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週末期の以外の、リハビリに最適な【胃ろう】 ~家族の経験を通して~

週末期の以外の、リハビリに最適な【胃ろう】 ~家族の経験を通して~

親の介護そして旅立ちは、誰でもいつかは通る道ですね。

私の実の父の納骨も終わり、一段落しました。
現在介護中の方、これからの方に何らかの参考になれば、そして一番は自分のために書いて
おきたいと思います。

終末期の延命治療としての『胃ろう』について、倫理的な問題が取り上げられることが
多くなっています。
そのため、胃ろうが適しているのに、本人や家族が拒否して死亡してしまうこともある
ようです。
正しい情報を知り理解をした上で、判断をして欲しいと思うので、記事にしてみました。

まずは、新聞記事から
読売・東京 2014、1、15
◆[医療ルネサンス]胃ろう再考<2>過剰な拒否反応に困惑も
「胃ろうが適するのに本人や家族が拒み、鼻から管を入れたり、点滴をしたりして、長期
に栄養補給するケースが増えた。
まったく本末転倒ですよ」 
三重県津市にある榊原白鳳病院の医師、笠間睦さん(55)は、そう訴える。

 70歳代の女性は、膠原病で食道が硬くなり、飲み込めなくなった・・
以上は原文ですが・・、ここからはポイントのみまとめさせてもらいます。
笠間さんは、『中心静脈栄養』を続けると、チューブから感染しやすいので、感染の起き
にくい胃ろうを勧めた。 それを女性は拒否して、敗血症を起こして死亡した。

 脳梗塞で入院中の93歳の方は、家族が胃ろうをためらい、鼻から胃へ管を通した。
不快感が強く、自分で抜かないよう両手にミトンをはめられた。
隣の患者が胃ろうをつけながら訓練を受け、食べているのを見て、「自分も」と胃ろうを
造った。 のどをとおる管がなくなり、のみこみのリハビリが受けやすくなったことで、おかゆが
食べられるようになった。(←素晴らしい回復ですね。)

認知症の専門医でもある笠間さんは「本当に死期が迫った終末期や、アルツハイマー病の
進行で反応がない場合は慎重に考えるべきだが、胃ろうすべてを否定的に見るのは、患者
にとって不利益だ」と指摘する。(⇐ここ、ポイント!)

「胃ろうが延命治療の代表格のように取り上げられ、終末期以外の胃ろうにまでマイナスの
印象をもたらした」と笠間さんはみる。

<過剰な拒否反応>に困惑する声は、各地の医療機関から出ている。

榊原白鳳病院(三重県津市)
 http://www.ohrin-mc.jp/hakuho/

 。。。

◆胃ろう
 http://www.peg.or.jp/eiyou/peg/about.html

 PEG(ペグ)とは、内視鏡を使って「おなかに小さな口」を造る手術のことです。
(PEG=Percutaneous Endoscopic Gastrostomy : 経皮内視鏡的胃瘻造設術)

 造られたおなかの口を「胃瘻(胃ろう)」と言い、取り付けられた器具を「胃ろうカテーテル」と言います。(カテーテル=管、チューブ)

 口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方に、直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。

 胃ろうは、欧米で多く用いられている長期栄養管理法で、鼻からのチューブなどに比べ、患者さんの苦痛や介護者の負担が少なく、喉などにチューブがないため、お口から食べる
リハビリや言語訓練が行いやすいというメリットがあります。(⇐ここに注目!)

Q2.ごはんは口からも食べられますか?
 http://www.peg.or.jp/eiyou/QA/q02.html
もちろん、胃ろうを造ってもごはんは食べられます。
口から食べることになんの支障もありません。

むしろ、鼻からの管などと比べて食べるリハビリに適しています。

食べたものがおなかから出てきたりはしません
食べたものがおなかから出てこないかと心配する人がいますが、その心配はありません。

Q10.栄養剤の調剤は面倒ですか?
 http://www.peg.or.jp/eiyou/QA/q10.html
種類によって多少違いますが、最近の栄養剤は、病院でも自宅でも簡単に調剤できるよう
に工夫されています。
また、栄養剤は保険適用を受けているものもあります。
在宅介護における栄養管理はとても大切なことですが、ご家族はもちろん、元気な患者
さんなら自分自身でも、安全に容易に取り扱うことができます。

 。。。

父については、私たち家族が胃ろうを造る選択をしました。

闘病生活の中で、家族はいろんな選択を迫られます。
私たちは医師の説明を聞いて、その都度しっかり話し合って決めました。

病院の医師・ホームの人と検討した結果、前向きに考えて「胃ろう」を決めたのです。
リハビリのために最善の方法とお聞きして、まだ元気になる可能性があったからです。

成功して、その日はわりと元気そうで、喜んでいました。
1週間後には、ホームに転院の時間まで決まっていたのです。
ところが・・、次の日に天寿を全うしました。
覚悟をしてたものの、最後はあっけなく旅立って行きました。
(2年ほど前に大手術をした病気の場所が、最終的な死因となったようです。)

そんなわけで、胃ろうを造ったものの使わずにピリオドでした。

いろいろ思うこともありましたが、今は胃ろうの選択は後悔をしていません。
その時々で一番良いと思われる方法を、前向きに考えてしていったからです。

自分に置き換えて考えると、人間らしく生きられない状況での延命は望みません。
でも、リハビリをして元気になる可能性があるのなら、胃ろうの選択をしてもいいと思い
ます。
そういう意思を、『元気な時に』家族に伝えておくことも必要ですね。

優しい父は私が本当に困った時に、いつも助けてくれました。
かけがえのない人でした。
亡くなってからも、いろいろ考えさせられ教えられることが多いです。
「ありがとう!お父さん!」って何度も言いたいです。
これからも、きっと天国で見守ってくれることでしょう。

長々と読んでいただき、ありがとうございました。m-m

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