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去年、上野の２つの美術館で開催されたフェルメール展ほどの混みでは
ありませんでした。
フランス国立クリュニー中世美術館の至宝「貴婦人と一角獣」は、西暦１５００年頃
に制作されたとされる６面の連作タピスリーです。１９世紀フランスの女性作家ジョルジュ・サンドが賞賛したことで、一躍有名になりました。
千花模様（ミルフルール）が背景にちりばめられた大作のうち５枚は、「触覚」「味覚」
「嗅覚」「聴覚」「視覚」と人間の五感を表していますが、残る1枚「我が唯一の望み」が何を意味しているかについては、愛、知性、結婚など諸説があり、
いまだ謎に包まれています。
「触覚」旗を掲げ、一角獣の角に触れる貴婦人。
「味覚」貴婦人の左手にとまった鳥が、お菓子をついばむ。
「嗅覚」花冠を編む背後には、花の匂いを嗅ぐサルが。
「聴覚」テーブル上の小さなオルガンを弾く。
「視覚」貴婦人の鏡に映った自分に見入る一角獣。
「我が唯一の望み」青い天幕の前、宝石を手にする貴婦人。
画像はパンフレットから携帯で撮ったため、鮮明でなくすみません。
本作がフランス国外に貸し出されたのは過去にただ一度だけ、１９７４年のことで、
アメリカのメトロポリタン美術館でした。
１５００年頃に制作されて、現在まできれいな状態で保存されていた、というのは
すごいな、と思います。一角獣は、貴婦人の膝に手を乗せたり、可愛らしかったです。
背景の兎や鳥たちも可愛かったです。
あと、関連する彫刻、装身具、ステンドグラスなどが展示されてました。
今回の展示では、ミュージアムショップで、1番人気だという「我が唯一の望み」
のデザインのチョコレート缶、クリアファイル、トランプを買いました。
今作は、日本初上陸ということで、貴重なタピスリーをみることができて、楽し
かったです。
アパレル企業勤務の主婦
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