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CALIGNA 映画祭 ~「香り」という映画を楽しむ夜~

CALIGNA 映画祭 ~「香り」という映画を楽しむ夜~


先週金曜の夜のこと。
L'Artisan Perfumeurの表参道本店へ、約1ヶ月ぶりに行って参りました。

1ヶ月前同様、
今回も特別な一夜にお招き頂きこの日をとても楽しみにしておりました。

何から書こうかまとめようかで悩んでいたらイベントから数日経過してしまい、
ちゃんとレポートできるか心配ですが・・・

今回、
ラルチザンパフュームから先日発売となった最新作フレグランス「CALIGNA(カリーニャ)」の発売記念イベントとして、その香りの移ろいをまるで映画のようにトップからラストまでをストーリーを追うように堪能するというなんともユニークで素敵な「CALIGNA映画祭」が開催されました。




実は私、
既に1ヶ月ほど前にこちらの新しい香りを一足お先に体感させていただいており、
その時から既に発売となるのを待ちに待っておりました。

今回のイベントの招待客は10人ほどとかなり少人数!
お店に到着して席に着くと、
まずPRの青木さんから小さな銀色の包みを頂きました。


「後ほど中を開いて頂きますが、今は開けずにポケットにしまっておいてくださいね!」
もうこの瞬間からワクワクして「映画祭」への期待感が増すのであります笑。


時間となり全員揃うと、
CALIGNAのイメージにぴったりの白いお花が飾られた中央のテーブルを囲んで乾杯タイム。

テーブルにはCALINGAをイメージしたウェルカムカクテルが!


お酒の弱い私ですが、これは飲まねばとテイスティングさせて頂きました♪

パスティスというフランスのリキュールにオレンジフラワーウォーターを加えたカクテル。
色も優しいイエローでお味もハーブとオレンジフラワーのさわやかさが感じられてまさにCALIGNAの香りのようでした。ただ、飲みやすいからと飲み進めてしまうとアブサンの代替品とされていたくらい強めのお酒なので私は残念ながら数口しか飲むことが出来ませんでした~残念!



乾杯を終えると早速PRの青木さん進行による映画祭がスタート。

ストーリーの始まりは、私たち一人ひとりが映画の主人公となり、
CALIGNAの生み出された南フランスのグラースに降り立つ所から始まります。



頭の中を映画のスクリーンと見立て、イメージが沸きやすいように
グラースへの地図カードをいただきました。

映画の始まり(香りでいうと、'トップノート'ですね)は、
バスからグラースへ初めて降り立った私たちが、町まで歩いていく途中での一幕。



ストーリーの進行に合わせ、店長の春園さんから一人一人に香りのサンプルが配られます。

こちらは「CALIGNA」の香りを構成する一つ一つの香りを単独でテスティングするためのもの。



町まで歩いていく途中で最初に香った(トップノート)のは、レモンの木の香りでした。

レモンの柑橘の香りだけでなく、ウッディーな木の香りも見え隠れする深みが感じられます。



次に風に乗ってきたのはバラの蕾の香り。

新作「CALIGNA」を調香した調香師ドラ・バグリッシュ・アルノさんも
以前のお披露目イベントでおっしゃっていましたが、この新しい香りを完成させるには
バラの香りを最後に1滴加えることが必要だったそうです。



バラの香りって少量でもとても主張する香りなので
1滴加えるだけでもかなり香りのバランスが違ってくるんでしょうね。

さて、映画のストーリーは進みます。


歩きながらグラースの自然の香りを感じていると、私たちはお腹が空きました。
ここで、最初に配られたポケットの中の銀色の包みが登場です!


開いてみると、中にはイチジクのドライフルーツ!!



そうです、これはおやつの為だったのです♪



というわけで、参加者皆で包みを開いてイチジクをもぐもぐ・・・笑。

実はこのイチジク(フィグ)も「CALIGNA」を構成する大切な香りの一つなのです。



ラルチザンパフュームでは「PREMIER FIGUIER EXTREME(究極のいちじく)」
という人気のパフュームがあります。

他のブランドでもフィグの香りはありますが、ラルチザンでは実だけでなく、
イチジクの葉や木などの樹液(白いミルクのようなもの)までも感じられる
青みのあるミルキーな香りを再現するべく、オリジナルのアコードを作ったそうです。

そんなエピソードを聴きながらイチジクのドライフルーツをいただき、続いてのシーンへ。



町へ歩いていくうちにお腹も空いてランチを食べることに。

向かった先は5つ星のオーベルジュ♪

ランチを食べてデザートを食べたくなった私たちは、
ジャスミンマーマレードのお菓子をオーダー。



実はこのジャスミンマーマレードの香りが「CALIGNA」を印象づけるアコードの一つ。

調香師ドラさんがグラースで出会ったデザートの香りをそのまま再現したものだそう!



