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さらば、愛しのとっつぁん。

さらば、愛しのとっつぁん。


世代ドストライクです。
幼少の頃から、銭形警部「とっつぁん」と言えば納谷さんでした。
ルパン役の山田さんが亡くなって、もう結構経ちますが。
正直、もう世代交代しないと、それぞれ跡目を継ぐ役者さんを指名しておかないと、いつ誰がいなくなるか判らないな・・・と、思っていました。
とても長い間、素敵な夢をみさせていただきました。
ご冥福をお祈りいたします。
※画像はアニメ「峰不二子という女」第4話よりお借りしました。


さて。3月11日ですね。
震災から2年が経ちました。
あの日、あのときは、まさかこんな未曾有の大災害が発生しているなんて、全く考えてもいませんでした。
揺れがおさまった後、停電した会社内でPCの予備バッテリーで普通に見積書の続きを作成していました。
周り皆に「なんでそんなに落ち着いていられるの?」と言われました。
実際は落ち着いていたというよりは、落ち着こう、平常どおり行動しようとしていただけなのですけどね。
誰かが倉庫から古いラジオを探し出してきて、それからようやくかなり広範囲が揺れて、情報が錯綜しているということがわかりました。
あのとき思ったのは、火事なら消せばいい。吹雪だっていつかはおさまる。洪水だって水が引ける。
だけど、今この両脚で立っている大地が揺れるって、もうどうしようもない、逃げられないし抗えないなってこと。
当時の支店長のはからいで女子社員のみ早々に帰宅許可が出ましたが、信号が消えてしまった道路は大混雑。
会社のあるわき道から大きな通りへ全く出られず立ち往生。会社の周りはトラックターミナルもあって、大型車がばんばん走っておりました。
そこへ、近隣に住んでいるらしきお爺さんが、蛍光色のジャンパーを振りまわしながら、大声を上げて体を張って、大きい通りの車を止めてくださいました。
ふと見ると、歩道には道路を渡れず、帰れない小中学生が100人くらい溢れていて・・・。
この子供たちのために、お爺さんは決死の覚悟で行き交うトラックを止めに出たんですね。
こういう、誰かのちょっとした心遣いや優しさのお陰で、私はなんとか帰宅することができました。
夜中、自宅にラジオが無かったので車でラジオを聴いていたのですが、どうやら津波がきたらしい、という程度の情報しかわからず。
実際に映像を見たのは、地震から二日後。日曜日の深夜に電力が戻って、TVをつけて見たその映像に言葉を失いました。
9月11日の深夜にタワーに飛行機が突っ込む映像を見て、言葉を失ったときより、もっと衝撃を受けました。
ここ数日、また津波の映像をあちこちで放送していますが、この震災を忘れず教訓としていくのは、私たち成人だけでいい。
子供たちは、一日も早く恐い思い出は忘れて、のびのび育って欲しいなと思ってしまいます。
震災の後、内陸部でもガソリンがなくなって物資の輸送が途絶え、殆どのお店が閉店してしまって。。。
電気はいち早く復旧しましたが、ガスと灯油の配送がストップしてしまったり。
私は燃料の配達に関係する仕事をしているのですが、とにかくクレームの電話が殺到。
停電で給湯設備が凍結・破裂したとのクレーム、灯油が届かないクレーム、ガス切れしそうとのクレーム、ガソリンスタンドの営業再開してくれとのクレーム・・・。
配達や修理に行くガソリンも乏しいですし、そもそも売るべき燃料も修理部品も入ってこない。
電気は通じてるので会社の電話は鳴りっぱなし・・・。
1週間程で精神的にストレスと疲労のピークを迎えてしまった私。
ある日、帰宅して玄関を開けるなり「ケーキが食べたい!!(><。)」と号泣(笑
普段そんな甘い物なんて滅多に食べないのに。
しかもケーキ屋どころかスーパーもコンビニも「仮設営業」で保存食程度の品物しか置いていないときに。
ところが、その二日後。母が仮設営業のスーパーの一角でケーキを売っているのを見つけて、買ってきてくれました。
ケーキを持ってレジに並んでいる間、周りでかなりヒソヒソと陰口を言われたそうです。
「あの人、この非常時にケーキですって!?」
自分の会計の順番がきたときに、「娘が仕事でクレーム対応ばかりでストレスが溜まってかわいそうだから・・・」と言い訳がましく言ったら、レジの人も
「わかります、お互い大変ですもん。娘さんに頑張ってって伝えてくださいね!」って言ってくださったそうです。
こうやって、やっぱり誰かの優しさや思いやりで、私は救われたんだなって思います。
私の住んでいる場所は内陸部で、何かを失ったり、誰かを亡くしたりはしていませんが。
あの辛い時間を生き延びた人達はきっと皆
「誰かの優しさや、支援や、思いやりのお陰で今自分が生きている。生かされている」と感じていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
東北地方という土地柄もあるかもしれませんが、だから皆、こんな不安定な政治や、進まない復興や、原発の再稼動に対しても、表立って怒らず(静かには怒っていますが)黙々と日々生きている気がします。

なんだか、とりとめの無い内容ですが。
これ以上被災者を悲しませる世の中にはならないで欲しいな、してはいけないなと改めて思いました。


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コメント(4件)

  • ブルームーンJ様、コメント有難うございます!アニメはこれからも続くでしょうが、一時代が終わったなとさびしい気持ちです。震災は、各地で人間のドラマがあって苦労の大小はあっても皆が辛かっただろうなと思っております。阪神淡路大震災の後、仮設住宅撤去まで20年近くかかったことを考えると「まだ2年」ですね。

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    2013/3/15 16:27

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  • 負け犬様、コメント有難うございます!ルパンみたいな息の長いシリーズですと役者さんというより銭形警部そのもの、という感じです。そうです、最近「自粛」とか聞かないですよね。。。節電とか、一体どこへいったんでしょうか(--;)

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    2013/3/15 16:23

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  • 私も今朝ニュースで聞いて驚きました。なんとも寂しいことですね。震災のお話、リアルで身にしみました。ほんとに辛いことが多すぎて何と言っていいか分かりませんし、胸が痛みます(泣)。

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    2013/3/13 00:07

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  • なんだか、やるせない気持ちになりますね。声優さんって、子供のころ見てたアニメの印象も大きいわけで、いろんな人が亡くなって寂しいです。震災も早二年。非常時にケーキ買ってヒソヒソ……「不謹慎」とか「自粛ムード」という言葉も、最近では聞きませんよね。あのときは、行きすぎたくらい言っていたのに。

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    2013/3/12 00:15

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