名画のヴィーナスたち
2013/3/29 13:20
エドワール・マネ 『オランピア』1863年
(お色を重視してこちらをお借りしたのですが、絵の右端が切れてしまっています;すみません;)
子どもの頃、テレビ画面を通してこの絵を観たとき、からだの奥の芯から、こぼれるように、溢れるようにして熱くなって、恥ずかしささえある、生命の本能というのか、欲望というのか、そういったことを初めて、体感したことを覚えています。
端的に言えば、この『オランピア』を観て、じぶんの知らないこころの奥の芯を掴まれたような気がいたしました。
絵のモデルは娼婦であり、発表当時は酷評されたようです。
美しく透けるようなからだは「死体のようだ」と、悠々と伸ばされた脚は「子供のように貧相」、立ち上るような頬とくちびるの高揚は「軽薄で、いやらしい」と。
たしかに画像で見ると、ふてぶてしくも見えるお顔ですよね 笑。
ただ、動画で見ますと、上品で、まるで香るように色っぽいんです。
リップはコーラルピンク。これがすっごく可愛いです。この春、こういったお色も一本は欲しいです。(ふつうは一本持っているお色かと思いますが…^^;)
さて、ヴィーナスの裸婦画の元祖といえば、こちら。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 『ウルビーノのヴィーナス』1538年
『オランピア』より約300年も前の絵なのですが、最も美しいとされるヴィーナス画で、そのヴィーナスをマネが娼婦に変えてしまったので、それはもう大問題だったわけなんですね。
蠱惑的な眼差しが魅力ではあるんですが、それが、よりこちらのほうがいやらしくないですか? 誘っている感じがして、娼婦より断然にこちらのほうがいやらしい。なんというか作為的な感じがします。
絵としても、これまで描かれていた貝や波の上に乗ったヴィーナス(後でご紹介いたします)という「幻想」ではなく、ベッドの上に横たわっていて、後ろに洋服ダンスを覗く召使いたちがいる「現実世界」のヴィーナスを描いているので、絵画の革新という意味でも作為的ですし、発表時も、いやらしい想像をさせないわけはなかったと思います。
リップはやや暗めの赤リップですね。NARSにありそうな…。
これが大人の魅力を感じさせています。こんなお色が似合うような大人の女性になりたいものです。。
そして、こちらは『オランピア』と同じ年に発表された、ヴィーナスです。
カバネル『ヴィーナスの誕生』1863年
ナポレオン3世がお買い上げされたという作品。本当に、息をのむほど美しいです。
先ほども少し触れましたが、こちらはタイトル通り、神話に沿った絵で、幻想としてヴィーナスを描いています。が、
完全に誘ってますよね?
このヴィーナスになりますと、お化粧なんて必要のない超絶美人、絶対に敵わない、いえ勝とうとも思えません、というような気持ちになりますね。憧れを通り越して、別モノの領域です。
そうなると、テクニックでのしあがったというような『ウルビーノのヴィーナス』さえ女性として可愛げがあるように思えます。
わたしとしては、はじめの『オランピア』が、もともと身についている天真爛漫さと、仕草やお化粧を勉強する賢さも持ち合わせている感じがして可愛いんですけれどね。(片方だけ脱げたサンダルとかね。セクシーですね。)
最後に、だれもが一度は目にしたことのあるヴィーナス画をご紹介します。
ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』1485年
日本で一番有名なヴィーナス画かもしれませんね。
わたしも小さい頃から母の美術本で観ておりました。が、なにが魅力なのか全然わからなかったんです。
やわらかな肌を縁取りしているような輪郭線が硬く思えましたし、お顔もなんだか、うつろな感じで、美の女神という気がしませんでした。
しかし、テレビの美術番組で観て、なんて色気のあるお顔なんだろうとびっくり!
やはり印刷技術の問題か、お色味が全然違うのでお伝えしきれないのですが、こちらのヴィーナス、頬もくちびるも、ピンクというかオレンジというか、それがもう絶妙なお色で、ものすっごく可愛いんです。ひょえ~!
こんなリップがあったら絶対に買っちゃいます。
勝手にシャネルにありそうなお色だなーと思っているのですが…今度の新作にありますでしょうか、はやく見に行きたいなと思ってます♪
みなさま、お好みのヴィーナスはいましたか?^^
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