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カンボジアに行ってきました。

カンボジアに行ってきました。

 

カンボジアの小学校へ、絵本を届けたり、小学生に絵を教えたり、一緒に遊んだりしてきました。


人は優しいし、かわいい。食べ物は美味しい。それに景色が美しい。文句なんか浮かばない国じゃないか、とカンボジアに来てすぐは思っていました。
子供たちとの交流、村散策、シルクファーム見学、ホテルのスタッフさんたちとの軽いお喋りをしているとき、誰もが笑顔を向ければ笑顔を返してくれて、とても素敵な国だと感じました。

交流活動中のフリータイム、子供たちは何も言わなくてもゴミ拾いをしていれば手伝ってくれました。
帰り際には泣いている私に「泣かないで。」「また来て欲しい。」「日本に行きたい。」と英語で言ってくれる子もいました。

ホテルのスタッフさん、レストランのスタッフさんはすごくフレンドリーに「おはよう!」「クメール語でライチはナンプータンって言うんだよ。」「昨日はよく眠れた?」「おいしい?」と笑顔で声を掛けてくれ、ほんのすこしのコミュニケーションがとても楽しかったです。


悪いイメージを払拭する出来事と、現実を痛感する出来事の双方がありました。


自由時間、オールドマーケットの辺りを歩いていると、両手のない人、両足のない人、四肢のどこかが欠けている人を多く見かけました。
炎天下の中、杖をついたり、自転車を手で漕げるように改造した荷車などで工夫をして、立ち止まって地図を見ている人や、オープンカフェで食事を取っている観光客にポストカードや本を売ろうとしていました。私が見ている中では、売れている様子は見られませんでした。
また、ナイトマーケットのあたりでも、四肢のどこかがない人たちの音楽隊を何度か出会いました。
彼らを見たとき、私は異様な雰囲気だな、怖いな、と思ってしまいました。杖をついて近づいてくる片足の物売りのおじいさんを私は歩いて避けました。

私の保育園の大好きな先生に、小泉先生、という左腕が肩から先が無く、右手は爪の無い中指だけ、という先天性の障害を持った先生がいたため、「手の無い人を見ても、足の無い人を見ても、失礼に当たらないよう当たり前の顔をしよう。きっとできるだろう。」そんな風に、カンボジアに来るまでは思っていましたが、甘かった。そもそも、そんな考え方も特別扱いをするようでよくなかったかもしれません。

日本に帰り、地雷博物館の物販で購入した野老康宏さんの『生と死と地雷と』という本をゆっくり読んでいると両足のない物乞いの男の人が邪険にされて泣いていたときの話がありました。
「この国のために、みんなのために戦争に出て両足を失ったんだ。一人では生きていけないんだ。」
少し考えればわかるはずのことだったのに、私は全然わかっていませんでした。

アンコールワットの中、観光客に線香を持たせ、10ドル札を供えさせようとする人も見ました。
7歳くらいの男の子、12歳くらいの男の子が船の上で肩を叩いてチップを貰おうとする姿、6歳になるかならないかくらいの子が一生懸命観光客について歩いてブレスレットを売ろうとする姿、少し思い起こすだけで、7、8人はそんな人たちが浮かびます。
私が見たのはきっとほんの一部です。


説明会に行ったとき、「カンボジアの言葉を勉強するよりも、歴史を勉強してください。」と言われました。
キリングフィールドという映画を見て、少しだけ本を読んで、ああカンボジアとは、ちょっとの過ちから、今も苦しめられている国なんだな、と簡単に考えていました。
歴史レクチャーの際言われた「どんなに悪いと言われている人も普通の人だったはずなんです。関係ないと思わないで自分もそうなったかもしれないと考えてください。」とポルポトの話をされたときに言われました。
五体満足でない人も、働く子供も、普通の人であるはずです。


最初、このボランティアツアーに申し込むとき、自由時間の多さに申し込みを躊躇いました。申し込んだあともやっぱりやめておこうか、たくさん悩みました。
あんまりボランティアっぽくないなあ、と考えていました。
そもそも、子供たちと遊んだりすることは、その子たちのためになることなのか?ボランティアとは何か?自分がボランティアだと思っているだけで押し付けがましいのではないか?結局自己満足なのではないか?こんなに遊んでも良いのか?
たくさん悩みながらも、「迷ったらやれ!」という高校の先生の言葉を信じて申し込みました。
行ってみて本当に良かったと思います。
交流も、自由時間も、もちろん楽しかったのですが、楽しい以外のこともたくさん感じました。
純粋で素直でやんちゃなとても良い子供たちを見たあと、とても優しいカンボジアの人を見たあと、自由時間に見たものは、私にたくさんのことを考えさせました。

現地に住む日本人スタッフの古川さきさん。彼女が一緒に行動する最終日、
「時々、就職活動のために来たんです、と後ろめたそうに言う人がいますが、あなたたちのためになるならば、子供たちにとってそんな嬉しいことはありません。胸を張って就活に使ってください。胸を張ってボランティアに行ってきたと言ってください。遠い知らない国のお姉さん達が自分達のために長い時間を掛けて来てくれて、遊んでくれて、子供たちにとって一生忘れられない経験になると思います。外国人の私たちだからこそできたことです。」
と揺れるバスの中で立ち上がって言ってくれました。「頑張らないといけないとき、これを思い出して子供たちも頑張るはずです。だから、あなたたちもこれを活かして頑張ってね。カンボジアに来れたんだから何でも出来るよ。」と言ってくれたことが、とても印象的でした。


これから少なからずあるであろう頑張らないといけないとき、私は逞しく生きるカンボジアの人たちを目にした経験を活かして、頑張っていきたいです。
そして、周りにいる人たちに私が見たもの、感じたことをたくさん話して、それが少しでもカンボジアに暮らす人たちのためになれば良いと考えています。


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コメント(2件)

  • いや~ぜひぜひ生のカンボジアを体感して頂きたいです!多くの人に。カンボジアも豊かであるはずなんです。きっとイメージと全然違いますよー。きっと10年、20年すればもっともっと観光に賑わう国になります。美味しいお店、紹介しやすぜ笑
    かわいい子供たちがもっと豊かに暮らせるような国になって欲しいです。

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    2014/9/26 00:42

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  • うーさわさん、コメントありがとうございます。
    まだまだ素敵な人たちが貧しい生活をせざるを得ない状況であることに対して私ができるのはカンボジアをもっと旅行地としてオススメすることかな!と考え、記事を書かせて頂きました。
    とーってもごはんが美味しいので、ぜひカンボジア、行ってみてください!笑

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    2014/9/25 23:26

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