないかと錯覚するくらいすごい色なんです。
(ああうまく言えないっす。)

なんというか女性とかオンナとかすべてを超えた女性がまとっているような最後にたどりつく究極の色というかですね。この高見にいける口紅ってあるんでしょうかね。

そんな色です。

出会えてよかった、でこれを使いこなすには不摂生や飲みすぎはやめようと心底思える色です。

で、話にまとまりないですけど、あなたを常に見守ってくれる何かがあるんです。
だから、今のあなたが一人でも、そのためにお化粧をしてみてくださいね。
わたしも頑張りますので、、、、

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コメント(29件)

  • 口紅が昔からどうも苦手で、買ってはポイをして、最近はずっと買ってなかったのですが、すごく欲しくなりました。今度買ってみます。インド、全てが混沌としてて、憧れます~。いつか行きたい国です。

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    2013/3/30 11:14

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  • 銀姐☆さま、コメントありがとうございました。お褒めに預かり光栄です。なんというかインドって行くだけでいろいろな世界を体感できるというか不思議な国ですね。雨の日もハレの日もメイクを頑張りたいです。

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    2013/2/16 07:23

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  • すごく、世界を感じました。。
    私もメイク頑張ります(≧∇≦)

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    2013/2/15 09:43

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  • すももあんず様コメントありがとうございます。やっぱりセックスアピールですかね。確かにインドの人、やさしくてホントに尽くしてくれますからね。(ま、2面性ある人たちですが。)悪い男ほどモテたりするんで、こまっちゃうね。

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    2013/2/13 04:57

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  • やはり性的魅力にとり付かれているかと…。私も友人のインドダンナさんに何度も逢いましたが、やさしくてセックシーなんですよね。悪い男とわかっていても女の身体は…(汗)あ、もう一人インド人男性のダンナを持つ友人がおりますが、こちらはニューデリーでお子さんと一緒に幸せな生活を送っております^^

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    2013/2/12 17:06

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  • ふろれすさま、コメントありがとうございました。インドはネタの宝庫、かもしれません。確かにトイレ確保が難しくなるところではありますね。でもおすすめしますよ。善悪ひっくるめて、そうなんですけど、やることも善悪ひっくるめてだからタチが悪いですねえ。インドの楽器店にジョージご用達の店ありました。

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    2013/2/10 02:18

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  • すももあんずさまコメントありがとうございます。やっぱりいたか、被害者が。私も友人2人が見事にやられ、一人は籍を入れる前に気がついてぎりぎりセーフでしたが、一人は5年くらい捧げちゃった。あの人たちはホントにすごいんですよ!いろんな意味で。5年の子、今でもいい人だと思っているもん。なんだかもう。

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    2013/2/10 02:16

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  • 麻宇様コメントありがとうございました。行くつもりはありませんでしたが、時間がぽっかり空いたので行ってみました。色んな意味で強烈な世界がそこに待っていた感じです。ガブリエル、なんというかかわいいピンクに発色してくれて好きです。

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    2013/2/10 02:14

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  • インド話、面白いです!良かったらドンドンUPして下さい。私は悲しい事にお腹が弱くて行く自信がありません。以前、ジプシーの男性の記事もUPされていましたよね。小説のカルメンもそうですけど、あの人たちは善悪ひっくるめて人の感情全てを網羅しているのでしょうか。 ジョージハリスンのシタールよく聞きました。

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    2013/2/10 01:03

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  • こんばんは~、なんとも興味深いお話ですね。インド好きなのでいづれは行ってみたいのですが…。実は友人がこういったインド人にだまされ、結婚してしまいました。彼は日本でお金ためて、カナダにとんずら。インドにいた妻子(実は重婚だった)を連れてですよ~。彼女はまだ未練タラタラです…汗

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    2013/2/9 20:18

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  • 青いかぼちゃ様のお話、いつも奥が深いと感じておりましたが、インド放浪経験者でしたか。インドを経験した方と、そうでない方では世界の見え方が違うのではないかと常々思っております。ガブリエル、何処かでお写真拝見しましたが、パっと見強烈なお色です。是非いつか現物を拝見してみたいです(*^^*)

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    2013/2/9 00:57

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  • お艶様コメントありがとうございます。もはやルージュではなく、女性を表現するプリズムのような、不思議な色ですよね。長くおつきあいできる色だと思って大切に使いたいです。お揃いなんて嬉しいです。

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    2013/2/8 06:57

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  • optimisty様コメントありがとうございます。インド、そんな感じの国ですよね。忘れられない強烈な国です。タダでは起きないインド人、憎み切れないろくでなしという感じです。インドで3時間は語れますね。語り合いたいです。

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    2013/2/8 06:55

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  • ブルームーンJ様コメントありがとうございます。私は逆にジェマが浮いてしまって(小悪魔ピンク!!)、似合いませんでした。ゲランの口紅は何本あってもほしいですよね。ガブリエル、おすすめです。

