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世紀の美容史 后妃美容術から食美容と体身香

世紀の美容史 后妃美容術から食美容と体身香

■楊貴妃と雪衣女(部分)■

楊貴妃は龍脳樹の香りを纏い
家屋に沈香木を使い
柱に白檀の木を使い
壁に麝香と乳香を塗り
沈香亭の牡丹を愛でる

別ブログでお友達の兎穴の少女さんが、皇后美容術の記事を書いていました。なかでも楊貴妃の好物をトピック。現代でも手にいれることができて、簡単にできるものが紹介されていました。ツバメの巣は有名ですね。

楊貴妃の愛でるもの 牡丹に白鸚鵡、蟠桃、桂花陳酒、胡瓜に茘枝、真珠の粉。

私は雪衣女にちなみ白きくらげを最初にご紹介します。こちらもコラーゲンたっぷりの食材。



■コラーゲンたっぷり~♪白いきくらげ!

レシピは随分あるようです。その中で、いつも手軽につくれるのが、「白キクラゲと舞茸のスープ 」です。

クックパッドより(http://cookpad.com)
・燥白キクラゲ4gくらい舞茸1/4パック
・十穀米(10g)
・鶏ガラスープ400ml酒大さじ1と1/2
・醤油大さじ1/2くらい
・塩・胡椒・白ごま・ごま油各適量

○ポイント
白キクラゲと舞茸は塩・胡椒で味を調え、ごま油を回し入れる。仕上げに白ごまを振る。
○ポイント
鶏ガラスープ・酒・醤油・十穀米を強火にかける。煮立ったら火を弱め3~4分くらい煮る。
○くわしくはこちら。http://cookpad.com/recipe/1022994

※手抜きkafkaは鶏湯香(鶏ガラスープ)http://item.rakuten.co.jp/kojuken/579022/を使うこともあります。



楊貴妃といえば蟠桃(座禅桃)?

いえいえ、西遊記では孫悟空が西王母の蟠桃会(聖誕祭)に招かれなかったのを恨み盗み食いをして大暴れ。

九千年に一度熟す不老不死の仙桃です。

そして鏡花縁では、転生前の花の女神百花仙子が蟠桃会に奇態の仙鳥や仙獣の舞いを披露する素晴らしい西王母の祝典です。

数々の伝説をもつ蟠桃(座禅桃)に、楊貴妃も果樹園で不老不死と永遠の美のために食したと言われいます。九千年に一度熟す仙桃は、いまでは日本でも毎年熟してくれますね。

清平調 三首之三 李白 (訳 kafka)
名花傾國兩相歡 歓び重ねる名花と傾国
長得君王帶笑看 君王の長やかな笑みを覚える
觧釋春風無限恨 絶えることのない憂いを春風に解され
沈香亭北倚闌干 沈香亭の北の欄干にしなだれる



■ライチも美の果物も皆さんご存知ですね。

乗馬する楊貴妃に手をとる高力士。兵士の反乱で帝と別れさせ楊貴妃を縊死させた高力士。(もしかすると逃がしたのかもしれませんが。)

この縊死の直後、いつものように南方から早馬で楊貴妃へ献上の茘枝(ライチ)が届き、帝は涙したと言われています。

白居易 長恨歌より
雲鬢花顏金歩搖、芙蓉帳暖度春宵
春宵苦短日高起、從此君王不早朝
承歡侍宴無閒暇、春從春遊夜專夜
後宮佳麗三千人、三千寵愛在一身

雲のように高く結い上げた髪、花のような顔、歩くたびに揺れる金の簪
芙蓉の帳は暖かく春の宵を過ごす
春の宵は短く日が高くなると起きいでる
これより朝の政は廃された
歓びの宴はとぎれることなく
春は春遊に従い、夜な夜な王と過ごす
後宮の三千人の佳麗がいる中で
三千人の寵愛を一身に受けた