実際にレストランのオーダーの雰囲気を感じるために、
そのレストランのメニューカードが用意されておりました!
そして参加者には実際にジャスミンマーマレードが配られました。


「ジャスミンマーマレード」は、オレンジマンダリンジュースに漬けたジャスミンのお菓子。
ビターなキャラメルなどのデザートに加えると、
華やかでフルーティーな香りのさわやかなデザートになるそうです。

ビターやウッディーな香りにフルーティーな香りが合わさるととてもバランスの良い、
甘いだけじゃない大人な女性らしい香りになるんですよね。

「映画」は進みます。

ランチを終えて、食後の散歩をしているとまた風に乗って自然の香りが・・・

レンティスクの木の香りが漂い、
昼下がりのグラースの日差しを浴びて穏やかな時間の流れを感じます。

レンティスクは乳香樹のことで、ヨーロッパの寺院などで焚かれる香りの素。
単体でもとても気持ちが落ち着く香りなので、目を瞑って瞑想したくなります笑。

「CALIGNA」の香りの良いところは
トップノートの爽やかさ・明るさがミドル、
ラストノートへ時間が流れるにつれてこういったビターで落ち着いた香りが
見え隠れするのが素敵です。

さて、そんな心落ち着く香りを感じつつ向かうはグラースの海岸沿い。
ビーチには松が生えており、そこから松葉の香りを感じるのですが・・・・・
実はこの松葉の香りが強烈なのであります!笑


青木さんも、
松葉の香りは強烈で決して良い香りとは言えないので香りを試したい方だけ・・・と、おっしゃって下さいましたが、参加者としてはせっかくなので嗅がないわけにはいかないでしょう!笑

ということで、
お店のドア全開に換気をよくした状態で松葉の香りをテスティング。。。

確かに、これはキツイ・・・笑

なんというか、樹木の蒸れた香りというか、
焼き焦げた香りというか、
とにかくブラックな(という表現が合うか分かりませんが)香りでした。

この香りがCALIGNAに入っているとは説明されない限り思いもしなかったです。
でも、こういう香りが少しでも加わることでただ甘い華やかな香りだけではない深みが出てくるんでしょうね。


メイクもそうですけど、締め色みたいな役割のものが香りをまとめるのにも必要なんですね!


そして、「映画」も終盤(ラストノート)へ・・・
グラースの土地を満喫した私たちは海岸からワイナリーへ行くことに。


ワイナリーではチョコのようなクリーミーな香りがしますが、
これはワインの香りづけに使われる「オークチップ」の香り。
「CALIGNA」もこのオークチップの香りで香りづけされています。

ブランデーに漬けられたオークチップから抽出されたこちらの香りを
ラストに持ってくることでとっても大人な落ち着いた香りが楽しめるんですよね。

香りが落ち着いたところで、私たちのグラースでの散歩も終わり、
映画「CALIGNA」も幕を閉じます。



ここで、
忘れてはいけないのが映画の始まりから終わりまで一貫して私たちが感じていたもの、
南フランスの日差し=「光」でした。

この「光」と同時に終始香っているのはグラースでは馴染みのある植物「クラリセージ」です。

クラリセージの香りは香水では一般的にもよく使用される香りだそうですが、
今回のようにクラリセージがメインノートとなるフレグランスは
ブランドではラルチザンパフュームが初、香水としても「CALIGNA」が初だそうです。

クラリセージはそれ自体ではウッディーでもあり、グリーンも感じつつ
スモーキーでクリーミー・・・というように色々な香りの側面を持っています。

青木さんもおっしゃってましたが、
クラリセージの香りがまさに「光」となり、
フィグ、ジャスミンマーマレード、レンティスクなどの香りの「角度」によって輝くのが「CALIGNA」の香りなのです。


ということで、「CALIGNA」の香りを一言で表すと「光」。


「光」の香りがどんな香りか、皆さんも是非試してみてはいかがでしょう♪


こうやってイベントを振り返って文字に起こしてみるととっても長いですが、
実際にお話しを聞きながら香りの移り変わりを堪能したのは
1時間半ほどであっという間でした!


イベントが終わっても参加者とスタッフの皆さんと余韻に浸り、
香りについて熱く語りとても素敵な楽しい一夜となりました☆

そしてわたしも待ちに待った新作CALIGNAをやっと連れて帰ることができ、
余韻に浸っております☆

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