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    2013/2/8 06:54

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  • ほいずさまコメントありがとうございます。わかりますーその感覚。指輪しているのに平気で結婚申し込んできますよね。あとそこにいた日本人も何人もガールフレンドがいたりして、なんか乱れてるなと。でも時々、そんな中に聖なるものを見つけたりすることがあって不思議ですねえ。

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    2013/2/8 06:53

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  • kenya様コメントありがとうございます。なんというか、俗っぽくて埃っぽいところで、スピリチュアルなことを言われるとなんか不思議に乾いた心に沁みこむように吸い取れるので不思議です。

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    2013/2/8 06:51

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  • とだいさまコメントありがとうございます。帰国したら、ぜひカラオケにおつきあいください。聴きたいです。インド人って俗っぽいですが、時々すべてを超えて神がかっております。

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    2013/2/8 06:50

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  • のうま様、コメントありがとうございました。リップ、お揃いですね。赤いのも似合いそうですが、こういう素直な色も似合いそう。感受性の柔らかいときに一度インド行ってみると面白いですよ。でもゲランは持っていかないでね。秋野さんの絵、私も不思議な感じがして好きです。

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    2013/2/8 06:49

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  • shironeko-c様コメントありがとうございます。なんというかとりあえずあたってみろという感じで軽く「結婚して」って言ってくるのが信じられない感じです。とりあえず発してみるか、みたいな感じですかね。インド人。

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    2013/2/8 06:48

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  • すごくおもしろいお話でした!私もインドに行きましたが、独特というか、日本人とはまったく違う感性を持ってますね~。強烈でその時はもう二度と行かないと思ってましたが、後になってじわじわと良さが出てきて、もう一度行きたいと思う今日この頃です。
    金がないとわかるやおっぱいに手を伸ばすインド人 笑 

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    2013/2/6 14:43

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  • ガブリエル、私もタッチアップしてもらったことがありました。その時は別の色にしたのですが、かぼちゃさまがそんなふうにおっしゃるとジワジワと気になってきちゃいます~^^ グロスを引き取りに行く時に再チェックしてこようと思います。

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    2013/2/5 22:40

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  • そして現地駐在員日本人も出張単位でくる日本人(既婚)にも中国に愛人が必ずいて・・・愛とかそういうものはないのだなと人間不信になりそうになりました。理解できなかった私は若すぎたのかもしれません。神様がいるとは思えないけど何かに見守られていると信じたいです。だから私も化粧してでかけます^^

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    2013/2/5 13:32

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  • 私は中国でそういう魂胆のプロポーズを何度も受けました。当時中国人に海外旅行のビザなんておりない時代(たった10年前ですが)中国人はお金だけが全てで日本に行けば儲けれるとまあしゃーしゃーと簡単に結婚を申し込まれました。私、彼氏居たのに。つづく

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    2013/2/5 13:26

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  • (続き)というか、心に沁みますね!私もno religionですが、なんとなく、そのインド人と同じようなことを心の底では思っていました。家族だとか実際の人間関係の誰かでもそうだし、目に見えない何か大きな存在でも、そうゆうものがあるのかもしれないなぁと(^^)

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    2013/2/5 10:02

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  • ブルームーンJさまのルージュジェの美ログを読んで,64番ジェマをチェックしようと思っていたのですが、色々調べたり口コミを見ているうちに天使の名前を冠した60番ガブリエルも気になり、この二つをチェックしようと思ってたところです(*^^*)今日行って来ようかな、笑。インド人のその言葉、すごく慰められる

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    2013/2/5 09:56

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  • 続き>っていい考えですね。最近そういうことをすっかり忘れていました。

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    2013/2/5 09:04

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  • インド人観なるほどな~~と思いました。でも、しっかり断ると案外あっさりしてくれるのですね。その辺は安心かなぁ?聖母たちのララバイ昔はカラオケ18番でしたね。今でも主人や子供を撫でながらときたま歌います。昔はスピリチュアルな話やそういうことをするのが好きでしたが、今は全然です。何かに見守られている・・

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    2013/2/5 09:03

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  • 続く)それはセールストークとは思いつつも、お色に惹かれて購入しました。その後、青いかぼちゃ様にわたしのイメージは「イノセントな文学少女」とおっしゃって頂けて、それがとってもうれしかったのを覚えております。今ふと思い出しましたが、わたし、インドに魅せられた画家、秋野不矩さんの絵が好きです。

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    2013/2/5 08:16

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  • インドに行った友人が「彼らの言うことが嘘か本当かはこちらが見分けなきゃいけない」と言っていて、青いかぼちゃ様がおっしゃることにも納得いたしました。ガブリエル、もってます。タッチアップ時にBAさんに「のうまさんのイノセントな雰囲気にぴったり」と言われ、「イノセント」と言われたのがはじめてでしたので(続

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    2013/2/5 08:12

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