つぎは貴妃鶏翅(クイフェイチィチ)をご紹介します。楊貴妃の手羽先はこのようにつくられました。



■貴妃鶏翅にクコの実・・・しょうゆ漬けの手羽先も楊貴妃のメニュー。

洗った手羽先に切り込みを二箇所いれて、おおさじ2杯のお醤油とお酒(紹興酒)に塩少々。20分くらい漬けます。時間のあるときに1週間分くらいをまとめてつけます。10本から12本づつで3食分を冷凍。しょうがをいれるといいですよね。

私は電子レンジ派です。今日は食べる!という前日に冷蔵庫へ。当日は耐熱ガラスにジャッと入れ、鶏ガラスープを入れて、チンです。8分くらいで終了です。

なめこは手羽先との食べ合わせが良いので、お味噌汁に。ブロッコリーのサラダでサッパリと。

この貴妃鶏翅(クイフェイチィチ)は、以前TVでも紹介されていましたが、そちらとは異なり、「楊貴妃伝」によるものをこちらに記しておきますね。
・手羽先 6から8本 しょうゆ大さじ2、お酒(紹興酒)大さじ2で下味
・筍 8切れ (油通し)
・干ししいたけ (油通し)
・ねぎ 1本か半分 、生姜 薄切りで5枚を炒め、筍と干ししいたけを炒める、
・黒砂糖小さじ1、鶏ガラ+椎茸の戻し汁は1+1/2カップと手羽先をいれて中火で15分。
・仕上にクコの実 少々(私は多めに)

それでもっと簡単でゼラチンぷるぷるも食べたいのという方。私は手羽先はじっくり水から煮るのが習慣です。それからレシピとおりにつくるのですが、夏はマリネです。

じっくり煮たスープにオリーブオイルおおさじ1、ビネガーおおさじ2から3、黒砂糖をひとつまみして半分くらいつかる程度で冷蔵庫に。午前中につくれば午後からはスープがゼリー状になっておいしいです!



■阿膠

いま偽品も多く出回っていますが、こちらは正品です。シロップにしたり溶かして飲んだり。

阿膠
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E8%86%A0

「暗服するは阿膠とはならず。さて、生まれたときから王君たる姿。」
「全唐詩 宮詞補遺」中稱楊貴妃(楊貴妃いわく)“暗服阿膠不肯道,卻說生來為君容”とありますが西太后も愛用した和漢コラーゲンはロバの膠です。楊貴妃は阿膠を秘密にしていたのでしょう。

偽品には死んているロバからの膠もあるので本当に注意しなければならないですね。正品と偽品には色の違い、割れ方に特徴があるようです。

漢方薬で間違いないものは「婦宝当帰膠」、「ツムラの106温経湯」に配合されていますので、そちらでも充分にきれいになるはず。

阿膠は不妊にもよいらしいですが、楊貴妃は妊娠したことがありません。いまとなっては彼女にどういう策があったのかわかりません。



■赤棗

~一日三なつめ、終生老いを知らず~
中国の五果は棗・李・杏・桃・栗ですね。”一日食三棗、終生不顕老”といわれています。こちらも漢方薬にも配合されています。葛根湯にもはいってますよ。

なつめはそのまま食べられますし、なつめにお湯を注げばなつめ茶にも。ですから産地やオーガニックにこだわりたいですね。

クコの実となつめの赤ワインが楽天レシピにありました。
http://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1450009532/
乾燥ナツメはもどしてクコの実と水洗いし、赤ワイン、はちみつを加え一煮立ち。好みでシナモンやレモンをいれるそう。

なつめとナッツの甘露煮もおいしいですよ。

■さてさて、私の以前の食美容術は、「納豆」でした!

