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石鹸って?part2

石鹸って?part2

続きです。

熟成って?

石鹸は強アルカリと油脂をしっかり撹拌させてケン化の最初の24時間、良き温度を保ちながら保温し、続いて熟成に入ります。

私の最初の疑問は、熟成って実際は何よ?。
表面的には、まだウニャウニャの石鹸の水分を飛ばして乾かすこと?というイメージ。
プラス、もっと大切な役割はアルカリ度を下げること。

生まれたばかりの石鹸はまだまだ物凄くアルカリ度が高くて使えません。

販売サイトには、はしょって、
石鹸は熟成中にも粛々とケン化しながら同時に中のオイルは少しずつ酸化もします、
のようには書きましたが、
一度冷えて固まってしまった石鹸は、当然、熱を伴うケン化反応はもう進まないに決まっています。

ならば、何故に時が経てば経つほどにアルカリ度が下がってマイルドになるのか。

part1で書いたように、油脂と反応し切れなかった苛性ソーダは空気中の二酸化炭素と反応してソーダ灰、すなわち炭酸ナトリウムに変化しますが、このソーダ灰は、苛性ソーダまんまよりはかなり落ちてはいるものの、まだまだアルカリ度の高い物質です。
なので熟成中の石鹸を素手で触ると痛みはないものの、指先がガサガサになります。

しかしそのまま置いておくと、今度はゆっくりゆっくりとこの炭酸ナトリウムが炭酸水素ナトリウム、すなわち重曹に変化します。

これが、熟成期間が長ければ長いほどにアルカリ度が低下してマイルドな石鹸になる原因の一つのようです。
同時に熱を伴わない非常に非常に緩やかなケン化も進みます。


ケン化速度

オイルによってケン化の速度が違いますが、これはそれぞれの乾性~不乾性を決定するヨウ素価に関わるそうです。
ただ、私自身はヨウ素価と照らし合わせて必ずしも合っている気がしなくてイマイチはっきりとした説明ができません。
何故なら、乳化作用を持つ微量成分が含まれていたら、ヨウ素価に関わらず早いからです。

オリーブオイルはケン化が激しく遅いです。
なので、オリーブオイルのみで作るキャスティール石鹸の熟成期間は最低3ヶ月というところもあるし、1年とするところもあります。
私も現時点で半年のオリーブキャスティールを熟成棚に抱えています。

対してココナッツオイルのケン化は激しく速いです。
コメヌカオイルも乳化作用を持つ植物ステロールを抱えているので速いです。

ケン化させない未反応オイルのケン化率というのは、ひょっとしてケン化の遅いオイルたけが残りやすいか?という疑問が湧いたりもしつつ、分かりません。

とりあえず、危険度を粉砕するには撹拌から熟成に至るまで、とにかく丁寧に!なのだと思います。


ヨウ素価

油脂の性状評価てあり、対象物質100グラムと反応するハロゲンの量をヨウ素のグラム数に表したものだそうです。

1つのエステルは1つの塩基でケン化(分解)されます。
1つの油脂は3つのエステルを持ちます。
1つの二重結合(C=C)には付加反応で1個のヨウ素分子(12)がくっつきます。

ヨウ素価130以上は乾性オイル
100~130は半乾性オイル
100以下は不乾性オイル。

他の成分の影響を度外視した場合、ヨウ素価が低いほどにケン化か速く、撹拌を少し早めに切り上げないと型入れ寸前にはダンゴになってしまって空気穴ができたりして四苦八苦であります。






Tags:#手作り石けん


















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