わたしは10年くらい前から「納豆」を必ず食べていました。いまは子宮筋腫のため納豆断食しています。もともと「マヨネーズ納豆」が主で、サラダ納豆、お刺身納豆などなど。

納豆との組み合わせによって、有効栄養成分や効果が変わってきます。

「マヨネーズ納豆」は、ナットウキナーゼ、イソフラボン、レシチン、サポニン、カリウム、ビタミンEが有効栄養成分となり、効果は血流改善。ネギかレタスを入れて食べます。

「まぐろと納豆丼」は、ネギか大根とまぐろと混ぜ混ぜした納豆。わさび醤油でまぜまぜ。血流促進効果があるそうです。「納豆とオニオンスライスサラダ丼」もマヨネーズで食べていました。ごまは必ずかけたほうが良いみたい。ゴマと納豆は液を浄化する効果があるそうです。

オクラと納豆、おろし大根と納豆、梅干と納豆も食べましたよ。簡単なので、大抵は休日のお昼か、朝。実はこれって美肌効果があるらしいです。残念ながらしばらくは納豆とお別れしていますが、豆腐納豆のネギ入りで、三つ葉やキュウリもいれるのも好きでした~。時々「たまご納豆」もするっと食していたのですが、なんと食べ合わせが悪いらしいのです。



最初に楊貴妃の愛でるものに”真珠の粉”と書きましたが、入浴にも使っていたそうです。牛乳や卵白でといてパックにもできますね。

この「楊貴妃の真珠風呂」は真珠粉末・スクワラン・シコンエキス・アルニカエキス・キュウリエキス・セイヨウキズタエキス・ゼニアオイエキス・バリエタリアエキス・天然ビタミンE 他が成分です。

こちらはまとめて購入するそうで、私の友人から1本買いました(笑)。¥2000で購入。単品購入できるかもしれませんね。

また楊貴妃と同じように使える「珍珠粉(真珠粉)」は水や酢、お酒などに溶かし飲み、直接肌に塗ってもよいものが販売されています。いくつかのブランドがありますが、三英純正珍珠末が安心して使えそう。

そして「真珠の雫」も注目しています。しかもお安い!飲む、塗る、食べるの珍珠末ですよ。抗酸化作用や細胞を活性化、美白効果といいことずくめです~。

紙本金地著色並笛図 六曲屏風 一隻(部分)

■楊貴妃の香り

楊貴妃はたいへんに体臭があったようで、沈香亭に香木を使いや乳香などを塗り、楊貴妃自身も龍脳のほか練香を身体につけ、さらに体身香の丸薬を飲んでいたといいますので、たいへんな香を漂わせていたのだと思います。まさに媚薬ですよね。

体身香は以下を粉末にして絹の篩にかけてふるい蜜で混ぜ丸薬にするそうです。
麝香(ムスク)・・・0.5両
桂皮(シナモン)、びゃくし、当帰、檳榔子、桂心・・・各1両
丁子(グローブ)、かっ香(パチョリ)、霊陵香、青木香、甘松・・・各3両
一昼夜~ナツメ大の丸薬を咀嚼し唾液で飲み込む
3日間~小丸薬12粒服用で芳しい口中
5日目~身体から香気
10日目~衣服も香る
20日目~すれちがう人にもわかる佳香
25日目~洗った水まで香気芬芬となる
1ヶ月後~抱いた子供に佳香がうつる

でもこれなら強心薬の「敬震丹」か「敬震S」(犬伏製薬)でもいいかなって思います。

さて楊貴妃は毎日30分、顔をなぞっていたそうです。手でツボを軽くはたくように。顎の唾液腺は1日100回くらい押していたようです。

記事 ブレスエステ 3 ブレスコントロールとアンチエイジングホルモン
https://beautist.cosme.net/article/737133

美白の化粧水は胡瓜を使い、酔芙蓉にたとえられる頬が桃色の酔化粧の楊貴妃。丁子や沈香でブレスエステもおこたりなく、37歳で散ってしまったのですね。まるでフランスの王妃アントワネットと同じですね。

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